スパイクは、2011年10月20日発売予定のPS3/Xbox 360「デッドアイランド」について、完成披露発表会を東京・港区「ニコファーレ」にて開催した。

目次
  1. バノイ島観光ツアーの招待状が届いた…!
  2. ゾンビ化した飯塚氏に聞く、制作裏話・苦労話
  3. ゾンビと言えばこの人!?稲船敬二氏がゲストとして登壇
  4. 飯塚氏&稲船氏&スパイクスタッフでCoopプレイ実演
  5. 質疑応答&稲船氏の近況
  6. 会場はリアルなゾンビだらけ

バノイ島観光ツアーの招待状が届いた…!

編集部に届いた一通のハガキ、それはバノイ島観光ツアーの招待状だった。2011年10月20日に発売となるPS3/Xbox 360「デッドアイランド」の惨劇の舞台は、パプアニューギニア沖の赤道の南、オーストラリアの真北に位置するバノイ島であるのだ。

今回その「デッドアイランド」の完成披露発表会が、東京・港区「ニコファーレ」において開催された。ホールは360度LED映像パネルに、南国の楽園が映し出され、舞台にはとってもキレイな水着のお姉サマがくつろいでいた。波の音と海鳥の鳴き声も流れており、ちゃんとバノイ島が再現されていた。

そして、観光ツアー担当のMCが登壇すると、地上の楽園「バノイ島」の紹介が始まった…のだが、突然会場が暗転(ホントに真っ暗)、MCのとまどう声が聞こえ、いきなり本作のムービーが放映される。衝撃的なあのロゴの後に、会場に突如響き渡るゾンビのうごめく声。発表会場にゾンビウォークで現れ、ゾンビ特殊メイクをキメて登場したのは、株式会社スパイク ローカライズプロデューサー「飯塚 康弘」氏。しかも顔の骨が見えるくらい本格的なメイクには、なんと2時間以上かかったそうな。

ずっと夢であったゾンビメイクをかなり気に入った飯塚氏は、「このまま電車に乗って帰りたい!」と終始楽しそうであった。もちろん、発表会の最後までゾンビだったのは言うまでもない。また、飯塚氏はゲームのセールスポイントとして、南国の楽園に「存在してはいけない」ゾンビが徘徊しているところにあると話し、「ゾンビゲームの中でも、生き生きとしたゾンビが美しいゲーム」とも語っていた。

また、海外版は先月すでに発売されており、早くも200万本の出荷を超えており、クリスマス商戦に向けてさらに多くの販売を見込んでいるとのことだ。日本語版でも追いついていきたところだ。

ゾンビ化した飯塚氏に聞く、制作裏話・苦労話

本作で一番苦労した点は、やはりローカライズのクオリティーにあり、ユーザーにどのような形で届けるかと、飯塚氏は悩んだという。本作がスパイクから発売されることが決まった経緯について、数年前にトレーラーが発表された本作を見て「絶対面白いゲームになる!」を目をつけていたところ、情報の更新が止まり、開発中止かと思っていた矢先に、今年のはじめに開発元からデモ版をもらって遊んだことがきっかけと話した。

そして、スパイクの社内でプレイをしたところ、良い意味で「ヒドいゲームだな」と話していたが、すぐに社内プレゼンをして一気に決定したとのこと。ちなみにスパイクのタイトルで一番決断が早かったらしい。

ローカライズに関しては、日本語ボイスに吹き替えたところ、まったく印象の違うゲームになったと言い、本作の恐怖や焦りなどの「臨場感」をより感じてもらうために、字幕対応から日本語ボイスに変更したとのこと。また、初回特典としてDLCを2つ封入しており、武器と新モード(発売直後は遊べない)のコードが記載されているので、ぜひ新モードが実装されるまで大事に持っていて欲しいとのことである。

