コーエーテクモゲームスは5月19日、PSP用ソフト「下天の華」の発売記念イベントをアニメイト横浜店で開催した。今回はそのイベント内容をお届けする。

目次
  1. アンフィニによる生歌からスタート
  2. 信長&光秀のイベントシーンを振り返る
  3. ファンの妄想が現実に?!「もしもの華」コーナー
  4. 信長の生徒会長&光秀の白衣姿も――「安土学園」
  5. 発売前のグッズもプレゼントされたジャンケン大会

アンフィニによる生歌からスタート

オープニングを飾ったのは、ネオロマンスの応援団としてお馴染みのアンフィニだ。イベントのためだけにアレンジされた「WILD SURVIVOR」を、ゲーム出演キャラクターの映像と併せて歌い上げた。とっさに「与四郎」のフリに応えたり「時雨」の声で挨拶したりするなど、ゲームのやり込み具合も伺える。なお司会を務めたのは、こちらもネオロマンスシリーズには欠かせない久遠一氏だ。

続いて織田信長役・松風雅也さんと明智光秀役・野島健児さんが登場すると、会場からは大きな歓声と拍手が巻き起こる。発売から初となるイベントを迎え、2人は間近で接するファンの熱気に嬉しそうな様子を見せていた。

今回のイベント参加者は、ゲーム購入者の中から抽選で選ばれ、かつゲームをやり込み済みの熱心なユーザーばかり。そのため松風さんは、どのキャラクターのファンなのかを念入りに確認しつつ「信長と光秀のファンならハグします!」、また野島さんも「まんじゅうを食べさせますよ(笑)」と、ゲームのシーンを思い起こさせながら笑いを誘っていた。

本作をプレイするため、PSPを購入したという野島さん。先日、プレイヤー名を「ほたる」ではなく「のじこ」で登録しているプレイ風景の写真をTwitter上にアップしたところ、ものすごい反響があったという。「ちょっと油断するとすぐ焼けて大変なことになるので、難しかったです(笑)」と、2周目でやっとグッドエンドを見れたそうだ。

また、松風さんも「本当に一途に狙っていかないとだめですよね。信長は殿様で偉い立場じゃないですか。自分で演じたから分かっているんですけど、ちょっと誘いを断るだけですぐ怒るんですよね」と、なかなか一筋縄では攻略できない信長についてコメント。一方「野島さんから光秀もガンガンいかないとダメだって聞いてたんですけど、結構あっという間でしたよね(笑)」と光秀への印象を語った。

信長&光秀のイベントシーンを振り返る

ゲームへの思い出話が尽きない中、さまざまなシーンを振り返りながのトークへ。まずは松風さん曰く、世界を見ていたらしい(?)信長と、姫に扮したほたるが出会う場面から。そこで「もし庭で寝ているところ、上から姫が降ってきたらどうしますか?」という質問が松風さんへと投げかけられと「素で答えるなら…避けます!危ないですから!(笑)」と必死の回答。一方、野島さんは「僕なら走っていって受け止めます。そして、その子が光る石を…」と、これ以上は詳しく言えない方向で答えていた。

2つ目のシーンには、光秀とほたるとまんじゅうを食べるシーンが登場。素の自分を見せようとしない光秀が屈託のない笑顔を見せたこと、ほたるのヒロインらしからぬ表情に驚いたファンも多かっただろう。

ここで野島さんは、自らのPSPを取り出して全く同じ画面を公開。PSPを見ながら、どのようなシーンかキャラのセリフも交えつつ解説するというサービスにファンは大盛り上がり。

野島さんへは「隣の女の子のお喋りが止まないとき、野島さんならどうたって止めますか?」という質問に対し「これは何まんじゅうを食べさせるということですか?!」と即答したため、会場内は爆笑の渦に。気を取り直しての回答は「僕なら最後まで聞くかもしれませんよ。ずっと、そうだねえ、そうだねえ、って」と、実際は光秀のように聞き流してしまうようだ。

ちなみに野島さんは、どのくらいまんじゅうが口に入るか実際に試したことがあるそう。なんと6個も入ったということで「“のじこ”の気持ちはよく分かります」とコメントしていた。

3つ目は、任務に思い悩むほたるに対し、信長が本当の気持ちはどうなのかを問いただす場面。松風さんは「信長のように、恋は自分から攻めるほうですか?」と聞かれると「攻めますね。好きなら好きと言ったほうがいいです。初めはストレートで、でも時には駆け引きも入れつつ」とかなり真面目に答えていた。

しかし野島さんからは「僕はお金で」と身も蓋もない発言が飛び出し、さらに松風さんも「気持ちを伝えるための手段として、お金は必要です!」と乗りかかったため、司会者から「ちょっと!」ダメ出しされてしまう。

4つ目は、ほたるを庇って水を被った光秀が風邪を引いてしまったシーンだ。本音を隠し続ける光秀が、弱った部分を見せた貴重なシーンといえるだろう。

そこで野島さんに「風邪を引いたら、こっそり治したい派ですか?手厚く看病されたい派ですか?」という質問が用意されていたが、松風さんがすかさず「裸で滝に打たれます」と勝手に回答。実際のところは、風邪を引いても全く周囲に気づかれないそう。「もっと労わってください!」が本音のようだが、風邪を感じさせない仕事ぶりはさすがプロといったところ。

