日本一ソフトウェアは、PSP用ソフト「MISSINGPARTS the TANTEI stories Complete(ミッシングパーツ ザ タンテイ ストーリーズ コンプリート)」を2012年11月29日に発売すると発表した。価格は、UMD版が5,040円(税込)、ダウンロード版が4,000円(税込)。
「MISSINGPATS the TANTEI stories」は、2002年から2004年にかけてドリームキャストおよびPS2で発売されたアドベンチャーゲーム。地方都市「遠羽市」を舞台に、探偵・真神恭介が情報収集能力や分析力を駆使して難事件に立ち向かう。
本タイトルでは、これまで2本のソフトに3話ずつ収録されていた全6話を一本のソフトに収録。探偵・真神恭介をめぐる壮大な物語がオムニバス形式で綴られる。1話あたりの平均プレイ時間はおよそ10時間と読み応えたっぷりで、さらに新シナリオも加えたボリューム・質ともに“コンプリート”と呼ぶにふさわしいタイトルだ。
今回の発売にあたっては、オリジナル版のスタッフが再集結し、新シナリオを制作。本編で語られなかったエピソードや登場人物の新たな側面を楽しめるストーリーとなっている。
そして、予約特典にはオリジナル原画集とサウンドトラックを一枚に収録したハイブリッドCDが付属。過去のサントラには未収録の音源や初公開となる設定画など、ファン必携のアイテムだ。
ストーリー
6つのアンティークが謎を呼び、真実を語る。
真神恭介は鳴海探偵事務所に勤める唯一の探偵である。
失踪中の所長・鳴海誠司の娘で所長代理の鳴海京香と2人で事務所を切り盛りする日々であったが、ひょんなことから京香とは腐れ縁である月嶋成美の経営するアンティークショップの雑用を兼務することになる。ある日、壊れたオルゴールが成美の店に持ち込まれたことがきっかけで、恭介は名門木原家で起こる殺人事件に遭遇する。
しかし、それは大きな物語の始まりにすぎなかった。
地方都市“遠羽市”を舞台に、次々と起こる難事件。事件を追う恭介は、いつしかその裏で密かに暗躍する者の存在に気づく。無関係に見えた事件と人物は線で繋がり、やがて彼らは陰謀の渦へ飲み込まれていく……。
キャラクター
真神 恭介 Age.23
「安楽椅子探偵は、 趣味じゃないんで」
鳴海探偵事務所の新米探偵。真面目でお人好しでキレイ好き。特技は推理と家事全般と貧乏クジを引くこと。
白石 哲平 Age.24
「アナタの心の友、哲平ちゃんでーす!」
月嶋成美の雑用係で恭介の相棒的存在。頼りにはなるがワトスンと呼ぶには少々テンションが高すぎる男。
月嶋 成美 Age.27
「お金いらないから、うちの雑用になって」
アンティークショップ「セクンドゥム」の店主。明るいのが嫌いで昼間は表に出ず、愛猫と怠惰に暮らしている。京香とは犬猿の仲。
鳴海 京香 Age.28
「もりあーてぃ…って誰?」
鳴海探偵事務所の所長代理。名探偵である鳴海誠司の娘だが探偵業に関しては素人。困っている人を見ると放っておけない。
鴨居 奈々子 Age.17
「抹茶グレープセーキならあるよ」
ネットカフェ「サイバリア」でバイトしている女子高生。本人に悪意はないが、店のメニューを独創的すぎるものに変貌させている。
氷室 裕 Age.45
「…どう思うよ、名探偵」
遠羽警察署捜査課の刑事。昼行灯を装っているがかなりの切れ者。
森川 直治 Age.27
「会いたかないんだよこっちは!」
遠羽警察署捜査課の刑事で氷室の部下。探偵が嫌いで恭介とはいつもケンカしている。
諏訪 高貴 Age.52
「ははは…君は話がわかるなぁ」
諏訪法律事務所の弁護士。敏腕だがサボり癖がある。京香の父、誠司の古い友人。
プレイヤーの行動によって全く違った展開を見せる物語
プレイヤーは探偵となって、さまざまな場所や人物を調査し、事件の謎を解き明かしていく。直感的なゲームシステムで気軽に推理の醍醐味や物語が楽しめるぞ。
移動
調査の第一歩。事件を解く鍵は歩いて探そう。
聞く
何気ない発言の中にヒントが隠されていることも。
調べる
探偵としての観察眼が試される瞬間。
今も色褪せない2Dビジュアル演出
多数のイベントCGに加え、背景と人物の立ち絵を複層的に組み合わせることで、あたかも自分がその場にいるかのような臨場感を生み出しているぞ。
オリジナルスタッフによる新シナリオを収録!
