コーエーテクモゲームスより、2012年12月8日発売予定のWii U「NINJA GAIDEN 3:Razor’s Edge」。進化したNINJAアクションと快適に、そしてアクションをとことん楽しめるように調整された本作のプレイインプレッションをお届けする。
※本タイトルは、CERO「Z」指定タイトルとなります。それに伴い本記事にも激しいバイオレンス表現及びグロテスクな表現が含まれる画像・動画が掲載されておりますので、18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
Wii U「NINJA GAIDEN 3:Razor’s Edge」とは?
本作は、PS3/Xbox 360版「NINJA GAIDEN 3」に武器や忍法を追加、キャラクターの成長要素も導入し、敵キャラクターの強化とバイオレンス表現を取り入れた、Wii U本体と同時発売となるタイトル。
Wii U GamePadのタッチスクリーンを用いて武器選択や忍法発動などが可能となり、Wii Uならではの操作方法で素早くかつスムーズなアクションが楽しめるアクションゲームに進化している。
Wii U「NINJA GAIDEN 3:Razor’s Edge」公式サイト
発売に先駆けて体験プレイを実施!進化したゲーム内容とは…!?
まずはWii U GamePadでの手触りを体験
筆者は以前、PS3版「NINJA GAIDEN 3」を一通りクリアしているのだが、やはり最初に危惧したのは「あの大きなWii U GamePadで骨太アクションを快適にプレイできるのか?」ということだった。
もちろん持ってすぐに少し戸惑ったのは事実だが、GamePadのタッチスクリーンを使った新しい操作方法がだんだん気持ち良くなってくる。ちょうど指が届く位置に忍法や注視ボタンが設置されているので、迷うこともすぐになくなるのだ。もちろんスクリーンを使わない操作やProコントローラで遊ぶことも可能!
細かな調整で快適にプレイできる!
本作では、一度ゲームをクリアすれば、好きなチャプターやキャラクター、衣装や難易度も自由に変更して、何度でも快適に楽しめるように調整され、稼いだカルマを使ってスキルを覚えたり、忍法や技をレベルアップしたり、コスチュームを購入することも、戦闘中でなければゲーム中にいつでも可能なのが嬉しい。
ステージの構成はもちろん、クナイクライムなど一部の技の操作方法にも遊びやすいような調整がなされており、よく知っているステージも新鮮な気持ちで探索できる。また、十字キーで技表のオンオフ、武器の切り替えも可能だ。特に嬉しかったのはボスキャラクターの体力ゲージの追加だ。
敵の本気が伝わってくるようなAIの改良、難易度Normalでも全然歯がたたない…!?
もともと難易度高めのアクションが魅力の「NINJA GAIDEN」シリーズだが…「そんなに変わってはいないだろう?」と、かなりナメてかかってプレイしてみたら、序盤のザコたちにすらボッコボコに。とにかく「複数での襲い方が変わった」印象。ナイフなどで近距離攻撃を仕掛けてくる敵は、ガードや回避をうまく使い、こちらの攻撃を避ける、その乱闘中に遠距離からうまいタイミングでロケットランチャーが飛んでくる…。
そして…怖いのが、部位欠損した敵が「NINJA GAIDEN3での敵のように命乞いをせず、自爆攻撃を仕掛けてくる」こと。攻撃を食らわないように回避&ガードをうまく使って複数の敵を蹂躙したり(かなりのプレイヤースキルが必要)、どの敵が危険で「誰を真っ先にトドメを刺さなければいけないか」ということを瞬時に見極めなければ到底生き残れない…。
また、今回の体験プレイでかなりヤバイと感じたのが、ゲーム序盤「DAY1」の中ボス「鋼蜘蛛」戦。4本の足を切断し、エネルギーコアを破壊すれば倒せる、比較的序盤の練習台のようなボスなのだが、「NINJA GAIDEN 3:Razor’s Edge」では信じられないほどに手強い。脚部の装甲を壊そうと近づくと、上部のマシンガンと下部の熱線放射で大ダメージ。移動も素早く、スキもほとんどない。範囲攻撃の電撃もまともに食らいまくる…その後数十分戦ったのだが、結局倒せなかったのだ…。しかし、理不尽な強さではなく、倒されまくって敵の攻撃パターンを学習しつつ、常に回避やガードもうまく使いこなせれば絶対に勝てる、と思いたい!
この後対峙することになるキーパーソン「仮面の導師」も、もちろんパワーアップしていたのだが…それは発売後に自分の手で感じてもらいたい。
まったく違った手応えのあやねが返り血で真っ赤に…!
プレイアブルキャラクターとしてすでに発表されている、くノ一「あやね」も、もちろんプレイ。リュウの活躍の裏で暗躍していたあやねの物語は「DAY○-AYANE」といった「ある一方で」的な視点で描かれ、すでに「NINJA GAIDEN 3」でエンディングを見たプレイヤーも新鮮な気持ちで楽しめる。そして、普段からあまり感情を表に出さない彼女の、ちょっとした素顔が垣間見える「通信」もお楽しみに。
リュウと違い、手数の多さと素早い動きで立ち回ることができるあやねは、空中からの強襲や、複数の敵に間を回避で動き回って攻撃の手を休めないことが重要。風魔小太刀と体術と織り交ぜて、遠距離からの攻撃を仕掛けてくる敵には、刺さると爆発する「閃華クナイ」で四肢を爆破させよう。爆発時には華麗に花びらが舞う。
一発ずつの攻撃力はそんなに高くないが、とにかくボタン連打だけでもコンボがつながるので(もちろん難易度によっては通用しなくなるが)、慣れてきたら閃華クナイを織りまぜ、高速で敵を叩きのめそう。そしてなによりカッコイイのがクールなあやねが涼しい顔をして敵の首をかき切り、体中に返り血を浴びていくことにあるの…かも!?
複数の敵に超効果的!新武器「鎖鎌」も体験
鎌の柄尻に鎖分銅を取り付けた新武器「鎖鎌」は、その伸縮自在な性能で複数の敵に効果的。刀とは違った手応えも体験してきた。鋭い鎌の先に敵を殴打できる分銅がついた鎖鎌は、ただ振り回すだけでも広範囲の敵に同時にダメージを与えられるほか、分銅で敵を引っ張り、鎌を使って敵の首を切断したり、分銅だけの打撃攻撃でスキなく戦うこともできる。
まったく操作感覚の違う「鎖鎌」は、ただ連打して移動するだけでも十分強く感じられ、絶技では強力な攻撃をさらに回転しながらお見舞いすることができる。鎌で敵の首を斬れば無論相手は即死となるので、ムダな攻撃をしなくても済む。使い勝手の良さは初心者にも向いているかもしれないぞ。
「純粋にアクションゲームを楽しめる」進化を感じた
今回のテストプレイでは、約2時間近くじっくりと遊ばせてもらったのだが、正直、新しい表現の部位欠損や噴き出す血の量も増えており、パッと見ると残虐性を増しただけのように見えるかもしれない。だが、触ってみればわかると思うが、敵を斬った時の手応え、単純に「ボタンでアクションしているのが気持ちいい」ポイントが特化されているのを感じることができる。本来のアクションゲームの楽しさの原点に戻ったようなチューン、そしてコントローラが汗でぐっしょりするほどの難易度を、ぜひ体感してもらえれば嬉しい。
Wii U「NINJA GAIDEN 3:Razor’s Edge」公式サイト