最後に登場したのは、信長を狙った刃を光秀が身を挺して庇うシーン。ここで、信長に対する光秀の忠誠心がはっきりと感じ取れる。史実とは大きく異なるということもあり、本作の中でも名場面に数えられる一幕だ。

まさかの展開のため、光秀を疑ってしまっていたというファンの反応に「皆さん、だまされてやんのー(笑)」と、してやったりという表情を見せていた野島さん。一方で松風さんは、光秀が裏切らないという確証があったわけではないが「揺るがない性格だから、大丈夫そう」と直感していたという。しかし、信行には「兄弟だからこそ、一線を越えた時点では男として最後まで決着をつける」という意気込みで臨んだが、敵視しすぎると注意を受けたそう。

ファンの妄想が現実に?!「もしもの華」コーナー

次のコーナーは、キャラクターデザインを担当した琥狗ハヤテさんに「もしも下天のキャラが●●だったら」というお題で描いてもらったイラストを公開する「もしもの華」。まず最初は「キャラクター同士で衣装を交換したら」だ。

組み合わせは信長と光秀、信行と百地がそれぞれ交換したほか、家康が秀吉の衣装、秀吉が蘭丸の衣装、蘭丸が家康の衣装となっている。なお、交換相手はルビーパーティー内での公平なあみだクジで決定したという。筆者を含め「よくぞこの組み合わせを選んでくれた!」と思ったファンも少なくないはずだ。なお松風さんは「この子、衣装交換でもなんでもないですよね?!」と、かえるの着ぐるみをまとったほたるが気になった様子。今後のイベントでファンも着てみてはどうかと提案していた。

さらに、この衣装交換をテーマにしたオリジナルドラマを2人が生アテレコ。秀吉から、仮装の宴「瓜畑(うりはた)遊び」への招待と、その際にお互いの着物を交換してみてはどうかという提案の文が届くというもの。信長の上掛けを「インポートだ」と得意げに語ったり、光秀が秀吉役・森久保祥太郎さんそっくりの声で文部分を演じたり、「似ているな」と褒める信長など、息の合ったアドリブの応酬にファンは笑いが止まらなかった。

信長の生徒会長&光秀の白衣姿も――「安土学園」

もう1つは、会場からも「学生姿を見たい!」という声があがった「安土学園」という現代の高校を舞台にした学園モノ。そこで披露されたイラストは、女子高生のほたる、信長が生徒会長、家康が園芸部、蘭丸が剣道部、秀吉がバスケット部、光秀は保健の先生、百地は生活指導の先生というもの。信行はおそらく風紀委員のような立場の生徒だろう。

ファンからも「信長は生徒会長っぽい」「光秀は保健の先生がいい!」とピンポイントの要望が飛び交っていたが、まさにこうした理想そのままが形となったものが登場。会場内は悲鳴のような大歓声に包まれた。

書き下ろしドラマは、信長が光秀のいる保健室に駆け込んでくるシーンからスタート。転入生であるほたるがに倒れてしまったため、信長が抱えて運んできたという。ちなみに家康も彼女を助けようとしたのだが、女性が苦手なため一緒に倒れてしまったようだ。妹のほたるが世話をかけたと信長に謝る光秀。そこで信長は「謝意があるなら、我が“スイーツ部”の顧問になれ!」と言い放つのだった。

そんな微笑ましいやりとりの裏で、ほたるが転入してきたのは「学園で発生した事件」のためだという光秀。真相を探るのが両者の目的のようだが、事件とは一体…?というところでストーリーは終ってしまった。こちらはぜひ、別の形で詳しく掘り下げてほしいところ。

さらに、5月28日発売の月刊誌「ARIA」で連載開始となるコミカライズの一部も公開。まるで最終回のように緊迫したシーンが続いており、こちらでの展開も気になるところ。コミック担当のくまだゆかさんは「お気に入りのキャラクターが漫画の中ではどう動くのか、楽しみにお待ちください」とコメントを寄せた。

発売前のグッズもプレゼントされたジャンケン大会

最後のコーナーは、アンフィニ、松永さん、野島さんによるジャンケン大会。見事勝利したファンには、それぞれアクリルキーホルダー8種、出演者のサイン色紙、松風さん・野島さん両名のサインが入ったタペストリーが贈られた。アクリルキーホルダーとタペストリーは、6月30日に埼玉県の川口総合文化センター・リリアで開催となる初のオンリーイベント「下天の華 蛍見の宴」で購入可能。惜しくも手に入れられなかったファンは、イベントでの入手を考えてはいかがだろうか。

また参加者全員へ、琥狗ハヤテさんのイラストをポストカードにしたものと複製色紙をプレゼント。ファンにとっては嬉しいサプライズ満載のイベントとなった。

下天の華

コーエーテクモゲームス

PSPパッケージ

  • 発売日:2013年3月28日
  • 12歳以上対象
下天の華

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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