ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、2014年3月に発売を予定しているPS Vita用ソフト「SOUL SACRIFICE DELTA(ソウル・サクリファイス デルタ)」において、新たな魔法使いや魔物の情報を公開した。
新たに登場する3人の魔法使いたち
「デルタ」では新キャラクターが多数登場することに合わせ、新たなクエストで魔法使いたちのさらなるエピソードが描かれる。今回は、一癖も二癖も持った3人の魔法使いの存在が明らかとなった。
ガラハッド
男は、半ば伝説として語られている存在である。
「魔物に最も近い魔法使い」とも呼ばれている。
その異名に相応しい奇怪な姿で、魔物たちに挑み続けている。何かに取り憑かれたかのように、男は血を求めていた。
もし、本当に「取り憑かれた」のだとしても無理はない。ガラハッドが今まで生贄にした魔物の数は、優に千を超えると言われる。
生贄にした数と同じだけの「魂」が、男の右腕に宿っている。
その魂たちが、男の意思とは関係なく、暴れだそうとする。
「生贄の代償」は、腕のみならず、ガラハッドの心身を蝕んでいる。もはや動くだけでも体が痛むらしく、苦痛に顔を歪めている。
それでも、ガラハッドは魔物と相対するのをやめようとしない。男は何も語らず、ただ頑なに殺し続ける。
「魔物に最も近い」ということは、いつ本物の魔物になるか分からないということ。男に誰も関わろうとしないのはそのためだ。
血塗られた道を歩むほどに、男は人間扱いされなくなり、孤独になった。だから、誰も知りえなかった。
魔物に最も近い男が、まだ失わずにいる微かな「人間らしさ」を。
モルドレッド
男は、かつてアヴァロンの中でも指折りの魔法使いだった。
彼のアヴァロンでの役割は、「魔法使い殺し」。
「掟」を破った魔法使いを葬る刺客である。
モルドレッドの顔を見たら、死を覚悟しなくてはいけない――
アヴァロンの魔法使いの間では、有名な話だった。
「魔法使い殺し」という異名が放つ畏怖。
それが掟を破ることへの抑止力にもなっていた。
その彼が、何故アヴァロンを裏切ったのか?明確な理由を知る者は、少なくともアヴァロンには存在しない。
白い装束を身に着けている辺り、例の話は本当だったのだろう。モルドレッドは、アヴァロンの敵対組織である「サンクチュアリ」に加入したらしい。
皮肉にも、現在でもその異名は変わっていない。「魔法使い殺し」のままだ。サンクチュアリの刺客として、アヴァロンの魔法使いに制裁を与える役目。
昔と変わったのは、昔の仲間に「裏切り者」と罵られるくらいだろう。
サンクチュアリは、本来「生贄」を禁じている。
殺生は必要最低限と決められているという。
救いを説く殺し屋。この男の存在は、矛盾だらけである。
リオネス
悪徳魔法使い「ボーマン」の妹。
……だと、自称している女魔法使い。
優しげな口調とは裏腹に、その「がめつさ」はボーマン譲り。
兄から継承した「詐欺まがいのやり口」で、金を巻き上げる。
さんざん他人を騙しておきながら、兄に対する思いは純粋そのもの。
むしろ異常なほどの忠誠心で、狂信的なまでに絶対視している。
弱みでも握られているのかと疑う者もいるが、本人は否定する。
「兄様という光が無かったら、私は世界を“直視”できませんわ」
それを聞いて笑う者もいるが、本人はいたって本気のようである。
過去に二人を結びつける事件があったようだが、それについては頑なに口を閉ざしている。
特殊な「心眼」を備えており(本人はそう言い張っており)
その力を活かしてボーマンの「右目」になるのだという。
ボーマンが営む「怪しげな店」で、怪しげな商いを行っている。
魂の「色」を見抜き、その人物の未来を言い当てるという。
ボーマンが営む店には、他にも怪しげな人物たちがたむろしている。彼らも、「ボーマンの家族」だと言われているが……。
魔法の進化でバトルがより面白く
以前の記事でもその一端を紹介したが、本作では魔法同士を組み合わせることで第三の魔法を生み出す魔法連携が可能となっている。もちろん、既存の魔法にも手が加えられているものもある。進化を遂げた魔法の中から、特徴的なものを紹介!
