コーエーテクモゲームスは12月4日、PS3/Xbox 360用ソフト「無双OROCHI2」のトークショーを東京・池袋にあるヤマダ電機 LABI1 モバイルドリーム館にて開催した。

目次
  1. プロデューサー&ディレクターが「無双OROCHI2」の見どころを語る
  2. デモプレイでゲームの流れや進化したアクション要素を解説
  3. ユーザーへのメッセージ
トークショー開始前には「無双OROCHI2」体験会の整理券配布がすでに終了しており、期待の高さがうかがえる。

会場では、本作のプロデューサー・鈴木亮浩氏とディレクター・中臺重人氏が登壇し、MCからの質問に答える形でトークショーが進行。また、中臺氏が自らでもプレイをしながらゲームの解説などを行ったので、当時の模様をお伝えしていこう。

プロデューサー&ディレクターが「無双OROCHI2」の見どころを語る

――約3年半ぶりに発売となる「無双OROCHI」シリーズ最新作。タイトル発表時、ユーザーの反応は?

鈴木亮浩氏
鈴木亮浩氏

鈴木氏:9月末に第一報を出させていただきましたが、かなりお待ちいただいた人が多かったようで、発表時から反響が大きかったですね。11月から「無双OROCHI2」の公式Twitterもやっていますが、そこにも多くの質問が寄せられていますし、手ごたえを感じました。

――本作のキャッチコピーに「絶望が、この世を喰らう」とありますが、ストーリーの始まりは?

鈴木氏:今回の世界設定は、前作「無双OROCHI 魔王再臨」で遠呂智を倒した数年後が舞台になります。遠呂智を倒して一応の平和になっていたのですが、謎の巨大な生物が武将たちを襲い、その妖蛇によって世界がボロボロになってしまい、生き残っている武将がほとんどいない状況から始まります。

ゲーム開始時は3人の武将、司馬昭、馬超、竹中半兵衛しか残っていない状況で、何とか3人で妖蛇を倒せないかと挑むのですが、とてもこの人数で倒せるような化け物ではないので、窮地に陥ってしまいます。そこで登場するのが、新キャラクターの一人であるかぐらです。かぐらは過去に戻る力を持っているので、その力を利用して、過去でやり残したことを達成して未来を変えていくことになります。

――未来を変えるには?

中臺重人氏
中臺重人氏

中臺氏:過去に戻るためには仲間をいっぱい集める必要があります。今回のシステムとして、仲間の記憶をたどって過去に戻るというルールがありますので、仲間をいっぱい集めればそれだけ多くの過去に戻ることができるようになっています。過去に戻った先でメインとなるストーリーも語られるんですが、かつての主君や仲間、ライバルたちとの絆を中心としたドラマも展開していきます。そこで仲間を救出すればストーリーも変化していきますし、未来を変えていくことができます。

もう一つの重要な柱としては、各武将との間に絆が存在します。これを深めていくとセリフが変わったり、より効果の高いアクションが出せたりするだけでなく、新たなストーリーが出現することもあるので、今作では仲間との絆がポイントになっています。

――今作でプレイできるキャラクターの人数は?

鈴木氏:今回は120人以上のプレイキャラが登場します。本作は「真・三國無双」と「戦国無双」両方のシリーズのキャラクターが登場するお祭り的なゲームですが、三國シリーズは「真・三國無双6 猛将伝」まで、戦国シリーズは「戦国無双3 Z」までに登場したキャラクターがすべて登場します。「戦国無双3 Z」には、それまでのシリーズで登場していたけど、「戦国無双3 Z」で登場しなくなってしまったキャラクターもいましたが、そのキャラクターたちも登場します。武蔵や小次郎、五右衛門ですね。それから牛鬼と百々目鬼もプレイキャラクターとして登場します。もちろんかぐやをはじめ、新キャラクターも登場します。

そのほかに、コーエーテクモゲームスのほかのタイトルからも何人か登場します。「デッド オア アライブ」のあやね、「NINJA GAIDEN」のリュウ・ハヤブサ、「ブレイドストーム 百年戦争」のジャンヌ・ダルク、「トロイ無双」のアキレウス、「トリニティ ジルオール」のネメアたちですね。

アクション性は元の世界観を継承した形で、「無双OROCHI2」用にアレンジしているので、違和感なく楽しんでいただけると思います。コラボキャラクターは、単に隠しキャラクターとして登場させるのではなく、元の世界観のステージを本作の世界観と融合させたようなステージもありますし、ストーリーにも関わってくるので、その点にも注目してみてください。

――思い入れのあるキャラクターは?

鈴木氏:一番思い入れがあるのは、新キャラクターのかぐやですね。名前から分かるとおり竹取物語のかぐや姫をモチーフにしているんですが、見た目を特にこだわりました。平安美人のようなイメージにしつつも、現代の感覚でも受け入れてもらえるよう、うまく落としどころを探して今のような姿になりました。

中臺氏:「無双」シリーズを初めてプレイしたときに張コウを使ってプレイしていましたし、今作でも遊びやすいキャラクターになっているので張コウはお気に入りですね。ほかには、以前に「封神演義」というタイトルに関わっていた関係もあって、ナタもお気に入りです。ナタは攻撃方法などにこだわっています。

――3人のキャラクターを切り替えてプレイできるのが特徴の「無双OROCHI」シリーズですが、追加アクションなどは?

