2013年1月31日~2月4日まで台湾・台北市「台北世界貿易中心 南港展覧館」にて開催された「台北国際ゲームショウ 2013」。開発会社Guerrilla Gamesによる「Killzone:Mercenary」ゲーム紹介&インタビューレポートを紹介する。
「Killzone:Mercenary」プレゼンテーション
「台北国際ゲームショウ 2013」会期中にアジアのプレス向けに開催された「PlayStation Asia Media Session 2013」。シリーズ最新作となるPS Vita「Killzone:Mercenary」を手がけるGuerrilla Games Managing Director&Co-Founder「Hermen Hulst」氏より、本作のゲーム紹介がなされた。ちなみに発売日に関して海外では2013年9月17日と発表されているが、日本での発売は現在未定となっているので続報を期待して欲しい。
「Killzone」シリーズとしては第5作目にあたるPS Vita「Killzone:Mercenary」の開発はGuerrilla Games「Guerrilla Cambridge」が手がける。6~8時間以上楽しめるキャンペーンモードの主人公は、傭兵の「ARRAN DANNER」。金のためだけに働く元ISA所属、現在はフリーランスの傭兵だ。
PS Vita対応ということで、前面・背面タッチスクリーンを使用した操作が特徴的、「Killzone Engine」を採用し、PS3と遜色ないクオリティーを実現している。さらに多数のメカニックや近未来の武器、キャラクターも多数登場するとのことだ。武器システム「VAN-GUARD」では全8種類のウェポンシステムを操作可能だ。チャージ完了しないと使えない武器も。
マーセナリー(傭兵)モードでは、敵の殺したアクションによってもらえる報酬額が変わり、貯めたクレジット(通貨)はブラックマーケットなどでさまざまな武器などを購入することができる。
マルチプレイは「4vs4」「6マップ」「3モード」で対戦することができ、Web上でのリプレイやランキングの閲覧もできるようになる。また、スペシャルコントラクト(ミッション)も作成可能とのこと。
物語は「KILLZONE」のストーリー直後、残存するヘルガスト軍を殲滅するところから始まる。傭兵はチーム単位で活動することもあり、今までのシリーズの時間軸で体験できるミッションも存在するという。キーとなる人物は「大使の息子」だ。
ゲームでは敵を「どのようなアクションで殺したか」によってもらえるギャラの額が変化、全モードで共通の銀行口座に報酬は振り込まれる。武器商人のストア「ブラックジャック」が登場する。
ハンズオンインプレッション
今回用意された試遊台では、プレイしている映像を小型モニターでもチェックでき、周りの状況もチラッと見ることができた。体験したのはマルチプレイ(4vs4)となる。
初見で驚いたのはやはりグラフィック。PS Vitaの能力を最大限に活かしたような美麗で細かく描き込まれたステージ、フレームレート30fpsを実現したなめらかな動きも素晴らしい。
またPS Vitaならでは操作感覚も新鮮で、武器の変更や「VAN-GUARD」の使用などボタンでも可能な操作がタッチパネルでも快適に使用できたのだ。試遊の終了時間ギリギリで知ったのだが、スナイパーライフルなど照準の倍率の変更は背面タッチで可能なのだ!気づかなかったが…。
プレイしたマップはそれほど複雑な構造ではなかったので、こそこそとスナイプポイントを探してコツコツとヘッドショットを決めて遊んでいたが、倒された際のリスポーン時にはさまざまな兵種を選択できるのでぜひいろいろ試してみたいところだ。また、倒した相手からはトランプのような「カード」を入手することが可能。
普段FPSを遊んでいる人ならすんなりと楽しめる安定感、「VAN-GUARD」で繰り出す多彩な武器、そしてやはり対人戦は熱くなること必至だ!
インタビュー
試遊の後は、Guerilla Games「Hermen Hulst」氏とGuerrilla Cambridge「Lucas Van Muiswinkel」氏の2人にショートインタビューを実施したのでお届けしよう。
――なぜPS Vitaで開発することになったのですか?
Hermen Hulst氏:やはりPS Vitaの持つスペックの高さが魅力でしたし、開発を手がけるGuerrilla Cambridgeのチームメンバーが新ハードで開発することに挑戦したいという意見をくれたからです。
――本作では傭兵としてヘルガスト軍に参戦することも物語の上であるのでしょうか?
Hermen Hulst氏:基本の物語はISAに雇われ、敵はヘルガスト軍になるというストーリーラインで、ミッションによっては雇い主はヘルガスト軍となって仕事をこなすこともあります。プレイヤーが分岐を選択する、というわけではありません。金(報酬)に対する欲望や、他の文化との交流も楽しみの1つになります。
――マルチプレイでの要素を教えて下さい。
Hermen Hulst氏:金(報酬)が全てですが、その報酬で武器を購入したり、キャラクターを成長させたりできます。ランクシステムでは敵から入手したトランプのようなカードを組み合わせ、それを換金したりコレクションすることができます。リスポーンした際に落としたカードを守ることもできるんです。合わせたカードの種類によってもらえる報酬額も変わってきます。
――「VAN-GUARD」のゲージが貯まる行動を教えて下さい。
Lucas Van Muiswinkel氏:敵を倒したり、自分の金を使ってゲージを早く貯めることも可能です。
――発売を待つ日本のファンにメッセージをお願いします。
Hermen Hulst氏:据え置き機に劣らないクオリティーで開発している本作を、ぜひ触って楽しんでもらえれば嬉しいです。
――ありがとうございました。