ガストは本日11月6日、帝国ホテル 4F 桜の間にて「ガスト創立20周年発表会」を開催し、同社が今後発売を控える「新・ロロナのアトリエ はじまりの物語 ~アーランドの錬金術士~」、「アルノサージュ ~生まれいずる星へ祈る詩~」について紹介した。

目次
  1. 「新・ロロナのアトリエ はじまりの物語 ~アーランドの錬金術士~」
  2. 「アルノサージュ ~生まれいずる星へ祈る詩~」
襟川陽一氏
襟川陽一氏

冒頭で挨拶を行ったのは、同社の代表取締役社長にして、コーエーテクモホールディングスの代表取締役社長も務める襟川陽一氏。ガストが20周年を迎えたことに対する感謝を述べるとともに、1993年に設立した際に「ガスト(英語で突風、一陣の風という意味)」という社名を掲げ、ゲーム業界に新風を巻き起こすという意気込みで歩んできたことを語った。

そして、コーエーテクモグループ傘下に入ったこの2年間でも急成長を遂げていると話すととともに、今回の発表会で紹介するタイトルたちに大きな期待をかけており、同社の今後はこれらの成功にかかっているという強い決意を表していた。

続いて登壇した常務取締役 プロデューサーの井上忠信氏からは、長野県初のゲームメーカーとして設立した同社の20年の歩みが語られた。

当初は開発メンバー10人ほどの、今よりも小規模の会社であったため苦労も多かったそうだが、「マリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士~」以降、人気シリーズとなったアトリエシリーズは累計で300万本以上のセールスを記録。そして2012年発売の「シェルノサージュ~失われた星へ捧ぐ詩~」からスタートしたサージュ・コンチェルトシリーズには、アトリエシリーズと並ぶ同社の2枚看板として、一翼を担う存在にしていきたいと抱負を述べた。

井上忠信氏

「新・ロロナのアトリエ はじまりの物語 ~アーランドの錬金術士~」

(左から)岸田メル氏、岡村佳人氏
(左から)岸田メル氏、岡村佳人氏

ここからは、ガストが今後発売するタイトルについて紹介することとなり、まず最初に11月21日発売の「新・ロロナのアトリエ はじまりの物語 ~アーランドの錬金術士~(以下、新・ロロナのアトリエ)」を紹介するべく、同作のディレクターを担当する岡村佳人氏、そしてキャラクターデザインを担当する岸田メル氏が登壇した。

本作は、2009年より展開したアーランドシリーズの第1作として発売された「ロロナのアトリエ ~アーランドの錬金術士~(以下、ロロナのアトリエ)」の移植作。これまで同社では、シリーズ第2作の「トトリのアトリエ ~アーランドの錬金術士2~」、第3作「メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~」で追加要素を加えてPS Vitaに移植したPlusシリーズを展開してきたが、今作ではタイトルに“新”をつけることで、単なる移植作に留まらないリメイク作として開発を進めてきたという。

今作のポイントとして岡村氏は、岸田メルさんのイラストに近づけるべくキャラクターモデルを一新したこと、そしてアーランドシリーズの集大成としてゲームシステムを改善したことを挙げた。

さらに、本作で新たに収録される、アーランドシリーズの主人公3人が揃う新シナリオでは、岸田氏が新たにイラストを数点描き下ろしているほか、ゲーム内に収録される新コスチュームのデザインを岸田氏自らが担当するなど、追加要素も盛りだくさんとなっている。

岡村氏は、今までのPlusシリーズとは比較にならないほどのボリュームになっており、ゲーム内容もブラッシュアップしているということで、これまで「ロロナのアトリエ」を遊んだ人、そして遊んでいない人も楽しんでほしいと話した。

ファンへのメッセージでは、岡村氏が「『新・ロロナのアトリエ』を終わりにするのでなく、これからもユーザーの声を大切にしてアトリエシリーズに反映していきたい」、岸田氏が「これまで関わってきたアーランドシリーズの集大成を飾るのが、初めてテレビゲームに関わった『ロロナのアトリエ』であることが光栄で、素敵なことだと思っている」とそれぞれ話していた。

