2011年12月17日および18日、パシフィコ横浜 国立大ホールにて「ネオロマンス」シリーズを題材に開催された声優イベント「ネオロマンス スターライト・クリスマス2011」。ここでは17日昼の部の模様をお届けしよう。
目次
心温まる物語やロマンチックなコーナー、ライヴにと大盛り上がり!
オープニングではオールキャストが勢ぞろいしてのクリスマスムード満点な「HOLY SNOW」が披露され、会場は初めから大盛り上がりとなった。
次はそれぞれの作品ごとに繰り広げられる「絆」をテーマにしたクリスマス・スペシャルドラマのコーナー。
プロローグでは第1の聖霊役として内田夕夜さん、第2の聖霊役として前野智昭さん、第3の聖霊役として代永翼さんが登場。その後に「アンジェリークエトワール」からエルンスト役森川智之さんと、アリオス役成田剣さんが出演。別の星でアリオスがもらったというもみの木をめぐるストーリー「幸福の鉢植え」を上演した。次は、「遙かなる時空の中で」 からイノリ役の高橋直純さん、永泉役の保志総一朗さんが登場し、雪の中を歩けずにとまどっている永泉をイノリが発見し、一緒に進んでいき、それぞれ笑いを交えながらも心温まるストーリー「ソリの運ぶもの」を演じた。
次は「Xmas Kiss・Kiss・Kiss」のコーナー。ベルの前でキスをするとその二人は永遠に結ばれるというストーリーで、不動翔麻役の前野智昭さん、鷹司カオル役の武内健さん、榊大地役の内田夕夜さんが登場。それぞれのキャラクターごとのロマンチックなシチュエーションと甘い演技に、観客は皆うっとりとなっていた。
続いてはライヴコーナーへ。最初に高橋直純さんがヒノエのキャラクターソング「電光石火の恋」をダンスとともに披露、会場を大きく盛り上げ、布都彦のキャラクターソング「陽光の道標(イベント特製バージョン)」を保志さんがしっとりと、また、新曲となる土浦梁太郎のキャラクターソング「RIGHT BEHIND YOU」を伊藤健太郎さんが歌の合間に宣伝を交え盛り上げながらそれぞれ歌い上げた。
続く「FabStyle」を紹介するコーナーでは、同作で一番人気のキャラクターとなった夏木礼央役の岡本寛志さんがレオを意識したという服装で登場し、クリスマスプレゼントとしてレオからのスペシャルメッセージとキャラクターソング「ブルー・アラカルト」を披露。歌詞のブルーが三回続く場面では観客と振り付けを一緒に行い、会場全体が一つになっていた。さらに、「ブルー・アラカルト」にちなんでブルーのシュシュが客席に投げ込まれるサプライズプレゼントもあった。
また、岡本さんから「FabStyle」について、「おしゃれも恋も仕事もよくばりに楽しめるゲームとなっているので、女子力アップのために是非プレイして欲しい」とのアピールもあった。
2回目となる「Xmas Kiss・Kiss・Kiss」のコーナーでは、土浦梁太郎役の伊藤さんと樹桃太役代永さん、アリオス役の成田さんがそれぞれのキャラクターを演じてくれ、こちらも甘いセリフに会場は皆引き込まれていた。
ロマンチック…?終始笑いの絶えない「『愛のキャンドル・トーク』Special」コーナー
次はお題を決め、出演者がそれに沿って即興でセリフを考え披露するという「スターライト・クリスマス」恒例の「『愛のキャンドル・トーク』」コーナー。今回は、過去の映像を交えてスペシャル版で上演された。森川さん、保志さん、高橋直純さん、内田さん、高橋広樹さん、代永さんがアドリブの重圧からか、それぞれ重い表情で登場し、異様な空間に早くも観客からは笑いが起こっていた。
早速、「まぐろ!一本釣り」題された過去の「愛のキャンドル・トーク」がスクリーンに流され、その壮絶な(?)映像に内田さんが崩れ落ちる場面もあった。
「本当はロマンチックなコーナーにしたいのに完全にバラエティーコーナーになってしまっている」「リハでは完全にバラエティーコーナーって言われていた」などそれぞれこのコーナーについての気持ちを暴露。初参加の代永さんは「昨日からこのコーナーのことを考えると胃が痛かった」と語り、「楽屋でお弁当がのどをまったく通らなかった」などの裏話に会場は大きな笑いに包まれていた。
そしてこの回のお題は事前のネット投票により「耳を澄ましてごらん」に決定。キャンドルを手にしたキャストが再登場し、それぞれが思いのままにお題に沿ったセリフを披露。ロマンチックだったり出演者本人たちも笑ってしまうなどのセリフで会場は笑いが絶えず、終わった後は初登場でトリを飾ることになってしまった代永さんを森川さんが慰めながら舞台袖に下がっていく場面も見られ、終始大盛り上がりのコーナーとなった。