ゾンビと言えばこの人!?稲船敬二氏がゲストとして登壇

そして、ゾンビとは切っても切り離せない稀代のゾンビ映画好きクリエイター、株式会社コンセプト/インターセプト CEO・コンセプター「稲船 敬二」氏が登壇。自身も過去にもさまざまなゾンビゲームを制作、本作のファーストトレーラーが発表された時も衝撃的だったと話す。リゾート地とゾンビのコントラストがうまく計算されており、広大なマップも含め、ゲーム性をしっかりと構築していると語った。

さらにゾンビの飯塚氏も交えて、ゲーム概要の紹介がなされた。登場キャラクターについては、4人のプレイヤーキャラクターが選択でき、それぞれ得意な武器や能力に違いがあることが明かされ、すでに発売に先駆けて体験したという稲船氏は、いきなり上級者向けらしい投擲武器が得意な「ローガン」を選んでしまい、とても難しかったと話した。

飯塚氏からのオススメのキャラクターは「サム・B」。攻撃力が高く、特殊スキルとして「自然治癒」を持っている。また、登場する武器の種類も豊富で、素材と組み合わせたり、武器そのものを成長させたりする楽しみの本作の魅力となりそうだ。

飯塚氏&稲船氏&スパイクスタッフでCoopプレイ実演

まだ協力プレイを体験していない稲船氏を交え、Coopプレイを会場内で特別に実演。稲船氏は「サム・B」、飯塚氏が「シアン」のキャラクターを使用した。プレイするステージは「スラム街」。倒壊した建物や障害物などが入り組んだこのマップでは、さまざまなところからゾンビが襲いかかる。本作はZ指定ということで、ゾンビは攻撃により頭が吹っ飛んだり、手足がもがれたり…と、かなりリアルな描写が展開する。ダメな人はダメかも。

飯塚氏が一番マスターしてほしいのは「前蹴り」と話す。蹴りをヒットさせると一瞬ゾンビがよろめく、その隙を狙って武器での攻撃を当てるのが生き残るコツだとか。また、Coopモードでは仲間と武器やアイテムの交換もできる。ボイスチャットも楽しそうだ。プレイに熱中するあまり、だんだんと口数が少なくなる2人…。FPSということもあり、背後からの攻撃にも気を付けたいところだ。

また、ミッションも多数存在し、達成すると武器の設計図やアイテムなどの報酬もあるようだ。登場するゾンビは、さまよい歩く「ウォーカー」や、動きが素早く敏捷で凶悪な「インフェクテッド」など種類が複数存在する。

質疑応答&稲船氏の近況

最後に本作への質疑応答として、スパイクが権利を得た経緯について、他社よりフットワークが軽く、稟議まであっという間に進めていたと明かした。また、本作が稲船氏の次の作品に影響するかという質問には、本作のようなタイトルをプレイしてしまうと「作りたい!」というクリエイター魂に火がつくと話した。

「ゾンビゲームを買うならこっち!(笑)」と話す稲船氏の近況報告としては、現在は、ソーシャルゲームや3DSなどすでに発表されているタイトルの制作に注力しており、ユーザーがあっと驚くようなゲームを作っていると話していた。

会場はリアルなゾンビだらけ

バノイ島観光ツアーをイメージしたディスプレイの会場には、フードコーナーで「ゾンビ鶏肉のバノイソース煮込み」「豚の子宮の南国風チリソースがけ」など、マジでリアルに内蔵っぽいオリジナルフードが試食用として展示。まわりのフィギュアとともにかなりのリアルさを再現…。

また、試遊台も設置されており、Xbox 360版をプレイすることができた。だが至る所にリアルなゾンビの手足や頭がゴロゴロと(泣)。だが、しっかりとゲームの世界観を再現したとても面白い発表会であったのは確かだ。ぜひ明日発売される本作で南国の楽園「バノイ島」のゾンビに会いに行ってみてはいかが?

デッドアイランド

スパイク

PS3パッケージ

  • 発売日:2011年10月20日
  • 18歳以上のみ対象
デッドアイランド

デッドアイランド

スパイク

Xbox360パッケージ

  • 発売日:2011年10月20日
  • 18歳以上のみ対象
デッドアイランド

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連ワード
  • 稲船敬二
  • 取材