岸田氏の降壇後、岡村氏がアトリエシリーズに関するサプライズなお知らせとして紹介したのが、先ほどもお伝えした「エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~(以下、エスカ&ロジーのアトリエ)」のテレビアニメ化だ。2014年に放送を予定しているという本タイトルのアニメーション制作は、「咲-Saki- 全国編」や「きんいろモザイク」などを手がけるStudio五組が担当する。

「エスカ&ロジーのアトリエ」がテレビアニメになることについて岡村氏は、これまでアニメ化の話は過去にはあったものの実現に至らず、今回ついに実現できて嬉しいと話すとともに、2人の主人公が登場する本作をアニメでどのように表現されるのかを楽しみにしつつ制作を進めているという。

「アルノサージュ ~生まれいずる星へ祈る詩~」

(左から)加隈亜衣さん、土屋暁氏
(左から)加隈亜衣さん、土屋暁氏

続いて、2014年1月30日に発売を予定しているPS3用ソフト「アルノサージュ ~生まれいずる星へ祈る詩~(以下、アルノサージュ)」を紹介するべく、ディレクターの土屋暁氏、イオン役として出演する加隈亜衣さんが登壇。

まずサージュ・コンチェルトシリーズについて、土屋氏からは「実際に7次元を越えた先に本当にある世界に対して、私たちがアプローチしていく作品群」と説明。第1弾となる「シェルノサージュ」、そして第2弾となる「アルノサージュ」へと展開するだけでなく、今後もさまざまなハードで展開していきたいと抱負を述べた。

そして本発表会では、本邦初公開となるイメージムービーを公開。激しいオープニングテーマにのせて描かれたこのムービーは、「アルノサージュ」のテーマでもある絆や心の内面を表現したものになっているという。

また、前作「シェルノサージュ」に続き、加隈さん演じるイオンがヒロインとして登場するということで「いなくなったどうしようかと思っていた」と加隈さんも一安心の様子。そうした魅力的なキャラクターたちが満載となっており、キャラクター同士のドラマによって、感動あり笑いありのRPGになっているとのこと。

収録もすでに進んでいるようだが、「シェルノサージュ」と比べた今作でのイオンの印象について加隈さんは、「全体的にイオンらしさは残しつつも大人っぽくなっている」と表現。加隈さん自身もまだ「シェルノサージュ」とのつながり方がわからないと話すと、土屋氏からは「そもそも本当にイオンなのか?」と早くも謎を匂わせていた。

そして「シェルノサージュ」からイオンを演じてきた加隈さんは、初めて声優としてデビューした作品ということもあり、イオンを演じてきた中で、また新しいかたちでイオンを演じられるのは嬉しくて幸せで、「声優人生をイオンちゃんと一緒に歩んでいる」という表現で、今作への意気込みを語っていた。

土屋氏は最後に、「アルノサージュ」はほかのRPGとは違った、爽快感が得られる戦闘になっていること、そして歌曲も15曲収録されることで壮大な世界観を表現できるのではないかと話すとともに、新情報として、同時発売の限定版「AGENT PACK」にはオルゴールを付属することを明かした。

一方の加隈さんも、未だ継続して展開している「シェルノサージュ」に続き、「アルノサージュ」でもイオンとして出演できることにプレイヤーとしても楽しみであり、そして役者としてもユーザーに届けられることを嬉しく思っていると話していた。

最後に壇上に登った土屋氏と岡村氏からは、「新しいサプライズをお届けすることがゲーム業界でのガストの使命だと思っている」(土屋氏)、「これまで築き上げてきた独自性のあるタイトルをこれからも開発していき、ユーザーにさらに楽しんでいただけるものを目指したい」(岡村氏)とそれぞれの抱負が語られて、発表会は幕を閉じた。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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