日本一ソフトウェアより2014年1月30日に発売されるPS Vita用ソフト「魔界戦記ディスガイア4 Return」。ここでは、シリーズ初心者に向けた本作のプレイインプレッションをお届けする。
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本作は、モンスターの巨大化や武器化、9999まで上がるレベル、億超えのダメージなどの特徴的なゲームシステムや、一切の常識が通用しない“魔界”を舞台にした破天荒な物語が展開する「魔界戦記ディスガイア4」にさまざまな追加要素を盛り込んだパワーアップタイトル。
新シナリオ「タイムリープ編」と、そこに登場する新キャラクターのナギ・クロックワークが追加されているほか、PS3版の発売以降、PlayStation Storeにて配信された全8回のダウンロードコンテンツ(DLC)が全て収録されているなど、前作を遊んだ人にも十分楽しめる内容となっている。
とはいえ、「魔界戦記ディスガイア」シリーズを遊んだことのない人にとっても、ひとつひとつのシステムを理解していけば、幅広い楽しみ方ができるシミュレーションRPGになっていることが改めて確認できることと思う。ここでは、本作を楽しむ上で知っておきたい要素を、プレイした感想を踏まえつつ紹介していこう。
戦略性がありつつも、テンポよく楽しめるシミュレーションRPG
「魔界戦記ディスガイア」シリーズ全般の魅力として挙げられるのが、やはりいくらでも遊び続けられるやりこみ要素だろう。やりこみというと、ただ単調にゲームを進めるだけの作業になりがちというのはよく聞かれることだが、本作がそこを魅力たらしめているのは、シミュレーションRPGとしては珍しい、サクサクと遊べるテンポ感ではないだろうか。
敵味方で分かれたターンの中で、マス目状のマップに配置したユニットを自身のターンで動かし、より効率的に相手を倒す戦略性がシミュレーションRPGの魅力のひとつだが、一方でひとつひとつの戦闘が長引くという点があった。もちろんじっくりと考えながら遊ぶというシミュレーションRPGならではの面白みがあるのだが、時間の合間合間でプレイする人にとっては悩ましい要素のひとつでもある。
その点、本作の戦闘パートでは仲間との連携要素が戦闘のスピードアップにつながっている。まず、敵を攻撃する際に味方ユニットが隣接していると発動できる「連携攻撃」は、人数が多ければ多いほど(最大4人まで可能)威力も演出もパワーアップし、敵により大ダメージを与えられるようになっている。
この基本的な要素に加え、シリーズおなじみのシステムとして「持ち上げ」&「投げ」が用意されている。これは敵味方や障害物(一部を除く)を問わず、相手を持ち上げて遠くへ投げることのできるもので、例えば相手に囲まれている状況では相手を投げることで道を作ったり、逆に敵陣のど真ん中に突っ込ませたり、あるいは厄介な敵を遠ざけたりすることもできる。
基本的にユニットの移動できる距離は定められているが、味方のユニットを投げることでより遠くに移動することも可能だったりと活用法はさまざま。より効果的な方法を模索することで、敵ユニットの攻略がさらに楽になること間違いなしだ。
同じく、シリーズではおなじみの地形効果「ジオエフェクト」も忘れてはいけない。こちらは戦闘中、ブロックやパネルの色ごとに攻撃力上昇や防御力低下、経験値アップといったさまざまな効果が発動するもの。不利な効果を持ったブロックは持ち上げて投げるなり、攻撃して破壊するなりして、自軍にとって有利に戦闘を進められるようにする必要がある。
そしてこのジオエフェクトは、パネル内でブロックを破壊することで、そのブロックの色に変化。それによってパネル上の全ユニット(敵味方問わず)にダメージを与えることができる上、同色のパネルに乗っているブロックも新たに破壊することができ、また新たな色変化を起こすことができる。色変化の連鎖を繰り返し、最終的にパネルを全て消滅させるとエリア内の全ての敵にダメージを与えることができるので、積極的に狙って行きたいところだ。
新システムで初心者からやりこみユーザーまで遊びの幅が広がる!
ここまで紹介した部分はこれまでのシリーズとほぼ同様の内容となっているが、今作ではシミュレーションRPGが苦手な人からひたすらにやりこみたい人まで、幅広いユーザーに届くシステムが用意されている。その1つが、近年のシリーズタイトルである「ディスガイア D2」を踏襲するかたちで、PS Vita版で新たに追加された「チート屋」だ。
「チート屋」では、数値をいじることで、取得経験値や敵の強さを調整できる。シミュレーションRPGではゲームが進むにつれて攻略が困難になってくると、先に進む気力が薄れていくというのはよくあること。そんな時は、チート屋で取得経験値を増やしてレベルを上げてから臨むことで、苦戦していた相手に対して突破口が開けるはずだ。
また、敵をより強くしたり、さまざまな制限をかけたりすることもできるので、まだまだ物足りないという人も含めて、自分の楽しみ方に合わせたゲームレベルの調節が可能。慣れるまではクリアできるラインでゲームを進めつつ、そこから本作ならではのさまざまな要素にチャレンジするのがいいだろう。
そのほか、育成要素が豊富なのも本作ならではの特徴であり、主人公のヴァルバトーゼをはじめとしたメインキャラクターたちはもちろんのこと、PS3版のDLCとして登場した他作品の固有キャラクター、そして6種類が新たに加わった多数の汎用キャラクターそれぞれを育成することができる。
育成の流れだが、戦闘で経験値を獲得してレベルを上げていくことはもちろんだが、拠点に存在する「戦挙事務所」で設置できる、周辺の味方ユニットにさまざまな効果を与えることのできる“邪シンボル”をはじめ、アイテムの内部に存在する世界をクリアすることでアイテムの成長を促す“アイテム界”、キャラクター自身が通常のレベルアップではできない能力の強化が可能な“キャラ界”と多種多様な方法が用意されている。
欲張りに全部押さえていけばより強いユニットになるとは思うが、そこはユーザーのやりこみ度具合でコントロールすることもできるのが、本作の良さではないだろうか。
プレイに慣れた先にあるボリュームたっぷりのやりこみ要素
個性的なキャラクターたちの掛け合いを中心とした物語を楽しみつつ、ゲームをクリアした先に待ち受けるのが、これでもかというぐらいに詰め込まれたボリューム満点のコンテンツの数々だ。
シナリオだけを見てもPS3版のDLCである「フーカ&デスコ編」と「暴君ヴァルヴァトーゼ編」、そして本作からの新シナリオである「タイムリープ編」を楽しめるという太っ腹っぷり。これだけで本編に匹敵するだけのボリュームとなっているので、クリアした後も楽しめること請け合いだ。
さらに、本作ならではの遊び心のある技、さまざまなコンテンツとのコラボ魔法、そして今作で新たに追加された魔法最上級魔法の“ペタ魔法”など、400以上にも上る特殊技が登場する点も紹介しておこう。武器やキャラクターの組み合わせによって、どんどん技のバリエーションが広がっていく楽しさは、まさに本作の楽しさを体現したものとなっている。
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賞品
PS Vita「魔界戦記ディスガイア4 Return」ゲームソフト
提供
株式会社日本一ソフトウェア
当選数
3名(抽選)
応募期間
2014年1月30日~2014年2月9日