日本マイクロソフトは、2012年11月8日に発売を予定しているXbox 360「Halo 4」について、E3公開トレーラーを交えながら、メディア向けにキャンペーンモードを中心とするインタビューを実施した。
Xbox 360「Halo 4」とは?
古 (いにしえ) の悪が目覚める――
謎に包まれた惑星“レクイエム”に降り立ったマスターチーフを待ち受ける、復讐にとらわれた悪意の存在と想像を絶するテクノロジー。目覚めよ、チーフ。人類と宇宙の運命が再び翻弄される新たな戦いが始まる。
「Halo 4」のキャンペーンでは、人類存亡の危機を脱した「Halo 3」の物語の終わりから約4年後、宇宙空間を彷徨う戦艦UNSC(United Nations Space Command:国連宇宙司令部)Forward Unto Dawnで眠る伝説の英雄マスターチーフがAIコルタナの呼びかけにより目覚め、全宇宙の命運を脅かす未知の脅威にふたたび立ち向かう。
また、革新的なマルチプレイヤーモードとして新たに導入される「Halo インフィニティ マルチプレイヤー」には、「Halo」シリーズの開発で培った膨大な経験が集約されている。
プレイヤーは最新鋭の兵器と技術が集約された、史上最強の巨大艦UNSCインフィニティの一員となって、週ごとに配信されるエピソード形式の協力プレイミッション「Spartan Ops」で戦闘の腕を磨いたり、全世界のプレイヤーとのマルチプレイヤー対戦に挑むなど、ストーリーとマルチプレイが密接に結びついた新たなゲーム体験を楽しむことができる。
「Halo 4」キャンペーンモードインタビュー
「E3 2012」で公開されたトレーラーが上映された後、マイクロソフト Halo フランチャイズ シニア プロダクト マーケティング マネージャー「Chris Munson(クリス マンソン)」氏にキャンペーンモードに関してお話を聞くことができたので紹介していこう。
――トレーラーでは新しい武器が紹介されましたがその他の種類は登場しますか?
クリス マンソン氏:現在2~3種類の武器しか公開していません。これから新しい武器が登場するかも知れないので楽しみにしていてください。
――ゲームの新しい要素を教えてください。
クリス マンソン氏:「Halo 4」ではかなり予想外のイベントが発生します。マスターチーフは今まで見なかったような体験をすることになり、寿命が近づいているコルタナの運命や、古い種が住み着く惑星など、驚く展開が待っています。
――サウンドやグラフィックを一新したとのことですが、具体的に教えてください。
クリス マンソン氏:すべてと言えます。使っているエンジンはかわりませんが、「Halo」の世界中のファンから今までのシリーズと変わらない、といった意見もいただきましたが、「Halo」らしさを保ちつつ、さらに新しいファンも取り込むために、臨場感や期待を超えるものを開発してきました。従来のシリーズファンを始め、プレイヤーの声は常に参考にして取り入れるようにしています。
――赤外線ビジョンを起動しているシーンがありましたが?
クリス マンソン氏:あれは「プロメシアンビジョン」といった、新しく行使できる能力の一つです。他の能力も選んで使用でき、マルチプレイでも使えます。携帯用の硬化シールドやジェットパックも登場します。
――敵の種族はどのようにして作られたのですか?
クリス マンソン氏:アイデアとしては長い間登場したコヴナント族のほかに、「Halo」に新しい種族を取り入れようということで、新しいストーリー、新しいサーガを組み込みながら、今までのプレイヤーに新しい驚きを感じてもらいたいと開発しました。E3で公開したキャンペーンモードトレーラーでは、3つの新しいクラスを紹介しましたが「なぜ彼らがここにいるのか?」という謎は物語の中で戦いを通して理解していくことが、ファンにとって新鮮に感じてもらえるはずです。
――未知の惑星「レクイエム」のマップ設計・デザインで苦労した点を教えてください。
クリス マンソン氏:惑星「レクイエム」は、まったく新規で作り上げたものですから、すべてが苦労したと言えます。シリーズ通して新しい惑星の開発には苦労しましたね。
――「Halo」にはさまざまな乗り物が登場しますが、新しい乗り物の使い方などを教えてください。
クリス マンソン氏:新しい乗り物については、まだほとんど紹介していませんが、「マンモス」という新規でか作られた巨大な乗り物はキャンペーンモードでも重要な役割を担っています。
――「E3 2012」で新トレーラーを公開して、来場者や関係者の反応はどうでしたか?
