角川ゲームスは本日8月26日、東京・千代田区にある角川本社ビルにて「ロリポップチェーンソー夏の感謝祭」を開催。イベントでは、「ロリポップチェーンソー」や角川ゲームスの今後の展開についての発表も行われたので、その内容をお届けする。
「ロリポップチェーンソー」ステージ
イベントの冒頭では、角川ゲームス代表取締役社長・安田善巳氏と、「ロリポップチェーンソー」のクリエイティブディレクターを務めるグラスホッパー・マニファクチュア代表取締役社長・須田剛一氏が登壇し、開会の挨拶を行った。
ここで両氏からは、本作の全世界累計出荷本数が70万本を突破したことが明かされた。須田氏は「100万まであと30万本ですね」とかなりの意欲を見せており、安田氏もそれに対して「まだまだ本数は伸びてますからね」と答えるなど、現在も順調であることを嬉しそうに話していた。
この後は、2013年に発売が予定されている両社の第2弾タイトル「KILLER is DEAD(キラー イズ デッド)」の最新映像が公開された。残念ながらまだまだ制作中であり、映像も会場限定となっていたのでその内容はお届けできないのだが、安田氏も須田氏も「ぜひ楽しみにしていてください」と口をそろえていた。なお、須田氏によると「ロリポップチェーンソー」ではジュリエットというニューヒロインが誕生したが、この「キラー イズ デッド」ではニューヒーローを作りたいと考えているとのこと。
続いては「ロリポップチェーンソー」日本版イメージガールの川本まゆさんと、北米版イメージガールのジェシカ・ニグリさんが登場し、トークショーのコーナーへと移った。本作のイベントはこれまでに何度も開催されており、川本さんはジェシカさんと初めて一緒にやった秋葉原でのイベントについて「たくさんの方に来ていただけましたし、外でのイベントだったのでゲームを知らない人にも見ていただけたかなと思います」と当時を振り返りつつ話していた。
本イベントでジェシカさんが来日する際には、川本さんが好きなアメリカのブランドの服をお土産に持ってくるなど、二人の仲が非常にいいことも話題に上がっていた。ちなみに、須田氏が身に付けているスカーフもジェシカさんのお土産だという。
当のジェシカさんは日本以外でも「ロリポップチェーンソー」のイベントにも出演しているが、ボストンでのイベントでは退場勧告(?)を受けるといったハプニングもあったとか。その真相は、バスの前で記念撮影に応じていた段階でも多くの人がいたが、バスの上に乗ってのパフォーマンスを行ったところさらに人が集まり、通路が埋まって人が動けなくなってしまったのが原因だという。そういった経緯がありジェシカさんは当時落ち込んでいたようだが、須田氏や安田氏からすると、すごく人気があることを感じられて嬉しかったようだ。
さらにここでサプライズとして、Team C.S.Lに所属して活動しているコスプレイヤーのEkiholic(エキホリック)さんが、3人目のジュリエットとして登場。Ekiholicさんはゲームもプレイしているようで、「最初はジュリエットが可愛いと思っていたんですが、チェーンソーを振り回してゾンビを倒す姿を見て驚きました」とコメント。彼氏のニックの首を斬っているのも衝撃的だったようだが、ゲームを進めていくうちにゾンビは怖くなくなったとも話していた。
「円卓の生徒 The Eternal Legend」ステージ
次は、いったん「ロリポップチェーンソー」から離れ、角川ゲームスの今後の展開が発表されることに。まず最初の情報として、PSP用ソフト「円卓の生徒 The Eternal Legend」のプロモーション映像が公開された。
本タイトルは、角川ゲームスとエクスペリエンスによる“DRPG PROGRESS”の第1弾。紹介の際には本作のプロデューサーを務めるエクスペリエンス代表取締役社長・千頭 元氏、作家・ベニー松山氏、DRPG PROGRESSのナビゲーター・沼倉 愛美さんが登場し、さまざまなトークを繰り広げた。
そこでデニー松山さんは、DRPG(ダンジョンRPG)について「ゲームはハードの性能が上がり、映画に追い付け追い越せで進んできて、インタラクティブ性では追い抜いている部分も多分にあります。ですがDRPGは携帯ゲーム機の一万分の1ぐらいのメモリしか乗っていないPCでいかにゲームを作ろうかというところから始まっています」と熱く語った。DRPG初心者だという沼倉さんは、これを受けて「詳しい方がいっぱいいるので、この機会に勉強していきたいと思います」と意欲を見せていた。
また、PVにも映し出されていたが、本作の発売日が2012年10月11日から10月4日へと、一週間前倒しになったことが発表された。この理由について千頭氏は「DRPG PROGRESSでたくさん面白いDRPGをリリースしていく予定なので、できるだけ早く遊んでいただきたいと思い、無理を言って前倒ししました。DRPGはコアユーザー向けですが、本作はその中でも初心者向けなので、DRPGを知らない方もこの機会に遊んでみてください」と述べた。
そのほか、本作の主題歌に喜多村英梨さんが歌う「Destiny」が採用されたことや、大村正を超える神秘の刀として、全クラスで装備できる「神村正」が実装されることも明かされた。
「Project Discovery」ステージ
続いては、ソニー・コンピュータエンタテインメントと共同で行うPS Vita向けの新プロジェクト「Project Discovery」に関する発表へと移った。本プロジェクトは、ユーザー自身が生み出した作品を募集し、ゲームエンジン「Discovery Engine(仮称)」によって展開するゲームと書籍の中間的なオリジナルゲームコンテンツ群「スマートノベルゲーム」を制作するというもの。
ここでは、まもなく募集スタートと告知されていた本プロジェクトが、いよいよ明日8月27日より募集開始となることが発表された。
応募部門には「シナリオ」「キャラクター」「ボイス」「サウンド」といった部門があり、個人での応募も、誰かとチームなどを組んでの応募も可能だという。締め切りは2012年12月7日と3カ月超あるので、興味のある方はぜひ応募してみよう。
会場には、プレゼンテーターとして声優の藤田咲さんも登場し、「どんなふうにこのプロジェクトが進んでいくのか私も楽しみにしています」とコメントしていた。
プレゼント大会
以上の発表の後には、トリプルジュリエットと須田氏が再度登場し、「ゾンビカオダシステム改」を使ったプレゼント大会が行われた。このシステムは、カメラに映った人の顔を認識して、事前に設定してあるどのゾンビかに判別するというもの。
予選と称して来場者全員を順に映していく際には、アタリゾンビとハズレゾンビに分かれており、先着で9名のアタリゾンビになったユーザーがステージに招かれた。さらにそこからは、ゲームの登場キャラクターに合わせた賞が用意されており、誰がどのゾンビに選ばれるかというちょっとシュールな抽選方式でプレゼント大会が進行していった。
プレゼント大会が終わると安田氏が再度登場し、「ロリポップチェーンソー」の今後の展開を発表。まず1つめは、日本ツインテール協会とのコラボレーションを行い、同協会の公式サイトに川本さんとジェシカさんが登場することが明かされた。また、無料のコミックサイト「ファミ通コミッククリア」で連載中のコミック版「ロリポップチェーンソー」をまとめた単行本が今冬に発売されることも決定した。どちらも詳細は今後を楽しみにしていよう。
最後に安田氏は「今回『ロリポップチェーンソー』の感謝祭として開催させていただきましたが、今後は角川ゲームスの感謝祭を開き、また皆さんとお会いできることを楽しみにしています」と述べ、イベントを締めくくった。