マーベラスAQLが2014年2月27日に発売したニンテンドー3DS用ソフト「牧場物語 つながる新天地」は、“つながる”をキーワードにしたほのぼの生活ゲームの最新作だ。ここでは、本作のプレイインプレッションを紹介する。

目次
  1. ギルドを利用して牧場をさらに大きく!
  2. 自然と熱中してしまう「牧場物語」らしさは健在

「牧場物語 つながる新天地」は、自然があふれる牧場で野菜や果物といった農作物の育成や、鶏や牛といった動物の世話といった、牧場主としての仕事をじっくりと楽しめる「牧場物語」シリーズの最新作。シリーズ誕生から17年が経過し、今ではマーベラスAQLの代表作となっているが、本作では世界各地との「貿易」や、動物たちの楽園として登場する「サファリ」など、これまでにはなかった新要素が随所に盛り込まれている。

プレイをはじめてまず驚かされたのが、より手軽になった農作業だ。種まきや水やり、収穫までが9マス同時にできるため、それだけでもかなり効率的。ひとつひとつの畑にかける時間が短縮されたことで、多くの作物を同時に育てられるようになった。

さらに本作では序盤の時点でウシを1頭もらえるため、すぐにミルクを手に入れることも可能。これまでは徐々に資金を蓄え、動物の種類を増やしていくのがセオリーだったが、今回はいきなり牧場生活の醍醐味を味わえる設計になっている。

これまでのシリーズ作品との大きな違いとして、世界各地に作物を出荷する「貿易」がある。町には定期的に違う国から商人がやってくるので、そこであらゆるものを売っていくのだ。

貿易の相手となる国は、それぞれ高く買ってくれる商品が異なるので、案内所でおすすめの商品を確認することも大切。ただし、序盤では登場する貿易先が少ないので、おすすめ商品に関係なくどんどん売っていくのも手のひとつ。複数の貿易先が登場してからは、上手く出荷先を調整することで効率よくお金を稼げる。

加えて、貿易先から特定の商品を頼まれる「お願い」も存在する。この依頼をクリアすると、お金は手に入らないものの、特別なお礼が入手できる。時には貴重な商品が受け取れることもあるので、しっかり確認しておきたいところ。

商品を出荷するだけでなく、さまざまな商品や動物を購入できる点も貿易の特徴のひとつ。本作ではここでしか買えないものも数多く存在するので、貿易商人が町を訪れたときは、チャンスを逃さず買い揃えておこう。

出荷を繰り返していると、そのアイテムが貿易先で流行することも。

それでも序盤のうちは、どうしてもお金の工面に困りがちなもの。なので、牧場から町までの道中にある山や川で採集に励むのも地味ながら大切。特に川では、序盤ではなかなか手に入らないアイテムが手に入ることも…?! 昆虫や花もたくさん集めればかなりの出荷額になるので、山を通る際は気をつけて歩くといい。

ギルドを利用して牧場をさらに大きく!

町にある「ギルド」という施設では、自宅周辺だけでなく、町が管理する土地を借りて農地をさらに拡張することが可能だ。貸し出される土地はそれぞれカテゴリで分けられており、育てられる作物が異なる。プレイヤーは借りることのできたエリアの特徴を活かしながら、農地を広げていくことになる。

ここで注意したいのが、借りた土地には使用期限があり、期限切れになった際は再申請しなければ使えなくなってしまうこと。そのまま放置していると、自分以外のほかの牧場主が土地の権利を得てしまい、せっかく開拓した土地が誰かの手にわたってしまう…ということもある。とはいえ、中には高い金額で土地を買い取ってくれる牧場主もいるので、すぐに買いたいものがある場合は、あえて売ってしまうのもあり。

ギルドで農地を広げることに成功したら、作物の育成を農場で一括管理することも可能だ。そうなると今度は、自宅周辺を動物の世話をする場に変えてみることにも挑戦してもらいたい。本作では序盤から動物の世話ができるだけに、早いうちから動物の世話に特化した柵の配置を考えておいて損はないだろう。

そんなときには、自宅内で行える「エディット」を活用することで、柵や塀、門といったさまざまなオブジェクトを自由に配置することができる。エディットの最中は時間が止まるので、じっくりとデザインを考えることも可能だが、放置されている木や岩は動かすことができないので、あらかじめ壊しておくといいだろう。

ここで配置できる柵などは、町にある大工屋や貿易先から組み立て図を購入し、それを元に作成しておく必要がある。組み立てには結構な量の資材が必要になるので、ひと通り揃えるにはかなりの時間がかかるが…理想の牧場を目指すのもまた一興。

ちなみに、販売されている組み立て図には、牧場の配置物だけでなく、自宅内のさまざまな家具用のものもある。中には明日の天気や役立つ情報をチェックできるテレビ、食材の料理を可能にするキッチンなど、プレイするうえでは欠かせない家具も数多く存在している。快適な牧場生活を送るうえでも、このあたりの家具は早めに作っておいて損はないはず。

自然と熱中してしまう「牧場物語」らしさは健在

操作性のひとつひとつを見てもストレスなく遊べるようになっている本作。長く楽しむタイプの作品であるだけに、これだけでも充分に手にとってみる価値はあるのではないだろうか。今回の記事では新要素の紹介がメインだったが、町の人との交流や結婚、四季折々のお祭りといった、シリーズおなじみの要素ももちろん健在。過去にシリーズをプレイした人でも、すぐに楽しめる内容になっている。

また、1年目あきの月からは野生動物のほか、手に入れた動物たちを放して世話できる「サファリ」も登場する。このように、ゲームをある程度進めて初めて味わえる楽しみも数多く用意されているのが特徴だ。筆者もまだまだすべてを楽しめたわけではないので、この後もプレイに励みたいと思う。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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