クリス マンソン氏:「E3 2012」「Comic-Con International」など世界のゲームショウ会場で出展してきましたが、皆かなり驚いており、Bungie社は伝説も呼べるタイトルを生んだことを感じました。343 Industriesもかなり良い仕事をしているので楽しみにしてください。
――「Halo 4」で開発がBungie社から343 Industriesに移る際にどのくらいの人数が移籍したのですか?
クリス マンソン氏:それほど多くないと思います。Haloシリーズのフランク・オコナー氏も在籍しています。フランクとそのチームは今まで素晴らしい仕事をこなしてきましたので、高い期待を持っている世界中のファンに、今後も進化していく「Halo」を提供できると思います。
――「Halo:Reach」ではかなりシビアな難易度が用意されていましたが、今回も挑戦的なレベルは用意されていますか?
クリス マンソン氏:「Halo 4」では「シューターゲーム」を遊びたいと思っている、どんなレベルのプレイヤーにも遊んでもらいたいと思っています。重厚さを持つキャンペーンモード、自分のレベルに合った遊び方ができるマルチプレイモードなどを用意しています。
――マルチプレイについてはかなりのバリエーションが用意されているのですか?
クリス マンソン氏:はい。「Halo インフィニティ マルチプレイヤーモード」については、かなりのボリュームを準備しており、Haloの大きな魅力の一つとなるマルチプレイヤーに関しては、かなり力を入れて開発しています。また、マルチプレイが苦手なプレイヤーは「Spartan OPS」で協力型のプレイを楽しむこともできます。しかも毎週新たなミッションが配信されるので、プレイヤーの趣向で遊び方を選択できます。
――コントローラでの操作について教えてください。
クリス マンソン氏:コントローラのレイアウトについては、さまざまな設定から選択可能で、プレイヤー好みにカスタマイズもできます。
――「Halo:Reach」で実装された特殊能力も「Halo 4」で登場しますか?
クリス マンソン氏:はい。アーマー関係や、硬化シールド、その他まだ公開されていないものも登場します。
――「E3 2012」公開トレーラーで使われた実機のタイトル画面の惑星は地球ですか?
クリス マンソン氏:詳しくは自分もわからないのですが(笑)。タイトル画面の惑星は「レクイエム」ですね。外殻が存在し、ここに戦艦が不時着したときは外殻を突き破っていました。
――「E3 2012」公開トレーラーでマスターチーフの頭上に現れた球状の物体は何でしょうか?
クリス マンソン氏:それは大きな秘密となるので明かせません。その他にもゲーム内にはいろいろなミステリーが存在します。古代の邪悪な存在に関係しているかどうかは、謎です。
――ストーリー的にはマスターチーフとコルタナの関係が中心になっていくということでしょうか?
クリス マンソン氏:「Halo 4」で起きる事柄の一つが「コルタナの寿命」に関係することであり、マスターチーフが今まで頼っていたコルタナを失うことに対する試練というテーマが、さらに物語に深みを与えていきます。
――新規を含め何種類くらいの武器が登場しますか?
クリス マンソン氏:詳しい数は言えませんが、たくさん登場すると言っておきましょう。待望のバトルライフルも復活します。私のお気に入りは高い精度と殺傷能力のある中長距離用ライフル「DMR」です。DMRには新しい銃撃音が実装されているので新鮮な気持ちで使用できますよ。今後フォアランナーの武器なども少しずつ公開していきます。既存の武器も初めて使ったかのような違う手触りになっています。
――新しい種族について教えてください。
クリス マンソン氏:ウォッチャーを背中から出現させるようなギミックを持っているのはナイトだけです。ナイトは物語においてもかなり重要なキャラクターで、その謎も物語が進行すれば解けて行くかも知れません。
――フィールドは何種類用意されていますか?
クリス マンソン氏:現在数は明かしていませんが、今回のトレーラーで登場したジャングル地帯の他にもかなりのロケーションを用意しており、「Spartan OPS」にも多くのマップを用意しています。今後公開していく予定ですのでお待ちください。
――発売を心待ちにしているファンにメッセージをお願いします。
クリス マンソン氏:本作をみなさんに向けて発売できることを自分たちもとても楽しみにしています。日本にも多くのファンのみなさんがいることも嬉しく思っていますので、新たな旅をぜひ楽しんでください。
――次の展開を期待できるような仕掛けはありますか?
クリス マンソン氏:本作にはまったく予想できない展開が登場します。かなりの衝撃となると思いますので、楽しみにしていてください!
――ありがとうございました。