4月配信予定の体験版に意見や要望を反映！ユーザーとのディスカッションでさまざまな新情報が飛び出した「俺の屍を越えてゆけ2」×プレコミュ制作会議レポート

「俺の屍を越えてゆけ2」×プレコミュ制作会議は、ソニー・コンピュータエンタテインメントSSJ品川ビルにユーザーを完全応募制で招待し、「俺の屍を越えてゆけ2」のオンライン要素を含む最新ロムを体験できたほか、ゲームデザイナー桝田省治氏、ディレクター永嶋克規（永嶋七天斎先輩）氏と意見交換も活発に行われた「制作会議」を実施するスペシャルイベント。MCはプロモーター「岩田征司」氏。

公式ブログでも準備の様子が公開されていたが、会場には「俺の屍を越えてゆけ」の世界観を表現した「和」のテイストが散りばめられており、本作だけでなく、PS版・リメイク版「俺の屍を越えてゆけ」を含めた各タイトルの設定資料や原画、出演声優のサイン色紙や収録台本なども展示された。

最新ロムでのプレイインプレッション

多数の試遊台が用意された会場では、参加ユーザーが自分で撮影したスクリーンショットをTwitter上で公開できるという企画が用意。1人10枚までと制限付きだったが思い思いのSSをコメント付きで公開している人が多かったぞ。筆者も実際に約2時間ほどプレイさせてもらったのでその手触りを紹介しよう。ちなみに本試遊用ROMは物語は収録されておらず、約8時間ほどプレイした状態のデータから始めることができた。

まず一番に驚いたのが、水彩画と水墨画の間のようなグラフィックと術のエフェクトの美しさ。とにかく戦闘をかなりの回数重ねる本作だが、術の演出を見ているだけでも飽きない。特にバックグラウンドのグラフィックも変化する術も必見。もちろんスキップで演出をガンガン飛ばすことも可。

最初に自分の分身となる当主の作成だが、自分の顔を撮影して作成するとほとんどが怖い顔になってしまうのが残念。結局は自分で調整して男前でスタート。指南役のコーちんが登場していろいろとゲームについて教えてくれる。最初はコーちんに全部お任せしちゃったのは内緒。

せっかくなので準備もそこそこに迷宮に出発。斜め視点で楽しめる戦闘シーンでも、やはりグラフィックが映える。操作関係も前作と同じくスピーディーに展開し、仲間の進言も頼りになるのでぜひ耳を傾けたい。今回演出がお気に入りの術は、魔物の頭上から大量の水を降らせる「華厳」！またさらにカッコ良かったのは術の「併せ」。同じ術を複数人で同時に発動することでどんどん威力が増していくのだ。夜鳥子もパーティーに組み込むことができた。

迷宮ではそんなに入り組んだ場所もなく、ダッシュすれば魔物を回避することも難しくはなかった。登場したボス「福招き美也」「水母ノくらら」は倒せたが、「火車丸」だけはどうしても倒すことができなかった。やはり交神の儀をして強化しないと歯が立たないのか…。「まんたん」コマンドは超便利！

制作会議

約2時間ほどたっぷりと最新ロムを試遊した後は、ゲームデザイナー「桝田省治」氏とソニー・コンピュータエンタテインメント ジャパンスタジオ ディレクター「永嶋克規」氏が登場し、プレイレポートを提出したユーザーとの意見交換を実施した。

また、ディスカッション中には制作日記で4月に配信予定と公開されていた体験版について、桝田氏から今回の制作会議でのユーザーからの声も盛り込んでいきたいと語られた。続報を待ってもらいたい。

お題「言葉・記号・操作方法などわからなかったこと、わかりづらかったことについて」

――コーちんコマンドについて、アリかナシか。

コーちんがすべての計画を自動で組んでくれるコマンドについて、現在開発中なのでややAIが賢くないが、参加者からはコーちんコマンドは「あり」との回答が多かった。投資など結果が出るのが翌月だということについてのアナウンスをもっと多くしたいと開発側の回答。桝田氏はいらないな、と感じたとのこと。ほったらかしておくとカワイイらしい。

――当主心得や説明コマンドがなかったです。

今回の試遊用のROMには、ややネタバレも含むため実装されていなかったが、製品版には実装されるとの回答。

――「熱狂の赤い火」は目押しができることに気付かなかった。

「熱狂の赤い火」は目押しができないことが判明。回り始めた際にすでに結果は確定しているとのこと。6年に1回くらい大当たりもあるとか。

――選択肢に関して一部「はい・いいえ」のデフォルトがいいえに設定されている。

この質問に関しては、高価なお金を支払ったり、高い奉納点を収める際など選択が重要なときなど、調整が難しいが桝田氏は解決方法を思いついたようだ。

お題「他のプレイヤーのプレイデータを見たり、利用したりする要素の楽しさについて」

ここでのお題について、今回の試遊用のROMではすでに8～10時間ほど遊んだ平均的なデータでプレイしたため、街の投資などプレイヤーによって生まれる違いがなく、2時間の試遊ではほとんど違いが出なかったと桝田氏から補足が入った。

他のプレイヤーの国に遠征すると、その国でしか売っていないアイテムを買えたり、娯楽施設の写真の額縁が豪華だったり、迷宮自体も人によって変わり、ボスも変わっていくので、その国でしか交神できない神様に出会えることもあるようだ。また、200以上入っている「家紋」集めも可能。シナリオでは船で遠征に向かうエピソードなども実装される。自分の国のアピールポイントを20文字ほどで入力することもできる。

お題「前作との違いについて感じたこと、期待すること」

――十字キーとアナログスティックの使いまわしについて

迷宮を歩く際はアナログスティック、戦闘中は十字キーと操作が変わってしまうことに関して、共用できるように調整予定。

――写真の撮影機能で一人で撮るモードなどが欲しい。

特に一人で撮影したスクリーンショットをブログなどで公開したいとの声も。QRコードに関しては、どこにそのモードがあったのかわからなかったという声も上がった。戦闘時の術の併せも体験した人が多かった。

また、「陰陽師中」との交神で半分黒くなってしまってショックだった人や双子を生み出した人もいたようだ。また、今回の試遊での夜鳥子の音声が再生されなかったのは不具合だと明かされた。

――遠征先に「勢力」「勝敗」などの表記があったのですが…。

他のプレイヤーとの「家紋」を争奪するために、プレイヤー同士での交流試合ができることが判明。

――前作のその後の物語が本作のどこかで読めたらいいんですが。

本作では天界から降りてくる神様が4～50人いるのでかなり喋ってくれることが明かされた。