5pb.が手がける科学アドベンチャーシリーズ第3弾「ROBOTICS;NOTES(ロボティクス・ノーツ)」。いよいよ6月28日に発売される本作のキーワードとなる「ロボット」および「拡張現実」の要素を紹介!
前回から2回に渡って本作のゲーム内容をおさらいしていますが、今回あき穂が巨大ロボット製作を目指したり、ホビーロボットの大会が盛んになっているなど、本作の世界においては大きな盛り上がるを見せる「ロボット」、そして「ポケコン」と呼ばれるデバイスの普及により、一般化した「拡張現実(A.R.)」について、それぞれ紹介します!
また、主人公・海翔がとあるきっかけから発見し、物語の重要な要素にもなる「君島レポート」の内容についても触れていきますので、ぜひチェックしてください!
部長・あき穂の夢は“巨大ロボット完成”!
本作の舞台となる2019年の世界では、ロボット開発が盛んになっています。ここでは、ロボ部廃部の危機を脱するため、海翔とあき穂が優勝を目指したホビーロボット大会の一部を紹介!そのほか、「ガンつくプロジェクト」の試作機についても紹介していきます。
ロボ部廃部の危機に、タネガシマシン3と海翔が立ち上がる!
ある日、ロボ部として「ロボット万博」と呼ばれる2020東京万博に参加を目論んでいたあき穂が、去年の10倍以上の部費を要求したことで教頭の臼井先生の怒りを買い、東京で開かれるホビーロボットの大会に出場して優勝しなければ廃部という危機に追い込まれます。
当然ながら予算がなく、新たなホビーロボットは準備できなかったため、ロボ部のOBたちが残した古いホビーロボット「タネガシマシン3」を修理して使うことになりますが、特殊な操縦を要求されるピーキーな仕様で、あき穂はまともに操縦できません。
当初は非協力的な海翔でしたが、とあるきっかけから、操縦法法をロボット格闘ゲーム「キルバラ」と同じにすることを条件に、操縦を担当することとなります。ロボ部存続をかけた大会の結果やいかに!?
タネガシマシン3(たねがしましんさん)
2010年にあき穂の姉である瀬乃宮みさ希によって製作され、当時のロボット大会で優勝を果たしたホビーロボット。中央種子島高校ロボット研究部に「名誉部長」として代々飾られている。廃部撤回をかけて出場するロボット大会にも急遽ひっぱり出されるが、ピーキーすぎる操作性のためあき穂はまともに操縦できなかった。
タネガシマシン3改(たねがしましんさんかい)
廃部撤回をかけた東京でのホビーロボット大会にむけて、バージョンアップされた「タネガシマシン3」。「キルバラ」と同じ操作で機体をコントロールするシステムのほか、あき穂発案の新必殺技用に、車輪が装着されている。
デビルストロンガー
廃部撤回をかけた東京でのホビーロボット大会、1回戦であたることになったホビーロボット。大型なタイプで全高はタネガシマシン3の1.5倍はある。強引なパワープレイ戦法で勝ちを重ね、前回の大会でも決勝トーナメントに出場。今大会でも優勝候補の最右翼と目されている。操縦者は前川志津也(まえかわ しづや)という40歳くらいのおっさんで、ヒールな感じのキャラクター。
M45
廃部をかけた東京でのホビーロボット大会で、ミスター・プレアデスが使用したホビーロボット。機動力を捨てて掴み技を得意とする戦法のため腕を長めにしているほか、両腕にオリジナルのパイルバンカーを装備。15センチほどの杭状打突武器を高速で伸縮できる。腰より上の上半身を最大270度、左右にひねることができるため隙も少ない。
なぜあき穂は巨大ロボットの完成を目指すのか?
そもそもあき穂が巨大ロボット完成を目指す背景には、中央種子島高校ロボット研究部の創設者であり、あき穂の姉である瀬乃宮みさ希が発足した「ガンヴァレルをつくろうプロジェクト」略して「ガンつくプロジェクト」の存在があります。
みさ希の卒業後も、代々ロボ部部員が作り続けており、あき穂が部長に就任した2019年になってもなお、完成を目指している「ガンつくプロジェクト」の試作機を紹介します。
ガンヴァレルをつくろうプロジェクト試作1号機
通称「ガンつく1」(がんつくわん)。中央種子島高校ロボット部が8年がかりで代々造り続けてきた巨大二足歩行人型ロボット。名前の通り、アニメ「機動バトラー ガンヴァレル」のロボットをモデルにしている。
ガンヴァレルをつくろうプロジェクト試作2号機
通称「ガンつく2」(がんつくつー)。試作1号機とはコンセプトを大きく変え、ホビーロボットをヒントに設計。ただし外装は無いに等しく、肉眼で見るとフレームやサーボモーター、ケーブル類などが剥き出しになっている。
頭はカメラのみで顔はないため、あき穂がガンヴァレルっぽい顔を書いた大きな布がカメラを邪魔しない位置に貼り付けてある。居ル夫。を通して見るとガンヴァレルが重なって見える。胸部にはスポンサーである「スペースアメ社」のステッカーが貼られている。
「拡張現実」を用いたシステム「ポケコントリガー」を紹介!
