必殺の攻撃が爽快感とスリルを生み出す！PS3/Xbox 360「ニンジャガイデン 3」マルチプレイ体験リポート

コーエーテクモゲームスは、2012年3月22日発売予定のPS3/Xbox 360用ソフト「ニンジャガイデン 3」に搭載されるマルチプレイヤーバトル「SHADOWS OF THE WORLD」のメディア向け試遊会を開催した。シリーズ初対応となるマルチプレイは、どのような内容になっているのか。注目すべきポイントを最新のスクリーンショットと共に紹介していこう。

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「ニンジャガイデン」シリーズは忍者ならではのハイスピードなアクションと、歯応えタップリの高いゲーム性で評価を集めた人気タイトルだ。最新作となる本作では、シリーズの魅力はそのままに主人公のスーパー忍者「リュウ・ハヤブサ」の人間的な内面が、激しいアクションとともに描かれるという。

本作のディレクターを務めた安田文彦氏（右）とプロジェクトマネージャーの植田慶徳氏が登壇

試遊会に先立って、まずはディレクターの安田文彦氏が「ニンジャガイデン 3」のコンセプトや見どころを紹介。「シングルプレイと同じく刀で敵に斬り込む手触り、手応えを表現しています」と語るなど、マルチプレイにも本作ならではの独自の面白さがあることを強調した。続いて、プロジェクトマネージャーの植田慶徳氏が登壇。マルチプレイの概要やルールなどの説明を行ったあと、体験プレイの開始となった。

「SHADOWS OF THE WORLD」にはソロや協力プレイに対応したミッション形式の「Ninja Trials」と、8人で対戦を行う「Clan Battle」が収録されており、今回のイベントでは「Clan Battle」をプレイすることができた。このモードはプレイヤーが4人対4人に分かれてチーム戦を行い、敵プレイヤーを倒すと手に入る「キルポイント」の合計を競うというものだ。ロビー画面では使用するキャラクターの装束の色や頭部に付ける鉢金、背中に描かれる漢字などを自由に変更することが可能。かなり細かくカスタマイズできるので、キャラクターの個性を存分にアピールすることができる。操作は本編とほぼ同じで、ボタンの組み合わせによるコンボ攻撃や手裏剣、弓による遠距離攻撃などを駆使して敵プレイヤーと戦っていくことになる。

注目すべきは一撃で敵の体力ゲージをゼロにする必殺攻撃の存在。特に面白いのが「ゴーストスキル」という攻撃だ。これはゆっくり歩くことによってステルス化し、敵に気づかれないように攻撃するというアクションで、成功すると一発で敵を倒すことができる。敵プレイヤーの不意を突けるので成功すると非常に爽快。ただし、操作に失敗してステルスが解けてしまうと格好のターゲットになってしまうため、かなり慎重な操作が要求される。

高所から滑空する「ムササビダイブ」で敵に近づき、空中から急襲して一撃死させることも可能だ。操作は少し難しいが、上空から襲いかかるアクションはカッコよく、何度でも挑戦したくなることだろう。また、敵の頭部に矢を命中させる「ヘッドショット」や、気力ゲージがフルになると使用可能になる「忍法」も敵を一撃で葬り去ることができる。これらのアクションは成功したときの爽快感と同時に、いつ殺られるか分からない心地よい緊張感も与えてくれる。実際、筆者は体力がほぼフルなのに、ワケが分からないうちに倒されていたということが何度もあった。わずかな油断が命取りになるため、まったく気の抜けないスリリングなバトルを楽しめるというわけだ。

刀で人体を骨ごと斬り抜く手応えを表現した、「断骨」というアクションも見逃せない。「断骨」は体力ゲージが残り少ない相手を攻撃したときに発生。斬ったほうと斬られたほうのボタン連打勝負となり、攻撃したほうが勝てば斬られた側は絶命となるが、斬られたほうが勝った場合は攻撃側を弾き飛ばして生き延びることができる。また、瀕死状態になった際に腹を切って自害し、相手チームのキルポイントが増えるのを防ぐという凄まじいテクニックも存在する。

アクション以外のお楽しみ要素もふたつ紹介しておこう。ひとつは与えられたミッションをクリアしていく「密命」。「特定のプレイヤーを倒す」「指定したコンボを決める」「一撃死を発生させる」など内容はさまざまで、クリアするとボーナスポイントを入手できる。もうひとつはバトルの途中で発生するルールの変更だ。今回の体験プレイでは、突然プレイヤーがひとり寝返って3人対5人になる「裏切り」と、すべてのプレイヤーが敵になる「バトルロイヤル」が発生。特に面白かったのはバトルロイヤルで、全員が入り乱れて斬り合ったり、忍法で複数のプレイヤーがまとめて一撃死したりと、意外性に満ちた乱戦を楽しむことができた。

ちなみに、筆者は「ニンジャガイデン」シリーズをほとんどプレイしたことがなかったが、一撃死を利用したり、2人以上で攻撃を仕掛けたりすることで、意外とキルポイントを稼ぐことができた。あくまで個人的な感想だが、1対1の勝負を避ければ上級者ともけっこう渡り合えるのではないだろうか。マルチ対戦というと初心者やアクションの苦手な人は敬遠しがちだが、この機会にぜひ体験してみていただきたい。