ガストより発売中のPS Vita用ソフト「シェルノサージュ ~失われた星へ捧ぐ詩~」。12月19日より新たなエピソード「皇帝編」が配信されたのに合わせて、これまでのストーリーをおさらい!
「シェルノサージュ~失われた星へ捧ぐ詩~」は、遙か七つの次元を越えた先に、本当に存在する世界を舞台に、さまざまなゲームジャンル、そしてさまざまなハードウェアで展開するシリーズとして発表された「サージュ・コンチェルト」の第1弾タイトル。
本作では、「本当に存在する世界」というコンセプトを身近に感じることのできる、コミュニケーションを主体とした今までにないオンライン専用の世界体験ツール(リアルタイム・ライフ・シミュレーション)となっており、画面の向こうにいる少女イオンが、実際に7次元先の世界に生きているさまを体感できる内容となっている。
また、本作では有料のダウンロードコンテンツとして展開しているシナリオも大きな魅力。これまでに本編として「試練編」、「崩壊編」が配信されてきたが、12月19日からはいよいよ新たなエピソードとなる「皇帝編」第一幕が配信された。
2014年3月6日には第2弾タイトルとなるPS3用ソフト「アルノサージュ ~生まれいずる星へ祈る詩~」が控えるなど、一層広がる「サージュ・コンチェルト」の世界にこれから触れようと思っている人たちのために、ゲームシステムとストーリーの2軸から、改めて「シェルノサージュ」を紹介する。
第1回では、本作のゲームシステムについて紹介したが、第2回では、皇帝編につながるまでの話が描かれてきたセカイパックVol.1~Vol.8の内容をおさらいしていこう。
試練編
【第一幕】始まりの刻(セカイパックVol.1)
地上に残る旧市街・万寿沙羅。そこで皇女・イオンは、活発な少年・ター坊と出会う。自分の立場すらも理解できないイオンだったが、ター坊・プラム・キャスやジェノムのテレフンケン、そして万寿沙羅の住人から、人の温かさを教えられる。
そんな穏やかな日々は、膨張した太陽から降り注ぐ「ウェーブバースト」によって崩れ去る。地文皇女のカノンは、地文の理念を支持する人々を、浮遊都市・コロンへと導くのだった。
ウェーブバーストが目前に迫ったとき、イオンは住人たちの協力を得て、街を覆うほどの大きな花を咲かせる。その花で万寿沙羅の危機を救ったイオンは、さらに前へ進むことを決意し、コロン・夢ノ珠へと向かった。
【第二幕】天地咆吼(セカイパックVol.2)
イオンが訪れた先のコロン・夢ノ珠では、昔から天文派と地文派がコロンの輪を挟んで2つに分かれて暮らしている。このコロンでは、「断線」と呼ばれる重力場異常が発生しており、住人は不安な日々を過ごしていた。
そんななか、カノンが断線の被害に遭ってしまい、イオンとグレイコフは断線の原因がTz波を処理する配導盤のキャパシティ不足であることを知る。
そしてカノンは、コロンの人々を救うため詩魔法を行使し、Tz波を激減させるためにすべてのシェルノトロンを破壊。彼女の意志の強さに感銘を受けたイオンだったが、自身がとった行動によって、天文派の住人からも非難を受けてしまうのだった。
【第三幕】それぞれの決意(セカイパックVol.3)
皇女であることに自信をなくしていたイオンを、ネイは自分が住むコロン・プラネタリーメゾンへと案内する。プラネタリーメゾンはラシェーラでも有数の歓楽街で、街は年に一度だけ開催される祭り「ラシェーラ・スターライト」を前に盛り上がっていた。
とあるきっかけで、ネイが人気の踊り子・プリティーベリーだと知ったイオンは、夢ノ珠での出来事やネイの熱演を経て、ラシェーラ・スターライトの舞台に立つことを決意。これは、彼女にとって皇女としての覚悟を示すための一大決心だった。
舞台演出のため、イオンにシェルノトロンとの同調を勧めるネイ。しかしそれは予期せぬ失敗を引き起こし、ふたりの間にわだかまりを残した。イオンはバイオス屋を営む青年・白鷹の勧めで、旧世代のG2トロンで詩魔法を紡ぐことになるが、その熱心な姿にネイの心も和らいでいく。
【最終幕】宝石とこころ(セカイパックVol.4)
