コードマスターズが2013年6月27日に発売を予定しているWii U用ソフト「F1 RACE STARS POWERED UP EDITION」。発売に先駆け本作を一足早くプレイすることができたので、そのインプレッションをお届けする。

PS3/Xbox 360用ソフトとして発売されている「F1 RACE STARS」は、公式のF1マシンやチーム、サーキットが親しみやすいデザインにデフォルメされて登場するF1レースゲーム。プレイヤーは、遊び心いっぱいの仕掛けが溢れるファンタジックなF1レースを、スター選手たちと共に競い合い、チャンピオンを目指していくこととなる。

サーキットには、近道やジャンプ台などが登場するほか、パワーアップアイテムや罠が用意されており、レースゲームに慣れていなくても子供からお年寄りまで、誰でも気軽にプレイすることができる。KERS(運動エネルギー回生システム)やセーフティーカー、ピットストップなど、F1に欠かせない要素が盛り込まれているのも特徴だ。

Wii U版となる「F1 RACE STARS POWERED UP EDITION」は、PS3/Xbox 360版の内容に加え、新たなコンテンツが追加されている。Wii U GamePadならではの操作にも対応しており、プラットフォームの特性に合わせた遊び方が可能となっている。

まずは、そのWii U版で追加されたコンテンツについて触れていこう。新サーキットはヨーロッパ、中国、インド、カナダの4種類が追加されている。PS3/Xbox 360向けには有料ダウンロードコンテンツとして配信されていたサーキットになるので、すでにプレイしている人もいると思うが、新サーキットは各国を象徴する演出やオブジェクトがふんだんに使用されているのが見どころ。

例えばヨーロッパのサーキットでは、スペインで行われるトマト祭りをイメージして、上からトマトが降ってくる場所があったり、障害物として巨大なトマトのオブジェクトが配置されている場所もある。こうした各国の象徴となる要素が、サーキットとしての特徴として組み込まれ、上手くシステムとマッチしているのが魅力だ。レースを楽しみつつも、細かいところに注目してみると、ちょっとした発見ができるようになっているのが面白い。

撮影用にコードマスターズの中の人にプレイしてもらった時の様子。

また、ブーストしたときのエフェクトの形をはじめ、タイヤの跡、クラクション音がセットになった“アクセサリーパック”9種類も追加されている。マシンの性能などには直接関係ないものの、エフェクトや効果音を変えられるので、F1ファンはもちろん、マシンのカスタマイズにこだわりたい人にも嬉しい要素だ。

そしてWii U版の一番のポイントは、やはりGamePadによるプレイだろう。テレビに画面を映してGamePadで操作するオーソドックスなプレイスタイルはもちろん、テレビを使わずGamePadにレース画面を映して遊ぶことも可能となっている。GamePadにはジャイロセンサーが搭載されているので、アナログスティックではなく、GamePadをハンドルのように動かして操作することもできる。

遊び方ひとつとっても複数の方法があるので、自分のプレイスタイルに合わせて選択するだけでなく、自分の部屋でプレイする場合はGamePadで寝っ転がりながら、居間で家族とプレイする場合はテレビに映してなど、状況に応じて遊び方を変えることもできる。

ジャイロセンサーでの操作となると、普段ゲームをプレイしない人でも気軽に遊べる反面、ゲーム好きな人はなかなか思い通りにいかなくて嫌だと思う人もいるだろう。正直なところ筆者もそう思っていたのだが、実際にプレイしてみると、2、3レースも走っていればすぐに慣れることができた。

確かに最初は向きの振れ幅が大きくて戸惑ったものの、気づけば、プレイ時に同席してくれたコードマスターズ公式Twitterの中の人でもお馴染み、広報スタッフの方と喋りつつプレイしても、1位を取れるようになっていた程だ。

ちなみに、テレビに映してゲームをプレイする場合、GamePadにサーキットの全景などが表示されるのもポイント。プラットフォームに合わせて新たな機能を取り込み、それぞれの機種でしっかりと遊びやすいよう、こだわりを持って作られているように感じた。レースが始まるとヘルメットをかぶってしまうが、キャラクターたちの顔をMiiに変えることもできるので、有名なF1選手の姿になった自分のMiiを見てみるのも楽しみのひとつ。

ここまで本作の見どころをお伝えしてきたが、実は筆者はどちらかというとレースゲームが苦手な方だ。にも関わらず、ちょっと遊んだだけですぐに慣れることができたので、この敷居の低さは非常に魅力的と言える。かといって、ライトユーザー層だけに向けた内容になっているわけでもない。レース結果などに応じてバッジを集めるコレクション性もあるので、ストイックに走りたい人でも、モチベーション高く楽しめるだろう。

幅広い層の人が満足できるように作られており、登場するキャラクターたちも2012年シーズンに活躍した実在のF1選手たち(オリジナルのドライバーを含む)なので、最近のF1ブームに乗っかってみたいなという人は、本作からF1の世界に入ってみてはいかがだろうか。

選手たちの特徴を捉えつつ、デフォルメしたキャラクターも本作の特徴だ。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連ワード
  • プレイレポート