期待の大きさがうかがえる新作「遙かなる時空の中で5 風花記」
続いては、「遙かなる時空の中で5 風花記」から、福地桜智役の竹本英史さんと新キャラクターとなるリンドウ役八戸亮さんが登場。本作でも主人公を前にすると暴走しがちな福地桜智とリンドウの笑いの絶えないミニドラマを披露してくれた。
その後でスクリーンに流された「遙かなる時空の中で5 風花記」のPVでは新規のセリフが流されるなどの場面で客席から大きな歓声があがり、作品に対する期待の大きさがうかがえた。
また、新キャラクターとなるリンドウ役が決まった時のことについて聞かれた八戸さんは、「最初役が決まった時、大好きな『遙か』に出られるなんて嬉しすぎて家で飛び跳ねた」と出演が決定した喜びを語り、また、逆に竹本さんは自身が『遙か』シリーズに出演することが決まった時は「荷が重くてどんよりした」と当時の思いを笑いを交えながら語っていた。
リンドウはどんなキャラかという質問には、「はじめ資料をもらった時はのらりくらり生きている印象で大丈夫か?と思ったけど自分に似ているので共感した」と述べていた。
そして、八戸さんは今日の衣装のスーツを持ってくるのを忘れてしまい、会場から自宅まで一度家まで取りに帰ったというエピソードを竹本さんに暴露され会場が大きな笑いに包まれる場面も。
「遙かなる時空の中で5 風花記」での福地桜智について聞かれた竹本さんは、「今まで通りの福地桜智だけれどボリュームが倍になっている。新たな一面もあるので楽しみにしてほしい」と語り、八戸さんは福地桜智について、「福地桜智が『遙か』の中で一番好きなキャラクター。あれは、すごいの一言」と語った。
最後に、「遙かなる時空の中で5 風花記」の意気込みを聞かれた二人は、それぞれ「新たな気持ちで楽しめると思う。みんながどんな反応をしてくれるか楽しみなのでいろんなリアクションをください」(竹本さん)、「他のキャラクターもいいけれど新キャラのリンドウも愛してほしい」(八戸さん)と語ってくれた。
次の「One More Kiss」のコーナーではニクス役の大川透さんが登場。ニクスらしいシチュエーションとロマンチックなセリフに会場は皆引き込まれていた。
ここで本日2度目のライヴコーナーへ。レイン&ニクスのキャラクターソング「SHE’S MY GIRL」を高橋広樹さんと大川さんがデュエットで披露し、アリオスのキャラクターソング「Stay~明日なき世界で~」を成田さん、吉羅暁彦のキャラクターソング「SKYWALKER」を内田さんが歌の合間にアクションを交えながら歌い、エルンストのクリスマスをテーマとしたキャラクターソング「Silent Kiss」を森川さんが歌いあげ、会場は大盛り上がりとなった。
続く、クリスマス・スペシャル・ドラマ「ネオ アンジェリーク 希望芽吹く依頼」ではレイン役の高橋広樹さんと、ニクス役の大川さんが登場。名付け親になってくれと頼まれたニクスの、自身が植えた種はまったく芽をださないという悩みをめぐり、オーブハンターたちの絆を描いた心温まるストーリーに会場全体が引き込まれていた。
そしてエピローグではキャストが勢ぞろい。「きよしこの夜」 のピアノを伊藤さんが担当し全員で歌い上げた。
会場全体が一つになったエンディング
エンディングでは、「クリスマスの街角にて」をオールキャストで披露。おおきな風船が客席に投げ込まれたり、観客席に出演者が下りていくなど会場全体と一つになり大盛り上がりで披露された。
アンコールではオールキャストが揃い、最後に一言ずつイベントの感想を求められると、それぞれ「初めての参加だったけれど温かく迎えてもらって楽しかった。これからも一緒に盛り上げていきたい」(代永さん)「始まる前は不安で頭がぐちゃぐちゃだったけれどやってみたら楽しかった。」(武内さん)と語り、大川さんの「今年は呼ばれないかな?と思っていたけれどここに帰ってこられてよかった」というコメントには観客からの「おかえり!」という歓声が上がっていた。
また、「一年休んでる間にイベントが進化していた。ネオロマは進化しているのでこれからも楽しんでいけるように頑張りたい」(高橋広樹さん)、「みなさんの思い出の一部になれたらうれしい」(前野さん)「新しいコルダのキャラクターとして誰がくるんだと思っていたけれどとてもいじりがいのある人(前野さん)で嬉しい」(内田さん)と会場の笑いを誘い、「立ったステージがこれで50回目となるのでこれからもよろしく」と語っていた。
