ゼツボー的にカッコイイ！3DS版発売も決定！最後に市村氏が語った想いとは？AC「超速変形ジャイロゼッター」完成披露＆プロジェクト発表会レポート

「超速変形ジャイロゼッター」とは？

本作は、キッズカードゲーム市場に一大ブームを作り上げた「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」のチームが再集結して開発する、全く新しいタイプのカードバトルゲーム。

クルマからロボットに変形するマシンを操り、カードを使用して3対3のバトルを行う対戦型のゲームとなっており、テーマである「変形」はゲーム内だけでなく、筐体をプレイ中に変形させる「世界初の変形筐体」を実現し、圧倒的な臨場感のあるゲーム体験が可能となっている。

完成披露＆プロジェクト発表会

最高の開発チームで贈る自信作

最初の挨拶として登壇した、スクウェア・エニックス 代表取締役社長「和田 洋一」氏は、多くの関係者への来場のお礼を述べるとともに、ゲーム開発時には、ユーザーがどのようなゲーム体験をできるかといった点に注目、進化する端末ならではの遊び方を追求してきたと話し、「ドラゴンクエスト モンスターバトルロード」や「ロード オブ ヴァーミリオン」など業務用ゲームでのヒットを飛ばしてきたことを喜んでおり、本作ではスクウェア・エニックスから精鋭チームが開発に携わったことを語った。

会場のスクリーンが移動し、完成した筐体が登場

和田社長の挨拶の後、正面の大型スクリーンが左右に移動し、新たなプロモーションムービーが放映された。そしてまぶしい光の中から登場したのは完成した「超速変形ジャイロゼッター」の筐体だ。

本作のプロデューサーとなるスクウェア・エニックス「市村 龍太郎」氏も登壇し、世界初の変形筐体や、ドライブモード・バトルモードの2つの遊び方ができるシステム、そして「アンリアルエンジン3」で開発されたHD画質で楽しめるド派手な演出など、ゲームの詳細を紹介した。

稼働日は2012年6月21日に決定

すでにニュースリリースなどで公開されているが、「超速変形ジャイロゼッター」の正式な第0弾の稼働日が2012年6月21日に決定、1プレイ100円でカードが1枚入手できる。カードのみを購入することも可能だ。また、稼働後は約2ヶ月ごとにバージョンアップを予定しているとのこと。

さらに国内自動車メーカー6社による協力、アニメやマンガ、トイ・ホビーなどのメディアミックスに関しても積極的に展開していくことも発表された。

実機プレイデモを披露

ステージ上では、市村氏とスクウェア・エニックス社員が実際の筐体とカードを使ってプレイデモンストレーションを実施。特製のスーツに身を包んだ社員の男性は「カリスマドライバー」として、今後イベント会場などでプレイヤーと触れ合っていくとのことだ。

「超速変形ジャイロゼッター」は、ドライブするコースを選択したら、3台までカードをスキャンして乗り込むマシンを登場させてゲームをスタートする。

コース上で敵とスピード勝負をする、ドライブモードでは中央のステアリングで車を運転するように操作でき、左上のシフトレバーで加速やブレーキ、誰でも簡単に楽しめるように、フットペダルなどはなしの設計になっている。コースに設置されているアイテムをゲットするとブーストのパワーを貯めることができる。

バトルモードでは、ステアリングを上に押し上げることで、左右からレバーが出現する。クルマはロボットに超速変形し、3体のチームで戦うことになるのだ。これが「世界初の変形筐体」である。ジャイロレバーを操作して繰り出す3種の技は、相手が発動した技との相性で与えるダメージが変わる。

ロボットにはそれぞれ3種類の技が設定されており、ジャイロレバーの組み合わせによってさまざまなド派手な技を繰り出せる。ジャイロレバーのタイミングをうまく成功させるとバーストパワーがMAXになり、必殺技「ファイナルバースト」が発動！カッコイイ演出を見ることができる。

ちなみにレアなスペシャルカードを「ファイナルバースト」中に使うと、アニメのキャラクターが登場し、追加攻撃を繰り出して敵に大ダメージを与えてくれることも。頑張って手に入れよう！

プロジェクト展開

マンガ

集英社「最強ジャンプ」「Vジャンプ」編集長「伊能 昭夫」氏

さまざまなメディアミックスを展開予定の本作のプロジェクトについて、株式会社集英社「最強ジャンプ」「Vジャンプ」編集長「伊能 昭夫」氏が登壇し、小学生男子を中心とした展開として「最強ジャンプ」でのマンガ連載を大ボリュームで展開し、Vジャンプでの攻略小冊子やカード付録、さらに各種イベントなどでの協力も実施すると語った。

また、アニメ放映に合わせて「週刊少年ジャンプ」にて、9～10月にかけ大規模な企画を実施すると明かした。まさにジャンプグループでの社を挙げた最大のバックアップとなるようだ。

アニメーション

A-1Pictures「植田 益朗」氏

続いて株式会社A-1Pictures「植田 益朗」氏が登壇、2012年10月よりテレビ東京系6局ネットにて放送開始予定を発表、監督に高松信司氏、シリーズ構成に佐藤大とストーリーライダーズ、音楽に佐藤直紀氏を起用し、今までA-1Picturesがさまざまな作品で培ってきたノウハウをすべて集結し、鋭意制作していると話した。