シェルノトロンの管理・運営を担う企業の社長・ネプツールの招致に応じて、チューブカンパニーを訪れるイオン。そこでは、次世代型シェルノトロンである「ネプトロン」が完成を目前に控えており、ネプツールはイオンにネプトロンとの同調を願い出た。
時同じくして、ネプツールにとらわれたキャスを救うため、ター坊とグレイコフはチューブカンパニーに潜入していた。ネプツールの真の目的は、ジェノメトリクスの奥底に眠るレオンを現世界に引き出すこと。そして、その媒介としてイオンを利用しようとしていたのだった。
ネプツールの手駒となっていたネイの詩魔法により、ネプトロンは起動。しかし、イオンの身体を乗っ取ったレオンは暴走を開始し、その影響でネプトロンタワーは崩れていく。そんななか、皆を守るためにネプトロンを破壊したグレイコフは、ネプツールとともに炎の渦に飲み込まれてしまうのだった。
崩壊編
【第一幕】わかちあい(セカイパックVol.5)
ネプトロン暴走事件の関係者として、イオンたちは天文の最高機密機関「PLASMA機密情報局」により、コロン「情報集約都市 アルメティカ」に軟禁されてしまう。
時同じくして、地文のアルメティカ修道院を訪れていたカノンは、自らの出生の秘密が「縦貫坑道」の奥に眠っていると知る。彼女は、ジェノムの王・コーザルの導きでイオンとの対話を果たし、天文と地文の垣根を越え、ともに世界を救うために力を尽くすことを約束する。
縦貫坑道への転移を目前に、PLASMAが二人を拘束しようと踏み込んでくる。ともに世界を救うと約束したイオンは、カノンに希望を託し、自らが盾となって彼女を見送るのだった。
【第二幕】偽りと真実の詩(セカイパックVol.6)
「クオンタイズ」によってPLASMAの手から救い出され、コロン・フォーシーズンへと連れてこられたイオンたちは、ネプツールの娘であり、キャスの幼なじみでもあるサーリという少女に出会う。
彼女は、カノンが向かった縦貫坑道の最深部「旧ジェノミライ研究所」に案内する代わりに、四季祭へ連れていってほしいと言う。四季祭を訪れたイオンたちは、ジルという研究者と出会う。サーリは、父を利用したジルに敵意を抱いていた。
そんなとき、ジルと親しげに話すター坊を見て、サーリはター坊の中にネロが潜んでいることに気づく。ネイはジルに恐怖すら抱いているようだったが、倒れてしまったサーリと、ター坊を失って泣いているキャスを前に、ジルと戦うことを決意する。
【第三幕】次元崩壊(セカイパックVol.7)
ジルの追手を振り切り、ジェノミライ研究所へとたどり着いたイオンとサーリは、シェルノトロンの生みの親であるクラケット博士との出会い、そしてカノンとの再会を果たす。
クラケットは、世界を救うために別の次元から呼び寄せた少女・イオンが、世界のバランスを崩壊させていること、そして彼女を元の世界に還すことがラシェーラを救う方法だと主張する。
しかし、それはジルの乱入により思わぬ事態を招く。サーリを人質にとったジルは、シェルノトロンサーバーに眠る、異世界からのもうひとりの来訪者・ネロの解放を要求。
ジルの目的は、ネロを元の世界に還すこと。そして、ネロと意識を共有するジルの恋人であり、旧ジェノミライ研究所で最高の研究者、ウンドゥ・クインクウェイムを取り戻すことだった。
イオンとネロを還すために両陣営が動き出そうとするなか、突如、旧ジェノミライ研究所を巨大な地震が襲う――。
【最終幕】覚醒(セカイパックVol.8)
二人の皇女が世界から失われて2年。地文は人工ジェノム・シャールを人々に与えて信仰者を増大させ、大司教となったジルのもと、セーブベゼル計画を実現させようとしていた。再びジルと決別したクラケットとサーリは、万寿沙羅に身を寄せていたが、そんな二人のもとにネイが姿を見せる。
ジルはセーブベゼルの名目で、イオンの魂を元の世界に還すことを計画しているという。イオンを救いたいと願うテレフンケンはコーザルとの謁見を果たし、その協力を得ることに成功。その後、ジルからイオンの魂が同調された真空管の奪取を試みるネイたちだったが、真空管はジルの手によって破壊されてしまう。
コーザルの助言で、イオンの魂を再び繋ぎとめる手段を知ったサーリたちは、イオンの想い出が詰まった品物を探し出し、ウンドゥが提案する6軸移動、過去への時間移動を実行に移そうとする。