「きよしこの夜」ではピアノ演奏も披露した伊藤さんは、「ドキドキした。ピアノまでやるとは思っていなかった。来年もよろしくお願いします」と語り、高橋直純さんからは「去年よりもパワーアップしたイベントで皆と笑顔で会えて嬉しい。また会いましょう」、保志さんからは「時代を感じた。みんなとクリスマスを過ごすチャンスをまたください」とのコメントが寄せられた。
そして、成田さんは、「今日で自信がなくなってしまった。」と言いつつソーシャルゲームの「ラブラブ・天使様~アンジェリーク~」の告知もしっかりする姿に会場から大きな笑いが起こり、森川さんは「いろんな人が増えて広いステージが狭く感じる。これからも見守っていきたい」と語った。
また、ステージの最後には「遙かなる時空の中で5 風花記」のオンリーイベントが2012年3月10日と11日に開催されることも発表され、会場からは大きな歓声が上がっていた。
最後は大川さんと高橋広樹さんの掛け声で会場が一体となって掛け声を合わせ、「Promised Rainbow」をキャスト全員で歌い、イベントは終始大盛況のまま幕を閉じた。
12/17(土)昼公演セットリスト
【オープニング】
All cast
「HOLY SNOW」
収録CD:「ネオロマンス・クリスマス ~聖夜にラブソングを~」(KECH-1522)
【ライヴ(1)】
ヒノエ(高橋直純)
「電光石火の恋」
収録CD:「遙かなる時空の中で3 ありあけの歌」(KECH-1362)
布都彦(保志総一朗)
「陽光の道標(イベント特製バージョン)」
収録CD:「遙かなる時空の中で4 ~布都彦 with大伴道臣~」(KCS-3044)
土浦梁太郎(伊藤健太郎)
「RIGHT BEHIND YOU」
収録CD:「金色のコルダ LIGHT OF MY EYES/RIGHT BEHIND YOU」(KCS-3078)
【新作コーナー(1) [FabStyle]】
夏木礼央<レオ>(岡本寛志)
「ブルー・アラカルト」
収録CD:「FabStyle オリジナル サウンドトラックCD」(一般販売版:KECH-1590・通販版:KCS-3076)
【ライヴ(2)】
レイン&ニクス(高橋広樹&大川 透)
「SHE’S MY GIRL」
収録CD:「<グループソング コレクション>ネオ アンジェリークSpecial ~platinum harmony~」(KECH-1472)
アリオス(成田 剣)
「Stay~明日なき世界で~」
収録CD:「アンジェリーク Cherry Blossom ~ from Twinコレクション ~」(KECH-1213)
吉羅暁彦(内田夕夜)
「SKYWALKER」
収録CD:「<バラエティCD>金色のコルダ2 f アンコール-graduation-」(KECH-1503)
エルンスト(森川智之)
「Silent Kiss」
収録CD:「ネオロマンス・クリスマス ~聖夜にラブソングを~」(KECH-1522)
【エンディング】
All cast
「クリスマスの街角にて」
収録CD:「ネオロマンス・クリスマス ~聖夜にラブソングを~」(KECH-1522)
【アンコール】
All cast
「Promised Rainbow」
収録CD:「ネオロマンス・フレンズ」(KECH-1512)
イベント概要
イベント名
ネオロマンス スターライト・クリスマス2011
日程
12/17(土)昼公演
12/17(土)夜公演
12/18(日)昼公演
12/18(日)夜公演
会場
パシフィコ横浜 国立大ホール
出演者
【12月17日(土)】昼公演・夜公演キャスト共通
「アンジェリーク」シリーズ:森川智之/成田 剣
「遙かなる時空の中で」シリーズ:保志総一朗/高橋直純
「金色のコルダ」シリーズ:伊藤健太郎/内田夕夜/前野智昭
「ネオ アンジェリーク」:高橋広樹/大川 透
「MISS PRINCESS ミスプリ!」:武内 健/代永 翼
【12月18日(日)】昼公演・夜公演キャスト共通
「アンジェリーク」シリーズ:神奈延年/堀内賢雄
「遙かなる時空の中で」シリーズ:井上和彦/鳥海浩輔
「金色のコルダ」シリーズ:伊藤健太郎/前野智昭/保村 真
「ネオ アンジェリーク」:高橋広樹/楠 大典
「MISS PRINCESS ミスプリ!」:武内 健/野島裕史