日本一ソフトウェアより2012年8月23日に発売されるPS Vita用ソフト「特殊報道部」では、特殊現象を扱った番組を作るクルーたちの物語が描かれる。ここでは、彼らの番組制作の過程や彼らが直面する特殊現象を3回に分けて紹介する。

目次
  1. トクホウスタッフが取材した超常現象とは?
  2. プレイインプレッションもお届け!

Gamer特派員が特殊報道部に潜入取材を敢行。前回は“トクホウ”スタッフがテレビ番組を作り上げるまでを取り上げたが、今回は彼らが実際に取材した超常現象の数々について、深く切り込んでいきたいと思う。

トクホウスタッフが取材した超常現象とは?

アブダクション

報道部所属だった柚原遼が特殊報道部と関わるきっかけとなった超常現象、それがアブダクションだ。アブダクションとは、宇宙人による誘拐のことであり、柚原が偶然訪れることとなったとある施設で、その現象の被害者に遭遇することとなる。

被害者の話によると、アブダクションの影響で、家族、交友関係など自身の存在の痕跡が完全に抹消されており、その手がかりすら見当たらないという。被害者が気にかかる柚原は、真偽は定かではないものの、報道部の領分を外れたその話に首をつっこむことに。

その中で垣間見える不可思議な現象の数々に驚きを隠せない柚原。一体どんな謎が隠されているのだろうか。

人体発火

アブダクションの事件を経て、特殊報道部にADとして入ることとなった柚原と、アルバイトとして顔を出す度会楓。先輩のAD・鷲見衛、ディレクターの棚橋彩、プロデューサーの佐曽利昭雄と、現在のトクホウのクルーが揃ったすぐあとに起こったのが人体発火現象だ。

トクホウの案内役を務める村瀬知華が出演していた生放送のニュース番組内で、「人の形をした何か」が青い炎を上げて燃え上がっているショッキングな映像が流れる。

トクホウでは、状況に不可解な点が多いことから、人体発火現象の可能性を見据えて調査に乗り出すこととなり、参考人として佐曽利が連れてきたひとりの男性の発言が、トクホウのクルーを引っ掻き回すこととなる。また、どうやら鷲見がこの現象に執着を見せているようだが…。

エシュロン

度会がある日、インターネット上で奇妙な動画サイトを発見。それは世界中のさまざまな人物を監視・撮影しているサイトのようで、その中には棚橋の姿もあった。

実に高校時代から現在に至るまでのプライベートが丸裸にされていることに不気味さを感じつつ、これだけの人物を常に監視・撮影しているという通常ではありえないこの現象に、トクホウのクルーたちは棚橋が監視されていることを逆手に取り、調査に乗り出すことに。

まずは棚橋の高校時代の同級生のもとを訪れるが、そこで棚橋自身も知らない驚きの事実が明らかになる…。

ポルターガイスト

ある日、視聴者から送られてきた一本のビデオ。それには、無人の廃屋で突如ドアが閉まるという、ポルターガイストと思しき現象が映し出されていた。

胡散臭さを覚えつつもビデオからわずかに聴こえる「はやく、はやくしなきゃ」の声にイタズラ目的でない何かを感じ、半信半疑のまま、トクホウ一行は、住所に記されていた、かつては避暑地として栄えたという東海北部の山間部へ足を運ぶこととなる。

そこでは、彼らが想像だにしなかった、驚愕の展開が待っていた…。

予知能力

トクホウに寄せられるお便りの数々。その内容は多岐に渡るが、とりわけ対応が難しいのが書いた本人にしかわからないような、怪文書の類だ。今回の超常現象も、そんなお便りのひとつがきっかけとなって発覚することに。

そのお便りには、火が燃え盛るような描写のつたない絵と、内容のはっきりしないポエムが入っていた。同一人物から動揺の内容で繰り返し送り届けられるというそのお便りの扱いに困りスルーしたものの、帰り道に目撃したトラック事故の状況とポエムの内容が一致していたことに疑問を感じる柚原たち。

過去に同じ人物から届いたお便りを見返すと、実際に起きた事故や事件の直前に、それらのイラストやポエムは届けられている。犯行を示唆したものなのか、それとも…。それらの真実を探るべく、スタッフは送り主にコンタクトをとることとなった。

もちろん、この他にも彼らはさまざまな超常現象を追っている。それらの現象に隠された真実は、ぜひ放送の中で見つけ出してほしい。

プレイインプレッションもお届け!

全3回に渡り切り口を変えて本タイトルを紹介してきたが、ここからは実際に筆者がプレイしてみてのインプレッションを簡単にではあるが、お届けしていこう。

本タイトルは、1つの超常現象に対して取材と検証を繰り返し、それらが混ざり合い、ひとつの真実が見えてきた時に企画書を作り、放送にこぎつけるために最後のアプローチを行なっていく。

その流れを演出するために、検証では「マテリアルチェックシステム」と呼ばれる写真・映像・音声といった要素のチェックを行なっていくのだが、前面タッチパネルを使っての操作にも対応していることで、より直感的なかたちで検証を行うことができる。

そうして浮き上がってきた可能性は、一般的な常識の範疇外にあるものだが、彼らは取材や検証を積み重ねることでそれらを現実に起こっていることとして認識し、そこに隠された真実を解き明かそうとする。

描かれる超常現象はかなり突拍子もなく、正直なところ、このような展開になることを筆者は想定していなかった。しかしながら、キャラクターたちが真剣に超常現象に立ち向かい、悩み苦しみながらも放送を迎えるという一連のサイクルに気がついたらのめり込み、テキストを読み進める手が止まらなかった。

本タイトルは大枠だけでも十分なボリュームである上、各エピソードの後半で2つの企画書のどちらかを選ぶかでその後の展開が変わるという意味で、2倍楽しめるタイトルとなっている。

超常現象に興味があるという方は、自身の知識と照らしあわせて読み進めていくのも面白いだろうし、そうでない人にとってもさまざまなアプローチから描かれるヒューマンドラマにぜひ注目してほしい。

特殊報道部

日本一ソフトウェア

PSVitaパッケージ

  • 発売日:2012年8月23日
  • 15歳以上対象
特殊報道部

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日本一ソフトウェア

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2012年8月23日
  • 15歳以上対象
  • PS Storeダウンロード版

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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