神速剣
素早い移動が可能になる「隼の羽」と、近接の武器魔法を組み合わせることで、目にも止まらぬ速度で敵を切りつける。
隆起魔法
巨大から巨大な拳を突き上げる近接の隆起供物がさらにパワーアップ。「ソウル・サクリファイス」では突き上げる拳は一つだけだったが「デルタ」では大量の拳が突き出る。さらに力を溜めながら移動することも可能になっており、性能だけでなく使い勝手も大幅に向上している。
連携による「球根爆弾」
設置後、魔力が触れることで爆発する球根も、「デルタ」ではさらなる進化を遂げている。設置後に周囲の空中に機雷魔法である綿毛を放つことで、その綿毛を吸い込んで強力な爆弾に変えて打ち上げるのだ。
ボスへのカウンターも有効に
これまでは下等魔物に対してのみ有効だったカウンター攻撃だが、本作では人型魔物に対しても発動可能となっている。人型魔物の強力な攻撃を見切り、タイミングを合わせてカウンターをお見舞いすれば、大ダメージを与えることができる。
下等魔物も新たに追加
反逆の革命蜂フェアリー
赤ずきんや白雪姫といった人型の魔物だけでなく、グリムなどの童話を基に生まれた新たな下等魔物も追加されている。
今回その存在が判明したフェアリーは、動きの速さが特徴。攻撃が当たったと思っても、一瞬の高速移動で回避している。特に投擲魔法などの遠距離攻撃は標的にしづらい。手に持った「槍」と、蜂特有の「毒針」で攻撃をしかけてくる。
本作における設定
女王蜂となるのに必要なのは「運」だ。
卵として生まれた瞬間は、平等に可能性を持っている。特別な餌を与えられた卵のみが女王になるのだ。一方で、「働きバチ」の大半がメスである。ただし、その大半が繁殖能力を有していない。
それも与えられる食事のせいだとも言われている。
メスとして生まれながら、メスとしての最も大事な機能すら奪われる。
究極の絶対王政。その主従関係が崩れることはない。もっと平等な社会を――
働き蜂たちの間で、そんな欲望が湧いたとしても不思議ではない。
それが魔力の残滓と結びついた時、彼らの自我は肥大化した。統率が取れていたはずの働き蜂達の中に、規律を破るものが現れだす。
見つけた蜜を独り占めする働き蜂が現れ始めたのだ。
蜜を独り占めした働き蜂は、体つきが大きくなる。思考が広がり、物事を深く考えられるようになる。
そうして得られた知能で彼らは考える。女王蜂の打倒。人間社会で言うところの「革命」だ。反逆の働き蜂たちは、人間の真似をして装備をつくることにした。
すると、一匹が通常のハチ数百匹分の戦力になった。
装備を充実させた働き蜂の「革命軍」は、故郷の巣へと向かう。自然界に組み込まれた原理ではありえないはずだった。同じ種族同士の殺し合い。
それまでは、本能に刻まれた「抑制ないしは抑圧」が働いていたのだ。自我と欲望の肥大化は、その「枷」を破壊した。
働き蜂達の革命運動は、抑圧の象徴である「女王」の死を持って完成されたのだ。
自由度とやり込み度が増したキャラクターカスタマイズ
「ソウル・サクリファイス」の世界は、“ある魔法使い”の日記に書かれている世界。いつでも内容を書き換えることができ、前作ではキャラクターのコスチュームや顔の色・形だけでなく、性別まで変更することができた。
さらに今作では、そのキャラクターカスタマイズパート「我が肖像」が大幅にパワーアップ。コスチュームの数が増え、上下で別のコスチュームが設定可能になっているほか、女性キャラクターは骨格・顔共により女性らしくといった進化を遂げている。
また、新たにアクセサリーが追加されており、その数も100種類以上と膨大。中には人型魔物に由来するアクセサリーも存在するぞ。ただし、これらのアクセサリーは非常にレアで、コンプリートするにはかなりのやり込みが必要だという。腕自慢の魔法使いたちは、収集にも力を入れてみよう。
新マップの設定