PSP版の発売にあたり、当時の開発スタッフが再集結して新シナリオを制作。登場人物たちの意外な側面が浮き彫りになる展開や、本編では語られなかったエピソードなど、より深くMISSINGPARTSの物語を楽しめる追加シナリオとなっている。
騒動は、奈々子が撮った写真から始まった。
バーテン・サミーは何故失踪したのか?サミーを追う怪しげな男とは?京香と成美が隠している秘密とは?
恭介と哲平はこの不可解な事件を解決するため、遠羽市を奔走することになる――
開発スタッフからのコメントが到着!
本タイトルのために、オリジナル版のスタッフが再集結したことはお伝えしたが、今回の発表に合わせ、彼らの発売に対する意気込みや新シナリオに関するコメントが公開された。
宗清紀之氏(フォグ代表取締役)
DCで6話完結させてからなんともう10年近く経っているのですね、自分としてはPS2版や廉価版などずっと身近に居ましたので、改めてびっくりしています。岸上くんにキャラを描いてもらうのは風雨来記2以来ですから7年ぶりということになるのですが、全然変わっていなくて安心。MPファンからの「また彼らに会いたい」というリクエストに、小さなおまけシナリオですが少しだけお応えすることができるかな?ずーっとお手元に置いて、ゆっくり楽しんで頂ければ嬉しいです。
西ノ宮勇希氏(シナリオ担当)
久々のミッシングパーツ、懐かしいやら嬉しいやらで大変楽しい作業となりました。今見ると、恭介の携帯電話とか、パソコンの起動音とか時代を感じますね(笑)。こんなに長い間遊んでいただけるミッシングパーツは本当に幸せな作品だと思います。今回新たに追加されたおまけシナリオは、「本編では実際に目撃出来なかったアレ」を詰め込んだような内容になっておりますので、本編全6話の日々を思い返しながら、笑って遊んでいただければと思います。どうぞよろしくお願いします!
岸上大策氏(キャラクターデザイン(オーツー))
今回、久しぶりに本作を作画するに当たり、昔の設定画を引っ張り出してみて思ったのは、こんなに描いたっけ?と驚くくらい登場キャラがいたことです。
当初シリーズ3本に分けるためメインキャラや舞台など共通する分はグラフィックのコストが下げられるという話のはずが、実際作り始めてみると毎シリーズ結局は新規ADV1本分以上のボリュームが発生してしまっていた、という非常に濃い開発者魂がこめられた作品なんです。それらが1つにまとまるなんて、非常にお得な作品と言わざるを得ません!本作をプレイされる方にはそういった濃い魂やお得感を気に入ってもらえると幸いです。
予約特典情報
オリジナル原画集/サウンドトラック ハイブリッドCD
予約特典は、デジタル原画集とサウンドトラックを一枚に収録したハイブリッドCD。コレクションアイテムとしても満足できる充実の内容となっているぞ。
収録内容
- デジタル原画集:イベントCGや立ち絵のほか、今回が初公開となる設定画を収録。
- サウンドトラック:過去に発売されたサウンドトラックには未収録の楽曲を7曲収録予定。
※デジタル原画集としてもサウンドトラックとしても再生可能なCD。
※特典内容は予定であり、変更となる場合がございます。