カプコンがXbox 360版「バイオハザード6」において先行配信中のエクストラコンテンツ「サバイバーズ」「プレデター」「オンスロート」。ここでは、本作の楽しみを広げるエクストラコンテンツのプレイインプレッションを紹介する。
目次
Xbox 360版にて先行配信中の3種類のエクストラコンテンツ「サバイバーズ」「プレデター」「オンスロート」は、いずれもオンラインプレイ専用のモードとなっている。
本編はもちろん、「ザ・マーセナリーズ」や「エージェントハント」といった既存のオンラインプレイとも違った楽しみ方ができるコンテンツだ。
すべて「ザ・マーセナリーズ」のマップで楽しめるほか、「空母」「カタコンベ」と言ったエクストラコンテンツ用の全ての追加マップも使用可能。さらに、スキルに関しても本編や「ザ・マーセナリーズ」と同様のものが扱えるので、本作をやり込んだプレイヤーが自分の力を試す場所としても使えるだろう。
今回、「サバイバーズ」「プレデター」「オンスロート」をそれぞれプレイしたので、そのインプレッションを紹介する。それぞれまったく違った方向性の楽しみ方ができるので、まだ体験していない人や、今後配信される他機種版のユーザーにもぜひチェックしてもらいたい。
生き残りをかけた壮絶な戦いが展開―「サバイバーズ」
「サバイバーズ」は、最大6人のプレイヤーが生き残りをかけて戦うモードで、最後に生き残った1人が勝者となる。倒されたプレイヤーはゾンビとして復活し、プレイに参加することができるが、人間のキャラクターとして復活するには他のプレイヤーを1人倒さなければならない。
また、ゾンビだと動きも遅いうえ攻撃力も乏しいので、復活できることに望みを繋ぐよりも、まずは死なないことを念頭に置くといいだろう。
なお、「サバイバーズ」には個人戦のデスマッチ、チーム戦のチームマッチの2種類が用意されており、参加人数の範囲で任意の編成(1対5~3対3まで)でチーム戦を設定することも可能。本モード内だけで、さまざまなゲームバランスの対戦が楽しめるぞ。
「ザ・マーセナリーズ」と同じマップが使用できるものの、マップの構造やアイテムの配置が少しずつ変化している点も特徴。さらにアイテムの種類も変更されており、中にはロケットランチャーやマグナムなど、非常に強力な武器も登場する。
ゲーム開始時にはアサルトライフルや手榴弾など、基本的な装備しか所持していないため、強力な武器の回収をいかにスムーズに行えるかがカギになる。もちろん、アイテムをあえて回収せずに、初期装備のまま相手に先制攻撃を仕掛けるのもありだ。
基本的には、自分の位置が相手のミニマップに表示されることはないものの、攻撃を行ったときのみ、ほかのプレイヤーに位置が知られてしまう。そのため、攻撃した直後はすぐに移動するように心掛けるといい。
筆者がプレイした感想としては、やはりロケットランチャーなどの武器は強力であるものの、相手プレイヤーも狙っているため簡単に入手することはできない。ゲーム開始から武器取得までの駆け引きが重要だと強く感じた。
また、最大6人のプレイヤーが入り乱れるため、どうしても背後を襲われることがあるため、個人戦では360度に気を配る必要がある。チーム戦では仲間との連携が大切になるぞ。
ウスタナクとなり相手を倒せ―「プレデター」
「プレデター」は最大6人で楽しめるモードで、集まったプレイヤーのうち1人が、ゲーム本編にも登場した“捕縛者”ウスタナクとなり、他プレイヤーを倒していく。ウスタナク以外のプレイヤーは、通常のエージェントを操作し、ウスタナクに立ち向かっていくのだ。
参加人数分のラウンド制(6人プレイの場合は全6ラウンド)となっており、全ラウンドが終了したときに、もっともポイントが高かったプレイヤーが勝利だ。なお、必ず全員1回ずつウスタナク側でプレイすることになる。
制限時間内にすべてのエージェントをダイイング状態にすればウスタナク側の勝利、逆にウナタクスを倒すか、制限時間の2分間が切れるまで生き延びればエージェント側の勝利となる。
「ザ・マーセナリーズ」のマップがベースになっているものの、障害物が設置されているため極端に狭くなっている。そのため、ウスタナクの背後から攻めるなどの戦い方は極めて困難となっているので、仲間と協力しながら活路を見出していこう。
エージェント側でのプレイでは、武器や弾薬、回復アイテムはほかのモードよりも少ないため序盤の苦戦は必至だが、時間が経過すると強力な武器が投下されるため、形勢を逆転することも可能だ。ただし、ウスタナク側も時間経過により強力な「ショットガンアーム」が使用可能になるため油断は禁物。
ウスタナクの攻撃は本編と同様に強力で、アームによる捕獲や、複数の手榴弾をいっせいに投げるなどの攻撃が可能だ。しかし、攻撃を受けると武器を破壊されることも。武器を失えば当然圧倒的に不利な状況に追い込まれるので、極力攻撃を回避していきたいところ。
