モンスターっ娘育成の楽しさを広めていきたい―「わグルま」のプロデューサー・門田次弘氏、「わグルま★」のディレクター・中曽根智也氏にインタビュー

ついに先日iOS版のサービスを開始した「わグルま★」は、同社が運営するブラウザゲーム「わグルま!」のキャラクターが多数登場するリズムアクションゲームだ。

先日は本作のプレイレポートをお届けしたが、今回は「わグルま」のプロデューサー・門田次弘氏、「わグルま★」のディレクター・中曽根智也氏にインタビューを行い、新たにスタートした「わグルま★」の開発経緯や今後の展望、さらにはグッズ展開などの質問をぶつけてきたので、早速チェックしてほしい。

わグルま！×音ゲーの融合！？

――「わグルま★」を知らないという人もいるかと思うので、まずは簡単な作品の紹介をお願いします。

門田氏：元々弊社で「わグルま!」というブラウザゲームを運営しており、その世界観やキャラクターをもとに新たな世界観を加え、スマホアプリとして楽しめる作品にしたいということで開発をはじめた作品です。

ジャンルについては、スマートフォンの特性を生かしたタップしていて楽しいものを…という事で、今作はリズムアクションゲームいわゆる「音ゲー」となっております。すでにブラウザゲームを楽しんでいるユーザーさんは、今まで見てきたキャラクターが歌って踊る姿を楽しめます。

また、これまでに「わグルま!」をプレイした事がない方でも、完全新作として充分遊べる内容に仕上がっています。

――なるほど。システムは既存のリズムアクションゲームを踏襲しているのですか？

中曽根氏：基本的にはリズムゲームを楽しむ形になっておりますが、今作では歌って踊るかわいいモンスターを応援して、そのモンスターを育てていくという育成要素も入っています。

――既存のジャンルに、開発陣の好きなものを融合させたんですね。

中曽根氏：「わグルま!」には豊富なキャラクターが用意されており、音楽に関しても元々良い素材があった為、それを上手く使いつつ、プレイした時の楽しさや爽快感を感じさせる事ができるようにと開発を進めて行きました。個人的にも様々な音ゲーをプレイしており、可愛いキャラクターのダンスを見るのは好きなので、それを「わグルま!」のキャラクター達と融合して作成したものが「わグルま★」です。

――ダンスもかなり印象的ですが、ダンスにもこだわりはあったのですか？

門田氏：キャラクターを踊らせるダンスは本格的なものにしたいとうことで、モーションキャプチャーを使って、実際のダンスを取り入れています。しかし、社内初の試みだったので、撮影方法のノウハウもない状態でのゼロスタートでした。その点においてはとても苦労しました。

――キャラクターのモーションに関しても、すべて内製なのですか？

門田氏：モーションについては社内で撮影したのですが、唯一ダンサーだけは声優の榊原ゆいさんにお願いしました。これは完全に偶然なのですが、弊社で「トキメキファンタジー ラテール」というオンラインRPGを運営しており、榊原さんに声優として出演して頂いています。さらにダンスの振り付けもされているとの事で、今回依頼をしました。

――スマートフォンアプリでダンスのすべてを再現するというのは、難しい部分もあったのではないでしょうか。

中曽根氏：ゲーム内で踊るキャラクターが二頭身の為、不自然にならないように注意しながら調整を行いました。首から上及び手足の動きをより目立つようにしたりなどを細かい調整をしていかないと不自然になってしまう為、その点に注意をしつつ開発を進めました。

――ダンスの再現以外でも、スマートフォンアプリならではの苦労があったのではないでしょうか？

中曽根氏：本作はiOSとAndroidの両プラットフォームでの展開を考えています。先行して、3月11日にiOS版をスタートしました。

今後サービス開始を予定しているAndroidについては、様々な端末がありますので…それぞれの端末で快適にプレイできるような調整を入れなければならない部分は苦労している点ですね。

特に音ゲーとうたっているので、タイミングのずれや音のずれなどが発生してしまうと、プレイをしたときの爽快感や楽しさが激減してしまいます。引き続きその点には注意をしながら開発を進めて行く予定です。

