バンダイナムコゲームスがGREEで提供中の「アイドルマスター ミリオンライブ!」から生まれたCDシリーズ第8弾「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE 08」発売記念イベントが12月8日、都内で開催された。

「アイドルマスター ミリオンライブ!(以下、ミリオンライブ!)」は、「アイドルマスター」シリーズでおなじみの765プロのアイドルたちに新たに765ライブシアターのアイドルたちが加わった、総勢50名の「765 MILLIONSTARS」をプロデュースするアイドルグループ・プロデュースゲーム。5月からは765プロのアイドルとシアター組数名によるCD「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE」シリーズがリリースされている。

今回のイベントの進行を務めたのは、本作のニコニコ公式生放送番組「アイドルマスター ミリオンラジオ!」でパーソナリティを務める麻倉ももさん(箱崎星梨花役)、田所あずささん(最上静香役)、山崎はるかさん(春日未来役)の3人。「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE 08」に参加している稲川英里さん(大神環役)、 木戸衣吹さん(矢吹可奈役)をゲストに迎えてトークとミニライブを繰り広げた。

毎月開催してきた「ミリオンライブ!」のイベントだが、シアター組だけでのステージは久々。パーソナリティ3人の通称“ぴょんころもち”トリオがぎこちなくも初々しいコントでオープニングを飾ると、山崎さんが「今日は久しぶりに765プロの先輩がいません。私たちだけでなんとかやるのでご協力お願いします!」と挨拶した。ここでゲストの2人が「みりっほー!」と登場してトークがスタート。稲川さんは先日のラジオのネタを受けて、肉にまつわるトーク。普段はハンバーグなら400gをぺろりとたいらげるという肉食女子ぶりをアピールして会場をどよめかせた。そして木戸衣吹さんはこれがアイマス関連のイベント等には初登場! 「よろしくお願いしまーす!」と元気よく挨拶していた。

トークコーナーのメインは、おなじみの「クイズ! 田所あずさ」のコーナー。田所さんがお題にそって自身にまつわるクイズを出題、他の出演者がどれだけ田所さんのことを知っているかを問う企画だ。正解は10P、田所さんが気に入った解答には5Pが与えられる。シンキングタイム中は田所さん演じる最上静香の持ち歌「Precious Grain」が流れ、手持ち無沙汰な田所さんが踊ってみたり、客席もコールを返してみたり。かっこいい曲なだけに、ゆるいクイズの最中に繰り返し流れるのが妙におかしい。

一問目の「私(田所あずさ)が不憫、pityと呼ばれる理由は?」というクイズをパーソナリティ仲間ですら忘れ去っていたことにご立腹の田所さん。出身地である茨城のご当地ヒーローを出題すれば全員が納豆絡みの解答で「茨城ばかにしてるでしょ!」と憤慨するなど、基本的には“ころあず”いじりの展開。しかし、「私がコンビニバイト時代に培った特技とは?」のクイズで木戸さんが「ソフトクリームの巻き方がうまい!」と見事正解をあてると、「衣吹ちゃんとは同じ事務所で付き合いが長いから…」と期待していた田所さんも「正解!」と満面の笑みになっていた。

こうして唯一の正解者となった木戸さんだったが、一筋縄ではいかないのが「クイズ! 田所あずさ」。各問題で「ころあず天才だね!」「納豆は栄養いっぱいあってみんなに愛されてる食べ物だよ! 納豆もころあずも大好き!」と田所さんを気持よくさせて“ナイスアピール”を稼いでいた麻倉さんが優勝するというまさかの結果だった。商品は、田所さんが自ら選んだという「高級さぬきうどん」。うどんが大好きだという麻倉さんはぴょんこぴょんこと飛び跳ねて感激して会場を和ませていた。

後半は期待のライブコーナー。トップバッターは稲川英里さんの「ホップ♪ステップ♪レインボウ」。「こういうイベントで歌うの初めてなので暖かく身守ってください!」と語るだけあって緊張の色もあったものの、掛け合いのパートで客席のコールが入るとにっこり。「ホップステップジャーンプ!」で会場との大合唱に成功すると、落ちサビの「たのし!もっとあそぼ!」で興奮で声がうわずるほどテンションアップ。最後は「おやぶんのみんな、ありがとー!」と環の声に乗せて感謝を伝えていた。

