【TGS 2013】遊女として出演する今野杏南さんも登場！名越氏、横山氏が作品への思いを語った「龍が如く維新！」ステージイベントをレポート

0 2013年9月20日 20:45

担当：Y-UMA

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2013年9月19日から22日まで、千葉・幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2013」。本稿では、セガブースで行われたPS4/PS3用ソフト「龍が如く維新！」のステージイベントを紹介する。

ステージイベントでは名越稔洋氏、横山昌義氏が登場
今野杏南さんの演技を横山氏が絶賛！
京都に散りばめられた遊びが一挙公開に

壁一面のポスターや等身大の坂本竜馬像、遊女の姿をしたコンパニオンなど、セガブース内でも非常に目立っていた「龍が如く維新！」。約10分のムービーを上映するシアターにも多くのファンが殺到しており、シリーズの人気の高さを改めて見せつけていた。

ステージイベントでは名越稔洋氏、横山昌義氏が登場

左から名越稔洋氏、横山昌義氏

9月20日に行われた本作のステージイベントでは、総合監督の名越稔洋氏、プロデューサーの横山昌義氏が登場し、まずは本作の概要の説明を行った。

名越氏は「龍が如く」シリーズについて、昨年12月に発売した「龍が如く5 夢、叶えし者」で一区切りがついたと感じていたという。そんな中でファンへどのような新作を届けようかと考えた結果、歴史を題材にした「龍が如く維新！」に至ったそうだ。

歴史を題材にしたことは、やはりPS3で発売された「龍が如く見参！」の影響も大きかったという名越氏。「龍が如く見参！」はファンからの評価も非常に高く、「あの一作だけで、歴史物を終わらせるのはもったいない」と、名越氏は感じていたとのこと。

横山氏は、「みなさんが愛してくれたキャラクターを、どう躍動させるか」が、脚本のポイントになっていると説明。そこから坂本龍馬を桐生一馬に演じさせる発想に行き着いたと述べた。また、今回の構想自体は「龍が如く見参！」の発売直後からあったそうで、「ファンの方からの期待もあり、今回トライすることができた」という。

そして横山氏によると、「男たちの熱い魂の物語」というシリーズ全体を通したテーマは同じで、歴史がわからない人でも充分に楽しめると念を押していた。

本作の物語は、坂本龍馬の故郷である土佐からはじまるが、ここで事件に巻き込まれてしまう。事件の真相を暴くために京都へ向かった坂本龍馬は、「斎藤一」として潜伏する。京都といっても中心地だけでなく、伏見や七条も収録されているなど、今回も現実の地形に合わせたフィールドとなる。これについて横山氏は「今ではどこにもないけど、日本人として何かを感じられる街並みになっている」と語っていた。

シリーズの人気キャラクターが揃って登場することも大きな魅力だが、名越氏は「『龍が如く』を支え続けてくれたファンへの感謝を込めました」と話した。さらに横山氏が、沖田総司を真島吾朗にした配役に言及。この配役を最初に言ったのは名越氏だったそうで、名越氏からは「それありきで考えてくれ」と頼まれたとのこと。

今野杏南さんの演技を横山氏が絶賛！

今野杏南さん

ここからは、遊女の姿に扮したグラビアアイドル・今野杏南さんが登場し、作品内にも遊女として今野さんが出演することが発表された。

これまでもキャバクラや遊女要素を搭載してきた本シリーズだが、配役についてはオーディションを行うなど、さまざまな形で決めてきた。しかし今回は、見栄えのいい人を純粋に探していこうと考えたと横山氏は語った。最初はなかなか見つからなかったものの、偶然見たCMに今野さんが出演しており「いいかもしれない」と閃いたそうだ。

今野さんはこのエピソードを初めて聞いたそうで「すごく嬉しいです！」と喜んでいた様子。ここでモニターにゲーム内に登場する今野さんが映し出されると「自分がCGになるのは初めてなんですけど、とても似ててビックリしてます」とコメント。

ボイスの収録時は横山氏も同席したそうで「本当に上手くて驚きました」と、その演技力を絶賛。これに対して今野さんは「ボイスの収録は初めての経験でしたが、アドバイスをいただけて、とても楽しかったです」と話した。

ちなみに、名越氏は収録に参加できなかったそうで、「ちゃんと行けばよかったです」と残念がっている様子だった。

京都に散りばめられた遊びが一挙公開に

ここからは再びゲーム内容の話題へ移り、名越氏は「バトル、アドベンチャー、ドラマの三本が『龍が如く』の柱です」と語ったうえで、それぞれの要素を解説した。

本作では美しい京都の街並みが目を引くが、こちらは「龍が如く5 夢、叶えし者」から採用した新しい描画エンジンと、PS4のパフォーマンスによって実現したという。またPS4によって変わるのは見た目だけでなく、AIや、ちょっとした動きにもいい影響があるそうだ。

また、シリーズではお馴染みのタイアップも豊富に用意されており、「『龍が如く見参！』では、時代劇でタイアップというのも…と考えましたが、今回は積極的に展開します」と話した。ここには、お祭りゲームとして盛り上がっていきたいという名越氏の思いが込められている。

バトルでは、昔ながらの剣もあれば、海外から来た銃もあり、もちろん殴り合いもあるという。横山氏は「幕末は、さまざまな武器がある危険な時代だったと思うんです。それをバトルの中で表現したかったんです」と、これまで以上に幅広い戦い方を用意した理由を述べた。また、「今までのシリーズでもっとも派手で、見ているだけで楽しいバトルになっています」とアピールしていた。

最後に名越氏、横山氏、今野さんから、ファンへ向けたメッセージが送られたので、そちらを紹介して本稿の締めとさせていただきたい。

名越氏：ぜひ時間があれば来場していただいて、映像を堪能していただけたらと思います。開発チームは反省と成長を繰り返しながら、一生懸命作っていますし、これまでの集大成と言える作品です。PS3やPS4、そしてPS Vitaでも遊べるので、ぜひ遊んでみてください。

横山氏：今回ようやく今野さんの出演を発表できましたが、これ以外にも面白い仕掛けはいくつも用意してあります。「龍が如く」らしい仕掛けは、時代が変わろうと意識して取り組んでいるので、期待してください。メインのストーリーも骨太ですし、シリーズをプレイした方は必ず納得できる作品になるはずです。

今野さん：アクションやストーリーなど、見どころ満載の作品になっているので、男性はもちろん、女性の方にもぜひ楽しんでもらいたいです。そして、私が登場している遊郭にもぜひ遊びに来てください。