豪華声優陣がお祝いに駆け付けた！

完成したばかりのプロモーション用アニメの上映のあと、轟駆流役の井上麻里奈さん、稲葉りんね役の井口裕香さん、速水俊介役の松岡禎丞さん、マイクマン関役の関智一さんが登壇した。残念ながら来場できなかったが、クロード博士役に中田譲治さん、赤名累役に田中理恵さんが起用されていることも発表された。

主人公の轟駆流役を演じる井上さんは、少年漫画にふさわしく、目がキラキラして真っ直ぐな駆流を楽しく演じていきたいと話し、りんね役の井口さんはちょっとお姉さんぽく、アニメの中ではフィギュアスケートが得意なりんねをぜひ見て欲しいと語った。

クールなキャラクター、俊介役の松岡さんは、彼の成長の仕方に注目して欲しいと話し、スタッフのイタズラ心で名前がそのまま付けられてしまったマイクマン関役の関さんは、数々叫んできたキャラクターとはまた違った魅力を持った実況での「叫び」を楽しみにして欲しいと話していた。ちなみに関さんがプライベートで運転している車は「エルグランド」とのこと。

トイホビー

バンダイ取締役「佐藤 明宏」氏

超速変形と言えばやはりホビー。登壇した株式会社バンダイ 取締役「佐藤 明宏」氏は、10月からのTVアニメの放映スタートにあわせ、劇中に登場するジャイロゼッターの変形フィギュアや、アーケードゲームで排出されるカードと連動して遊べる携帯型玩具を10月より順次発売することを発表。主な販売ルートは、玩具専門店、百貨店・量販店・家電量販店の玩具売場などとなる。

「ラピッド モーフィン シリーズ」はジャイロゼッターの変形アクションフィギュアとなり、全身が可動し、多彩なポージングが楽しめる。第1弾として全3種を発売。（10月上旬から順次発売・各3,129円/税込）

ミニカーからロボットへ変形する「モーフィン ミニカー シリーズ」は、車からロボットへ変形するコレクションフィギュアとなり、第1弾として全4種を発売。番組展開に合わせ、続々シリーズ商品を発売予定。（10月上旬から順次発売・各924円/税込）

漫画・アニメにも登場する、携帯端末「ジャイロコマンダー」（10月上旬発売・3,990円/税込）は、アーケードゲームの筐体から排出されるカードと連動して遊べるギアとして発売。カードをスキャンしてバトル遊びが楽しめるほか、友達の「ジャイロコマンダー」と赤外線通信バトルをすることが可能だ。

3DS「超速変形ジャイロゼッターRPG（仮称）」発売決定

最後にサプライズ発表されたのが、3DS「超速変形ジャイロゼッターRPG（仮称）」の制作について。2013年春に発売予定となり、オリジナルとなるアーケード版と異なり、ジャンルはRPGとなる。アーケードやアニメ、マンガとは世界観を共有しつつ、単独でも楽しめるストーリーに、通信や対戦なども盛り込んだ長く遊べる作品を目指して、鋭意制作中とのことだ。ぜひ続報を待って欲しい。

最後に

プロデューサー「市村 龍太郎」氏

アーケード稼働を皮切りに、3DS用ゲームソフトやアニメ、トイホビーなど今後さまざまなメディアミックス展開を予定している「超速変形ジャイロゼッター」。今回の発表の最後にプロデューサーの市村氏は以下のように語った。

「超速変形ジャイロゼッターを制作するにあたって、開発は2年以上前から始まっていましたが、ゲームプロデューサーとして、1人の人間としていろいろ向き合い方が変わったのが東日本大地震でした。自分に何かできることはないのか、と悩んでおり、我々の仕事である娯楽産業はもちろん衣食住の最後に回されてしまい、まったく役に立たないのかと思っていました。

そこで、プロジェクトのメンバーを集めて、去年の5月に被災地のボランティアに向かったんです。当時救援物資は多かったのですが、それを届ける人間が少ないということで、レンタカーを借りて届けるお手伝いをしました。被害に多かった地域にももちろん行きましたが、本当に想像を絶する光景で、テレビやネットで見ていた映像とは全く違ったことにショックを受けたのも事実です。

物資として布団やお米、鍋など生活必需品を各被災地に運んでいたんですが、その行く先々で子供が駆け寄ってきて、僕らに向かって「ねえ、マンガは？ゲームは？」と聞いてきたんです。それを聞いて自分は何を悩んでいたんだろう、この子たちはこんなにもエンターテインメントを望んでいるじゃないか！と感じ、悩んでいたことがパッと消えて、この仕事をしていることを本当に良かった、これからも良いものを作りたいと強く決意したんです。

あの時の子供に感謝して、その子たちに笑顔をもっと与えたいと思い、本プロジェクトに向きあう姿勢が変わりましたね。これからこのジャイロゼッターで日本に夢と笑顔を増やしていきたいですね。」