本作の世界では、フォンドロイド、通称「ポケコン」の普及により、拡張現実が身近な存在となっています。主人公・海翔も、常に「ポケコン」を持ち歩いていて、さまざまな機能がゲームに連動して楽しめるようになっているのです。
ストリートビュー、3Dマッチムーブアプリ「居ル夫。」
「居ル夫。」を呼び出すと、いわゆるA.R.アプリが起動され、ポケコンのディスプレイにはポケコンのカメラから撮影された映像にA.R.アノテーションとして各種タグ情報や3DCG映像が合成表示されます。
マップアプリ「deluoode map」
探索パートで使用します。マップ上の特定の場所を選択するとイベントが発生。ストーリー進行に必要な「君島レポート」探索のほか、おまけ要素も楽しめます。
ミニブログアプリ「ツイぽ」
フォローしている登場キャラクターのつぶやきや、ニュース情報などが閲覧できます。場合によっては「あのキャラクターたち」のつぶやきが見られるかもしれません。
ゲームアプリ「ガンヴァレル キルバラッドON-LINE」
通称「キルバラ」。ゲーム内に登場する人気テレビアニメシリーズ「機動バトラー ガンヴァレル」を題材にした、オンラインロボット格闘ゲームです。コマンド入力システムによって実際にプレイすることができます。
「機動バトラー ガンヴァレル」とは?
「機動バトラー ガンヴァレル」(KIDOU BATTLER GUNVARREL)は、2012年から2015年までに計3シリーズが放映されたテレビアニメシリーズであり、2019年現在、「日本で作られた最後のロボットアニメ」。全155話。ブルーレイは全36巻(各巻4話ずつ収録)。ガンヴァレル以降、世界中でロボットアニメは一作も作られていない。
放送終了後4年が経過しているがいまだに「神作品」と世界中で崇められ、「ガンヴァレルを超えるロボットアニメは作れない」とまで言われているほど。ガンヴァレル以降にロボットアニメが作られていないのもそんな理由による。
「キルバラ」に登場するロボット
ガンヴァレル
劇中に登場するアニメ「機動バトラー ガンヴァレル」と「キルバラ」に登場するロボット。
スナイデル
劇中に登場するアニメ「機動バトラー ガンヴァレル」と「キルバラ」に登場するロボット。格闘戦主体のガンヴァレルにおいて異色の遠距離狙撃タイプ。接近戦にはめっぽう弱いが、ガンヴァレルに登場する機体で唯一、遠距離攻撃ができる。
ボルトヴァリアン
劇中に登場するアニメ「機動バトラー ガンヴァレル」と「キルバラ」に登場する超重量型のロボット。パワーファイタータイプで動きは鈍い。
スティングーマ
劇中に登場するアニメ「機動バトラー ガンヴァレル」と「キルバラ」に登場する空中戦が得意な異色のロボット。
スターラプター
劇中に登場するアニメ「機動バトラー ガンヴァレル」と「キルバラ」に登場する、剣を装備したスピード重視のロボット。格闘戦主体のガンヴァレルでは珍しく武器を持っている。
そして、海翔が「居ル夫。」を使って探索中に発見されたのが本作において重要な意味を持つ「君島レポート」です。ここでは、その中から海翔が一番初めに見つけたレポートの内容について紹介します。
君島レポート1
09/11/7
これは仮に私が殺されたときのための、バックアップとなるレポートである。私は何者かに脅迫を受けている。奴らは巧妙に自らの存在を隠しているが、私は心理的精神的圧迫感を知覚しており、電磁波兵器で攻撃されている可能性が高い。あなたがこれを読んでいるのがいつのことなのかは分からない。あるいはすでにワン・ワールド・オーダーが成立してしまっている頃かもしれない。いずれにせよ私はすでにこの世にいないだろう。そうなったときのために、私が知り得た事実をここに記す。
NASAは重大な事実を世間に公表せず隠蔽している。ユリシーズ計画は単なる太陽探査計画ではなかった。2000年11月に太陽の南極圏を調査した際、磁気活動に明らかに説明不能な状況が見られた。磁気単極子―SFでよく語られるモノポールに相違ない!―は間違いなくそこに存在していたのだ。
しかしNASAはそれを事実無根だと笑い飛ばした。世界中のメディアを利用して徹底的なプロパガンダを行い、一部流出した事実は完璧に嘘だったと人々に認知させた。この情報操作の件から見て、背後にはタヴィストックが暗躍していることは間違いない。結局のところプロパガンダは成功し、2009年現在、モノポール発見の事実は都市伝説レベルに留まっている。
だが太陽はすでに暴発寸前まで来ているのは紛れも無い事実だ。科学的根拠により、2012年、2015年、2019年、2020年と連続して大規模な太陽嵐が発生し、地球と地球磁気圏に深刻な影響を及ぼす。嘘だと思うなら2012年以降に夜空を見上げるといい。地球上のあらゆる地域でオーロラが見られるはずだ。
NASAは太陽嵐発生予報について詳細で深刻なデータを把握しているが、とある組織の圧力により隠蔽されるだろう。2012年以外の太陽嵐については「なかったこと」にされるのだ。
この太陽嵐到来をテロ計画に用いる組織が現れるだろう。特に2015年は特別大きい太陽嵐が来る。警告など無意味だ。告発しなければ止められない。世界中の誰も知らないまま、世界中に重大な危機をもたらす目に見えない力が太陽から到来することになるのだ。情報は一切与えられない。多くの人々は見殺しにされる。
だがそれは引き金に過ぎない。混乱に乗じて、密かに、緩やかに、完膚無きまでに、人類社会を崩壊させる計画が実行されてしまう恐れがあるのだ。
あき穂たちロボ部のメンバーがロボット製作に邁進するのと同様、海翔が「君島レポート」を発見して、そこに記された陰謀にどのように迫っていくのかも大いに気になるところです。いよいよ発売となる「ロボティクス・ノーツ」、私もプレイできるのを今か今かと楽しみにしつつ、身構えているところです。まだチェックしていないという方は、この記事をひとつ参考にしていただければ嬉しいです!