KONAMIは、2013年9月7・8日の2日間にわたり駒沢オリンピック公園で開催された「スポーツ博覧会・東京2013」にブースを出展。ここでは、発売前の「実況パワフルプロ野球2013」を体験できたブース内の模様をお伝えする。
スポーツ博覧会は、未経験者でもいろんなスポーツを楽しめる、参加体験型の一大スポーツイベントで、今年は駒沢オリンピック公園で9月7・8日の2日間にわたり開催。当日は時折雨が降る不安定な天候だったものの、多くの来場客が足を運んでいた。
そして、本イベントにはKONAMIもブースを設け、10月24日に発売される「実況パワフルプロ野球2013」の体験版を出展していた。ブース内は終始多くの人が列を作っている状態で、実際にプレイした子供たちの反応も上々の様子。
子供たちは、好きなチームのお気に入りの選手でCPUに挑戦したり、家族や友達と対戦したりと、思い思いの遊び方で楽しんでいた。また、ブース内にはPS3版の他にPS Vita版の試遊台も3台設置されており、こちらをプレイする人も多かった。中にはスタッフに操作方法を熱心に聞きながらプレイする人もいて、真剣な表情がとても印象的だった。
さらにブース付近にはおなじみのマスコットキャラクター・パワプロくんも登場し、見つけた子供が飛びつくなど人気を集めていた。
吉井理人さん、佐伯貴弘さんらが登場したステージイベント
会場内のメインステージでは野球OBの吉井理人さん、佐伯貴弘さんと、サッカーOBの釜本邦茂さん、前園真聖さん、宮本恒靖さんによるトークショウも実施されたので、そちらの模様もお伝えしよう。
まず、当日の明け方に東京での開催が決まった2020年のオリンピックについて、吉井さんは「2002年に日韓ワールドカップという大きなイベントがありましたが、そのとき僕はメジャーリーグに所属していたので、その盛り上がりを体験できなかったんです」と当時を振り返っていた。それだけに、日本での一大イベント開催を大変嬉しく思っているそうだ。
そして過去に1968年に開催されたメキシコオリンピックへの出場経験がある釜本さんは、「オリンピックのサッカー代表は年齢制限があるため、今14から15歳の子供がエースとして出場するはずです。本人たちはまだ想像できないと思いますが、頑張ってくれるはずです」と、7年後のオリンピックに出場するであろう若い世代にエールを送っていた。
同じく1996年のアトランタオリンピックに出場し、ブラジル戦に勝利した立役者でもある前園さんは、プレッシャーはあったものの、世界のトッププレイヤーと戦うという貴重な体験ができたと思い返していた。
続いて「チーム内でのコミュニケーションをどのように取っているのか」という話題へ。これについて佐伯さんは、「僕がいたチームは、最初は物凄く弱かったのが、一気に強くなり、そしてまた弱くなり、最終的に強いチームに移籍したんです」と、自身の所属していたチームの説明をしたうえで、「強いチームは、例え仲が悪くても、優勝という目標のために一丸になれるんです」と語った。
逆に弱いチームの場合は、ミスした際に「気にするな」と、傷の舐め合いをしてしまうのだという。佐伯さんによると、時には「気にしろよ」など、きつく伝えるコミュニケーションも、強いチームを作るためには重要とのこと。
2002年のワールドカップでキャプテンを努めた宮本さんは、「負けたときこそ取らなければいけないコミュニケーションがある」と述べた。チームが負けるときには必ず理由があり、それを適切なタイミングで分かるためにも、コミュニケーションが重要であるという。また、強豪との厳しい戦いが予想される際は、前もってミーティングを開くなどの対処をしてきたそうだ。
トークショウはこれだけでは終わらず、吉井さんと佐伯さんが「実況パワフルプロ野球2013」で対戦する特別企画も行われた。1回の表裏のみで終了するルールで、吉井さんはパ・リーグオールスターチーム、佐伯さんはセ・リーグオールスターチームを使って対戦することに。
1回の表はセ・リーグの攻撃だったが、ここで佐伯さんの前に立ちはだかったのは、パ・リーグのエース、田中将大投手。田中投手の繰り出す豪速球にまったくタイミングが合わず、佐伯さんは連続で三振を喫してしまう。その後、なんとか2アウト2塁までチャンスを広げたものの、あえなく無得点で終わってしまった。
対する1回の裏、吉井さんが操作するパ・リーグの攻撃では、前田健太投手が登板。佐伯さんは前田投手が得意とするカーブ、スライダーなどの変化球を交えて吉井さんを翻弄する。しかし吉井さんはすぐに対応し、2アウト満塁のチャンスを作ると、最後も鮮やかなライト前ヒットを放ち、見事にサヨナラ勝利を収めていた。