中臺氏:一新した部分もありますが、前作よりも遊びやすくさらに爽快になるよう手を入れています。その中でも特に爽快感を感じてもらえるのは合体技ですね。今回は「真・合体技」という名前に変わり、プレイヤーキャラクターにほかのキャラクターが追従してくれて、自由に動き回ることができます。その攻撃が終わった後に3人が締めの攻撃で敵をせん滅するという、気持ちのいい技になっています。

ほかにはスイッチコンボですね。前作ではキャラクターを切り替えたらその場でパッと切り替わるだけだったので、アクションが途切れてしまいました。そこで今回は、切り替えた際に攻撃しながらキャラクターが出てくるので、それによってうまく攻撃が繋がっていくシステムになっています。

さらに、「ブレイクガード」といって敵から攻撃を受けているときにタイミングよく反撃すると、敵を弾いて追撃を加えられたり、ダッシュ攻撃から次の攻撃につなげられる「ダッシュチェイン」といったシステムがあるので、遊びやすさを感じてもらえると思います。

――新たなゲームモード「無双の戦場」とは?

中臺氏:一度クリアしたシナリオを、エディットパーツを使って自由にカスタマイズできるものです。カスタマイズできる内容は、武将の切り替えやセリフの付け替えです。ほかにSEやBGMも付け替えて遊ぶことができるようになっています。カスタマイズしたものは、自分でプレイしてクリアするとサーバー上にアップロードでき、ほかのユーザーがダウンロードして遊べるようにもなっています。PS3版ですと、ダウンロードしたものをクリアするとコメントがつけられるようになっているので、ソーシャル性も兼ね備えています。

――苦労点やこだわった点など、開発の裏話は?

鈴木氏:今回は120キャラ以上が登場するので、とにかくキャラに付随するものが物量的に多かったことが大変ですね。とはいえ、「無双OROCHI」シリーズはキャラの多さが見どころの一つだったので、キャラ数は減らさずに全部入れようと考えました。それに伴い、セリフもすごく多くなっていますし、ボイスはすべて録り直したので収録には2か月ほどかかりました。また、「魔王再臨」から今作発売までに「戦国」「三國」それぞれキャラが増えているので、そこの増えたキャラと既存キャラの関係を矛盾なく考えていく必要がありましたので、キャラの多さにまつわることは苦労しました。

中臺氏:一番こだわったのがストーリーですね。今までにないような「無双」のストーリーを作りたい考えていましたし、「無双OROCHI」は創作のストーリーなので、いろんなことにチャレンジできるなと。そこで、一発目から誰もいないような世界を作ってみて、そこから始めたら面白いんじゃないかと思いました。そうすると誰も仲間にできなくなってしまうので、それなら過去に戻って仲間を集めて最後の戦いに挑む形にしたいと思い至り、今の形になりました。

ここから大変だったのが、整合性を取ったりすることですね。単純に過去に戻って未来を変えるといっても、普通に仲間を集めるだけじゃ面白くないなと。過去に救えなかったキャラを作り、そこにほかの過去をアプローチさせることで、救えなかったキャラを救えるようにしたかったので、苦労しながらもこだわって作りました。

デモプレイでゲームの流れや進化したアクション要素を解説

トークショーの後には、ゲームプレイの流れや進化したアクションを実際に見てもらうため、中臺氏がデモプレイを実施。本作では、陣地と呼ばれるところから過去を行き来して、仲間を集めて最終決戦に挑む流れになっていると説明。陣地には武器屋などがいるが、ストーリーを進めていくことでネットワーク協力プレイができたりDLCをダウンロードするための通信屋が増えるなど、ストーリーを進めることで陣地内の施設も拡張されていくようだ。また、陣地内にいるキャラクターに話しかけることで、新たな戦場へ行けるようになることもあるという。

陣地からは、光陣と呼ばれる場所に行くことで、戦場選択画面へ進むことができる。ブリーフィングでは、出撃する武将を決める際に「推奨メンバー」を選ぶことができる。推奨メンバーは、このキャラクターだとこのシナリオを一番楽しめるように設定されたキャラクターたちだというので、シリーズをあまりプレイしたことがない人は、好きなキャラクターを見つけることを兼ねつつ、推奨メンバーで出撃してみるのもオススメだという。

ユーザーへのメッセージ

中臺氏:前作の「魔王再臨」から今作発売までだいぶ時間を要してしまいました。長らくお待たせしてしまいましたが、スタッフ一同、ようやくお届けできることを喜んでいます。発売日の12月22日までまだもう少しだけありますが、ぜひご期待ください。

鈴木氏:前作から3年半が経ち、ようやく発売を迎えることができます。キャラクターが多く、ストーリーも深く長いものを用意していますので、長く遊んでもらえる作品になっていると思います。今後の展開としてDLCも計画している最中です。今月にはDLC情報を発表して、1月ごろから配信していきたいと考えておりますので、そちらにもご期待ください。

「無双OROCHI2」の発売日は12月22日と、もう間もなく。
初回限定特典やトレジャーボックスの発売などもあるので、そちらもお見逃しなく。

無双OROCHI2

コーエーテクモゲームス

PS3パッケージ

  • 発売日:2011年12月22日
  • 12歳以上対象
無双OROCHI2

無双OROCHI2

コーエーテクモゲームス

Xbox360パッケージ

  • 発売日:2011年12月22日
  • 12歳以上対象
無双OROCHI2

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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