エージェント側が勝利するポイントとしては、ウスタナクを倒すのか制限時間まで生き延びるかの作戦を、メンバー内でしっかりと共有することが重要になる。仲間がウスタナクに捕まった場合は、近づいてフィニッシュブローを使うか、腕に一定ダメージ与えることで救出できる。生存メンバーの数が重要になるモードなので、仲間の救出を最優先に行動しよう。
なお、マップ内に登場するコウモリ型のクリーチャー「オコ」も、本編同様に重要な役割を果たしている。オコはマップ内を徘徊しており、捕捉されるとウスタナクに居場所を特定されてしまう。しかし、倒せば確実に弾薬を手に入れることができるのだ。
ウスタナクではエージェントの位置を把握することが重要
次にウスタナク側でプレイする際のポイントを紹介しよう。ウスタナクは攻撃力とスピードの双方に優れており、また、時間経過で出現するショットガンアームも強力。タックルなどの近接攻撃も多数持っているため、1対1の状況では圧倒的に有利と言っていい。
それだけに、相手の位置をしっかり把握し、有利な状況を作ることが重要になる。先述のオコから得られる情報を最大限に活用しよう。また、SELECTボタンで使用できる「咆哮」でも、周囲のエージェントの位置を特定できる。余裕があればこちらも積極的に使いたいところだ。
1対1の緊張感あふれる対戦が楽しめる―「オンスロート」
最後に紹介する「オンスロート」は、本編に収録されている「ザ・マーセナリーズ」を異なる形で楽しむことができるコンテンツ。オンラインで2人のプレイヤーが「ザ・マーセナリーズ」で戦うのだが、コンボを繋いでスコアを稼ぐと、相手に大量の敵を送り込むことができる、一風変わった対戦形式になっている。
制限時間は10分で、相手が先に倒れた時点で勝利となる。制限時間が切れるまで両者が生き残った場合は、ポイントが高い方が勝利だ。
本モードでは、やはりコンボをいかに繋げるかが重要になってくる。コンボはクリーチャーを倒していくことで増加し、30コンボに到達するか、LBボタンによる「挑発」を行うことで相手に敵を送り込める。
コンボ数が増加すると送り込むクリーチャーの数が増えるだけではなく、クリーチャーもより強力になるため、できるだけ素早く30コンボに到達させることが勝利へのポイントだ。
一方の挑発にも利点があり、これで敵を送りつけると自身の攻撃力を高めることができるのだ。攻撃力は挑発のほかに、フィニッシュブローなど特殊な攻撃でクリーチャーを倒した場合にも高くなっていく。
攻撃力は最大で300%まで増加する。最大に達すると、マシンガンや1つの手榴弾でも敵を簡単に一掃できる。逆にクリーチャーからダメージを受けると攻撃力は低下してしまうため、銃で攻撃してくる相手には充分注意したいところ。
また、マップ上には撃つことで爆発する赤いドラム缶も点在するので、うまくクリーチャーをおびき寄せ、一網打尽にしたい。ただし、先に紹介したとおり本モードは最大10分間と、長い時間をかけて戦うことになるので、使いどころを見極めることも大切だ。
ちなみに、本モードに出現するクリーチャーは、使用するマップ毎に変化するが、「ザ・マーセナリーズ」での出現クリーチャーとほぼ同内容になっている。事前に「ザ・マーセナリーズ」をプレイし、出現クリーチャーを知っておくと戦いも有利になるだろう。
「バイオハザード6」の新たな魅力を引き出すエクストラコンテンツ
3つのエクストラコンテンツをプレイしてみたが、筆者としては大量のクリーチャーをなぎ倒していける「オンスロート」が、「バイオハザード6」本編ではなかなか味わえない爽快感があるので特にお気に入り。また、「オンスロート」は相手プレイヤーと直接に戦うことはないので、オンライン対戦に慣れていない人でもすぐに楽しめるだろう。
もちろん、本編で猛威を振るったウスタナクを操作できる「プレデター」、緊張感のある本格的なデスマッチが楽しめる「サバイバーズ」も、これまでの本作では味わえなかった楽しみが詰まっている。
現在プレイ中の人にはもちろん、すでに実績もコンプリートし、遊び尽くした、なんて人にもおすすめしたいコンテンツだ。なお、今回紹介した3種のエクストラコンテンツは、320MSPでの単体販売のほか、お得な「エクストラコンテンツ 3モードパック」も720MSPで配信されている。すべてのコンテンツを遊びたい人はこのパックを購入するといいだろう。
ダウンロードコンテンツ概要
内容
エクストラコンテンツ
「サバイバーズ」
「プレデター」
「オンスロート」
配信日
2012年12月18日
対応ハード
Xbox 360先行配信
価格
「サバイバーズ」:320MSP
「プレデター」:320MSP
「オンスロート」:320MSP
「エクストラコンテンツ 3モードパック」:720MSP