スクウェア・エニックスは、シリーズ誕生25周年を記念して開催される「FINAL FANTASY展」会場内ステージにて、FFXIII新規プロジェクトとして新作タイトルのプレゼンテーションを実施した。

目次
  1. 「FINAL FANTASY展」
  2. ついに公開されたライトニング・サーガ最終章「ライトニングリターンズ ファイナルファンタジーXIII」プレゼン
  3. そして…世界初!来場者だけに開発中の実機プレイデモが公開!

「FINAL FANTASY展」

「FINAL FANTASY展」は、シリーズの誕生25周年を記念して開催されるイベントで、2012年9月1日・2日の2日間、東京・渋谷ヒカリエ ヒカリエホールにてステージイベントや歴代タイトルの貴重な資料の展示、イメージイラストレーションを担当する天野喜孝氏の原画も公開される。

ついに公開されたライトニング・サーガ最終章「ライトニングリターンズ ファイナルファンタジーXIII」プレゼン

はじめに登壇したシリーズプロデューサー「北瀬 佳範」氏は、新作タイトルについて、通常のプロモーションムービーを上映して発表、ではなく「こってりと」したプレゼンテーションでゲームの概要を紹介してくれた。

また、プレゼンの最後にはライトニングの声を担当する「坂本真綾」さんからのビデオメッセージも公開された。

作品全体のコンセプト

続いて登壇したシリーズディレクター「鳥山 求」氏は、新しい「ファイナルファンタジーXIII」のコンセプトを表現するために「薔薇」に込められた「情熱・愛情・美しさ・秘密」などたくさんの意味合いを持っていることを明かしている。

開発チームが復活させたいライトニングについて、「FFXIII」「FFXIII-2」の彼女を振り返りながら、主人公というだけではなく、スクウェア・エニックスの看板キャラクターとして人気だった彼女を、さらに「象徴」として再登場させたいと話している。

今回のライトニングのデザインをキャラクターデザイナー「野村 哲也」氏にオーダーした際に、「最後の戦いに挑もうとするライトニングの持つ究極の強さ、象徴的な眼力を復活させて欲しい」と依頼したそうだ。今回のプロジェクトは「ライトニングであること、ライトニングを魅せること」を徹底的に追求し、そして「光・スピード・エレガント」などライトニングという名前から想像できるアクションをプレイヤーに提供してくれるとのことだ。

ワールドドリヴン(WORLD DRIVEN)

さらに鳥山氏は、もう一つのコンセプトとして「ワールドドリヴン(WORLD DRIVEN)」を発表、2つの地球儀をゲーム内の世界として説明されたが、簡単に言うと「動きのある世界で自由に物語を作る」ことと語った。

「ライトニングリターンズ ファイナルファンタジーXIII」で登場する4つの大陸からなる世界は、残り13日で終末となる「終わりゆく世界」。死が常に意識される世界とのこと。砂漠や集落、都市なども存在するとのことだ。また、Facebookなどで世界中の「ファイナルファンタジーXIII」ファンが交流を深めるという意味合いもワールドドリヴンには含まれている。

ゲームデザイン

本作のゲームデザインについて、テーマを「我々が用意した世界を、プレイヤーに自由に触れてもらう」こととし、ゲーム内の世界にルール・人々の生活・時間で変化していくフィールドの3つの要素を設定していると明かされた。

世界余命という制限時間のあるルールについては、ゲームデザインディレクターの「阿部 雄仁」氏がふとニュースで見た「終末時計」に由来しており、モンスターを倒したり、ライトニングの行動などでその針は進退するとのことだ。時間という概念が本作の世界を構築している大事な要素となる。

もちろん、世界には昼夜の変化もあり、人々の生活やモンスターの活動などさまざまな要素に関わっていき、時間帯によって入れる場所やルートが変わることも。本作の移動手段にはモノレールが登場する。

ライトニングのカスタマイズについては、複数用意されているコスチュームを自由に組み合わせて着ることができ、パラメータや使用できるアビリティなども変化する。武器についても、大きさや形状の異なる種類が登場する。

世界観コンセプトやアートワーク

続いて登壇したアートディレクター「上国料 勇」氏は、目指す世界観の一部を発表してくれた。今回の舞台となる大地「ノウス=パルトゥス」は、カオスの海に浮かぶ島々はラグーンに囲まれ、奈落に向かって落ちる滝は幻想的に再現されると話した。

新しい大地には緑の丘陵地帯、砂漠、遺跡などが存在し、遠くには女神エトロの神殿、空にはリングをともなったネオコクーンを見ることができる。さまざまなエッセンスをちりばめた世界となるようだ。

最大の都市「光都 ルクセリオ」は、神話に登場した神「ブーニベルゼ」を崇める宗教都市となっており、テイストはゴシック+メカニック。頭上をモノレールが走り、路上には家具が置かれ、絵画が飾られており、美しいが異様な雰囲気を醸し出している。

「光都 ルクセリオ」を再現するために、建物は基本的な構成からディティールに至るまで、新規にデザインを起こしており、ゴシック建築や現代建築をベースにしたものも。スラム街なども制作している。小物もゲームに没頭できるようにそこかレトロなデザインを施している。

街で生活する人々のデザインについては、「ルクセリオ救世院」のキャラクターには、白と黒をベースとし、背中に機械を背負ったような異様な雰囲気を、「盗賊団」にはサイバーテイストな衣装を身にまとっているデザインを施している。ライトニングに襲いかかるモンスターも新規デザインで制作されており、細かい紋様や緻密なデザインが特徴的だ。

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そして、上国料氏が昨日まで描き続け、絵の具がまだ乾いていないという状態で、油絵のコンセプトアートが公開された。新たな街をバックに佇むライトニングが美しくこちらを見ている素晴らしい絵だったぞ。

そして…世界初!来場者だけに開発中の実機プレイデモが公開!

世界中でこのプレゼンテーションが放送されているということで、一旦イベントが終了したのだが、来場したファンだけにサプライズとして、開発中のデモンストレーション映像とPS3での実機プレイが披露。もちろん撮影は全面禁止だったので、実際に見た印象をテキストでお伝えしよう。

何らかの事件に巻き込まれているライトニング。画面下には世界寿命を示すような時間のゲージが。街を歩いているキャラクターに話しかけたりでき、はしごを登り降りしたり、スニーキングも可能のようだ。ジャンプなどもしている。

バトルでは、フィールドに現れた敵に関してアクションをすると戦闘画面に切り替わり、バトルシーンでは自由に移動したり、4つのボタンに「たたかう」「回避」「サンダラ」などアビリティを割り当てることが可能。スタイル(衣装)を次々と切り替えることもできる。敵に対しては「ノックアウト」「オーバークロック」など新ブレイクも用意されているようだ。

公式サイト
http://www.square-enix.co.jp/fabula/LightningReturnsFFXIII/

Facebook公式ページ
http://www.facebook.com/LightningReturnsFFXIII

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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