前回はスクリーンショットのみの公開だった新マップ「ラプンツェル」と「お菓子の家」。今回は続報としてマップの設定が公開されたので、どのような経緯で生み出されたのかチェックしておこう。
「ラプンツェル」
その都市は、生まれてくる子供がみな見事な金髪で、多くが美形であった。
絶世の美女ばかりが住む楽園のような都市がある――
そんな噂を耳にした下品な金持ちたちが、下品な欲望を膨らませるのは避けられなかった。
結果、その都市では人攫いが横行し始めた。
都市に住む、ある一人の母親が願った。
自分の命はどうなってもいい。娘を人攫いから守りたい……。
魔法の力に訴えた母親。肉体が変化を見せる。
首が伸び、周囲の木や家よりも高く伸びていった。
頭蓋骨が変形し、そこが居住空間となった。
娘が外に出たい時は、母親の金髪が梯子代わりになる。
部外者が来たときは、その金髪が逆立って、誰も入れない。
真似する者も現れ、娘たちを「匿うため」の奇妙な住まいが、村中に乱立した。
こうして都市に平穏が訪れようとしていた。
美人揃いの都市の中でも、ひときわ整った顔立ちの娘がいた。
外出が制限された生活に、不満が積み重なっていく。
恋をしてみたい――
娘は、母に「嘘」をついて、頻繁に外へ出るようになった。
近くを通りかかった旅人と恋に落ちた。
しかし、この行いが異形の母親に知られてしまった。
母親は、罰として、娘をさらに外界から遠ざけることにした。
娘を乗せたまま、首をさらに伸ばしたのだ。
これに黙っていなかったのは、娘に恋をした旅人だ。
なんと、旅人まで「自身の首」を伸ばし始めたのだ。
逃げる母親。追う旅人。
首の伸ばし合いは、彼らの命が尽きるまで行われたという。
こうして、二本の首が絡まり合いながら上空に伸び、不思議な塔が出来上がった。
お菓子の家
飢饉のせいで、森に捨てられた兄妹がいた。
彼らは飢えを凌ぐため、自身の身体を菓子に変えた。
菓子になったことで、飢饉の原因となったイナゴに食われかけた。
しかし、むしろ嬉しかったという。
両親に捨てられ、誰にも必要とされていないのかと思っていた。
このイナゴたちは必要としてくれる。
生まれ変わったら、このイナゴたちと家族になりたい――
その願いが、兄妹の身体にさらなる変化をもたらした。
「村を追いだされた兄妹」だからこそ、強く求めていた。
「新しい家族」と、「帰るべき場所」を。
菓子でできた家がたくさん生まれ、街のような外観ができあがった。
飢饉に苦しむ人間たちが、その菓子の街へ頻繁に迷い込む。
あるいは、その甘い香りで、街の方から誘い込んでいるとも言えるだろう。
兄妹は寂しかったのだ。両親から捨てられたあの日からずっと。
迷い込んだ人間は、大量の菓子を見て、狂喜する。それが罠だとは知らずに。
菓子の家の扉から、巨大な腕が伸びくる。
捕えられた人間は、新しい菓子に変えられてしまう。
別の扉から、兄妹の巨大な顔が現れ、菓子になった人間を仲良く貪るという。
兄妹の顔は、まるでイナゴのようだ。
それは、彼らの願いが叶い、その害虫たちと家族になった「証」なのだろう。
PS Vita the Best版登場!
「デルタ」の発売は2014年3月予定とまだ先だが、新型PS Vitaの発売日である本日10月10日に「ソウル・サクリファイス」のBest版が発売される。既報の通り、「ソウル・サクリファイス」のセーブデータを引き継げるので、まだプレイしていない方はこの機会に魔法使いの道へ足を踏み入れてみてはいかがだろうか。
なお、Best版は「ソウル・サクリファイス」の内容に加え、2013年8月までに配信されたアップデート、魔物(クエスト)のデータが含まれており、もちろん「デルタ」へのセーブデータ引継ぎも可能となっている。
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。
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