千葉・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2012のカプコンブースにてプレイアブル出展されている、同社の人気シリーズ最新作であるニンテンドー3DS用ソフト「逆転裁判5」の体験プレイの模様をお届け。気になる新システム「ココロスコープ」をはじめとする注目のポイントを紹介していこう。

法廷を模したブース内は40人ほどがプレイ可能。見たところ男女比の構成は6:4くらいで、女性人気の高さがうかがわれた。ちなみに初日の待ち時間は20分ほどだったが、人気シリーズだけに一般日はもう少し待つことになると予想される。

今回の体験版では第一話「逆転のカウントダウン」の法廷パートがプレイ可能となっていた。まず、物語の冒頭で法廷が爆破されるというショッキングな事件が発生。弁護士として復帰した成歩堂龍一は新たなパートナー・希月心音(キヅキココネ)とともに事件の容疑者・森澄しのぶの弁護に挑戦することになる。

プレイを開始して、まず目を引いたのが3D立体視ならではの映像だ。キャラクターや法廷内はすべて3Dで描かれており、カメラワークを駆使した演出も多彩。いきなりアングルが変わったり、カメラがぐるりと動いて法廷全体を見渡すといった、3Dならではのドラマチックな演出の数々が物語をさらに盛り上げてくれる。

尋問の際に証言者をゆさぶって新たな証言を引き出す「ゆさぶり」、証言と矛盾する証拠を示す「つきつける」といったおなじみのシステムも健在。もちろん、これらのシステムを使ったときに表示される、「待った!」や「異議あり!」の吹き出しも3D立体視となってさらに迫力がアップしている。

そして、もっとも注目すべきポイントが、人の心の動きを読み取る心音の能力を使った「ココロスコープ」だ。このシステムを使うと、画面に「喜び」「怒り」「悲しみ」「驚き」を表す4つのアイコンが表示され、証言者が証言しているときの感情に反応して点灯する。このとき、爆破に巻き込まれて死ぬかもしれなかったのに「喜び」のアイコンが点灯するなど、状況と“ムジュン”する反応を見つけて指摘すれば新たな証言を引き出せるというわけだ。

物的証拠だけではなく、証言者の感情の動きからも矛盾を指摘していくという今回の試みは独創的で、従来とはまた違った謎解きを楽しむことができた。外見、言動のすべてが怪しい証言者の登場や、意見がコロコロ変わるサイバンチョとのやり取りなど、シリーズのお約束が踏襲されているのも好印象だ。また、今回は法廷パートのみだったが、事件の現場や容疑者の家などを捜査する探偵パートにも新要素の導入を期待したい。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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