――「わグルま★」の反響はいかがですか？

中曽根氏：サービス開始後の反響としては、音ゲー部分が楽しいという意見や、アバターの着せ替えができるといった部分が人気ですね。また、キャラクターのかわいさや演出といった部分に関しても概ね好評です。

また、プレイ開始後のゲームバランスについても気を使って調整をしておりましたが、それが皆様に受け入れて頂けたようで、多数の方が継続的にプレイをしてくださっています。

――今後楽曲やダンスを追加する予定はあるのでしょうか？

中曽根氏：はい。特に楽曲については音ゲーなので、早急に増やしていかなければならないと思っています。なるべく早いスパンで楽曲を追加していく予定です。また、楽曲に必要なダンスモーションについても追加を予定しています。

コミケへの出展など、さらなる広がりを見せる「わグルま!」の世界

――話が少し変わりますが、一昨年の夏にはコミケ(コミックマーケット)にも出展し、話題を集めていましたね。

門田氏：そうですね。今後もこういった様々な場所に広がりを作っていけたらと思っています。下記の画像はコミケ中に無料で配布をしていた扇子です。

コミケをきっかけに「わグルま★」に興味を持ってくれた方もいらっしゃいますので、コミケだけでなくオフラインイベントなども行っていきたいと考えています。

――今後もグッズの展開は行っていくのでしょうか？

門田氏：皆様からのご意見・ご要望を参考に、ご期待に沿えるようにしていきたいですね。また、こういったグッズからも興味を持ってくれる方が増えてくれるといいなと思っています。

「わグルま★」の次の展開は

――「わグルま★」についてのロードマップを教えて下さい。

中曽根氏：新規キャラクターを数名追加、また楽曲についても数曲追加を行う予定です。また、現在ユーザーの皆様にご好評をいただいているトレーニング周りの強化及び皆様から頂いたご意見・ご要望に関しての調整なども行っていきます。

それ以外にも、ユーザー同士で協力して達成するタイプのイベントや、ゲーム内でのコミュニケーション強化など、ソーシャル系のお楽しみ要素に関しても積極的に取り入れていく予定です。

――課金アイテムを追加する予定はあるのでしょうか？

中曽根氏：現在の大きな課金要素としては、キャラクターとアバターの2種類があり、一部の便利系消費アイテムがあります。今後は、新規キャラクター追加はもちろんのこと、様々な新規アバターを追加していきますので、お気に入りのキャラクターで好きなアバターに着せ替えてお楽しみ頂ければと思っています。

――ということは、お気に入りのキャラクターがいる人は、その1人だけを購入するプレイスタイルでもいいと。

中曽根氏：そうですね、自分のお気に入りのキャラクターのみを育てる楽しみ方もあります。しかし、自分の分身となる「転生悪魔」のレベルを上げなければ、能力の高いキャラクターを使いこなす事ができない仕組みがあるので、転生悪魔のレベルを上げるために、様々なキャラクターの育成が重要になってきます。お気に入り以外のキャラクターについても育成をお楽しみ頂けたらと思います。

――今後実現したいことがあれば教えて下さい。

門田氏：「わグルま★」で新しい世界観を創造し、そこから様々なスマホアプリなどのスピンオフにつなげていけたらと思っております。

また、ゲームだけにとどまらず登場キャラクターを使ったライブなども行いたいと考えています。

――最後に、これからの展開に期待しているファンへ向けてのメッセージをお願いします。

門田氏：「わグルま★」は引き続き音ゲー神の中曽根さんにがんばってもらいつつ、僕もさらに「わグルま」の世界を広げていけるようにがんばりますので、応援をよろしくお願いいたします。

中曽根氏：音ゲー神と呼ばれるほどでは…。このタイミングで想定していなかった事だったのでビックリしました（笑）。話を戻しまして…「わグルま★」は、まだまだユーザーの皆様から頂いている要望や期待に応えきれていない部分が多々ありますが、頂いた貴重なご意見やご要望を尊重して、今後も運営を進めて行きたいと思っております。皆様と共に「わグルま★」を成長させていければと思っていますので、今後とも「わグルま★」をよろしくお願いいたします。