山崎はるかさんの「素敵なキセキ」は数多くのステージを重ねてきているだけに、流石の安定感。“春日未来”として歌い始めた瞬間、ぱっと花が開いたように未来のスイッチが入る。間奏で見せるトントンと軽やかなステップワークや、客席のコールをぐいぐい呼びこむ仕草など、ステージを楽しむ余裕が出てきたように感じた。実はこの客席煽りは「若林直美さんのステージングを目指してたんです」とのこと。

「トキメキの音符になって」を歌う麻倉ももさんは、もうとにかくかわいい! の一言。スカートの裾をちょんとつかむ仕草がお人形か、というかわいさ。間奏では泣いたり、眠そうだったり…とくるくる表情を変えると、最後は笑顔をぱーっと弾けさせて「プロデューサーの皆さん、もっともっと盛り上がってくださいね!」。ステージでの自分の見せ方、キャラクター声でキュートに歌うボーカルの安定度が共に高いために、見る側としては「うわぁかわいい」という印象だけが残る不思議なステージだった。

アイマス初ステージとなる木戸衣吹さんの「オリジナル声になって」は、スローテンポでメッセージ性の強い楽曲。それだけに表現力が問われる曲を、小さな身体をいっぱいに使って表現していく。ふと天海春香役・中村繪里子さんの歌唱に対するオーダーで「語りかけるように歌って」という言葉があったことを思い出す。歌唱中に優しい微笑みをたたえていた視線を、すっと外して遠くを眺めるような眼差しに。間奏で何かを見つけたような仕草など、歌うことでキャラクターと情景を「表現する」ことを明確に意識したステージに、これはすごい…とうならされた。それら全てを受けてのラストの「やっぱり、歌が、大好き」のワンフレーズに込められた情感は圧巻だった。

そしてソロのトリを務めたのは、田所あずささんの「Precious Grain」。歌のマイクを持った彼女は、その瞬間から楽しいいじられキャラの「ころあず」から雰囲気が一変。鋭さすら感じさせる凛とした佇まいだ。客席とステージの演者の近さを一番感じたのがこの曲で、声帯から発せられる空気の震えが、そのままダイレクトで伝わってくるよう。大会場で後ろまで届かせるパフォーマンスとはまた違う、直接鷲づかみにされるようなインファイトの表現力。アイマスというコンテンツでこの距離感のパフォーマンスを感じられるのは、今の「ミリオンライブ」ならではの喜びだろう。

ラストの感想では、木戸さんからは「緊張しました! 歌詞間違えちゃいました…うわーん! でもすごく楽しかったです!」と意外な一言も。「矢吹可奈のこと、大好きですよね!」「箱崎星梨花のこと、好きですか?」といった定番フレーズを交えての挨拶が続く中、印象的だったのは山崎さんの「このイベントは、ひとりひとりと目が合わせられるんです。距離も心も近くて、(天海春香役の)繪里子さんもあそこっていいよね、そういうイベントは大事にしなよって言われました」との言葉で、765プロの先輩たちとの共演や交流が身になっていることを感じさせた。

最後の楽曲は、もちろん全員揃って「ミリオンライブ!」のテーマソング「Thank You!」だ。稲川さん、木戸さんの歌声が加わることで心なしキュートな味付け。会場がステージ至近のライブハウスだったこともあり、「後ろまでちゃんと見えているからね」のフレーズではドキっとするほどのシンクロ具合。出演者側も想いは同じだったようで、歌い終えた山崎さんも「小さな奇跡の日曜日でした」と歌詞のワンフレーズをぽつりと漏らしていた。お互いの呼吸の感じられるライブハウスで、「ミリオンライブ!」シアター組だけで行なわれたイベント。アイマスチームがミリオンのイベントでやりたかった理想のひとつがこれなのかなと思わさせる、小さな奇跡の日曜日だった。

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