5pb.は4月27日、赤坂ACTシアターにて、「コープスパーティー」シリーズのスペシャルイベント「コープスパーティー 如月祭」を開催した。
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「コープスパーティー」シリーズの“最初で最後のスペシャルイベント”として開催された「コープスパーティー 如月祭」には、7月24日に発売を予定しているPS Vita「コープスパーティー BLOOD DRIVE」をはじめとする歴代作品の出演者が多数出演。
シリーズ原作者・祁答院先生書き下ろしシナリオによる生アフレコ、トーク&バラエティコーナー、1時間におよぶライブなど、盛りだくさんの内容となっていた。本稿では、夜の部として開催された「後夜祭」の模様をお届けしよう。
出演者(※敬称略)
下野紘(持田哲志役)
今井麻美(篠崎あゆみ役)
佐藤利奈(中嶋直美役)
新井里美(篠原世以子役)
中村悠一(岸沼良樹役)
杉田智和(刻命裕也役)
山本彩乃(冴之木七星役)
原由実(水原さつき役)
山口立花子(丹羽亜衣子役)
山口智大(犬丸晴行役)
内田真礼(十三月愛狩役)
大須賀純(桐谷御簾徒役)
祁答院慎(コープスパーティーシリーズ原作者)
思わぬ難問も連続した「コープスパーティー カルトQ」
佐藤さん、新井さん司会のもとスタートした最初のコーナー「コープスパーティー カルトQ」。「コープスパーティー」シリーズに関連するさまざまなクイズを、キャスト陣が二人一組になって答えるというものだ。気になる組み合わせは、下野さんと原さん、杉田さんと中村さん、内田さんと大須賀さん、今井さんと山本さん、そして山口立花子さんと山口智大さんとなっていた。
この組み合わせに不満を漏らしたのは杉田さんと中村さんで、特に中村さんは出演陣の男女比が同じなのに男だけのチームであることが不服な様子。そこで女性2人組の今井さん、山本さんのチームと組み合わせを変えることも提案するも、今井さんは「やだー!」とすぐに却下されてしまう。結局当初の組み合わせのまま、コーナーを進めることとなった。
第1問目は「コープスパーティー ブラッドカバーリピーティッドフィアー」において、佐藤さん演じる中嶋直美を保健室で襲った、黒い影の正体は?という内容。最初の問題とあってゲームをプレイした人であれば比較的簡単に答えられる問題だが、困ったのが過去の作品に出演していない内田さんと大須賀さんのチームだ。他のチームが「サチコのお母さん(篠崎ヨシヱ)」と正解を出す中で、「人体模型」と苦し紛れの回答を出してしまったのだ。
続いては「ステージ上にいる人が全員で「しあわせのサチコさん」を行った場合、天神小に飛ばされないためには「サチコさんお願いします」と何回唱えればいいか、という問題。ここでのポイントは、ゲームの冒頭で登場キャラクターが行ったものではなく、あくまでも「天神小に飛ばされないためには」という点。正解は出演者の13人プラスサチコさんを加えた14回が正解なのだが、引っ掛け気味の問題に出演者は一様に「13回」と回答してしまう。その中で唯一正解を答えたのが山口立花子さんと山口智大さんの「ダブル山口」チーム。しかし、実は出演者の数を間違えていただけとのことで、ラッキーな正解であることが明かされると、下野さんからは「サチコさんが見えてるんだ!」と突っ込まれる始末。ともあれ、「ダブル山口」チームが一歩リードする形となった。
そして最終問題は原作者である祁答院氏の脳内がどのような思考で満たされているか、という超難問。回答者は口を揃えて「分かるわけないだろ!」と叫ぶ中、杉田さんは「昨日のSkypeの内容を書けばいいんですか?」と祁答院氏に迫る一幕も。「絶対にやめてください!」という祁答院氏の一言でその内容は明らかにならなかったが、下野さん、原さんチームが「おもらし・血・内蔵」、今井さん、山本さんチームが「ゆりっぽい感じ」と、「コープスパーティー」らしさを表しながらも、ちょっとした怪しさも感じさせる回答が連発。中でも祁答院氏の心を掴んだのが「ダブル山口」チームが出した「おしっ娘。」の文字。この言葉を見た瞬間に祁答院氏から「正解です!」の宣言が飛び出し、そのまま優勝となった。
下野さんがまさかの司会進行も!?キャスト陣のスペシャルトークショー
このコーナーは、最新作「コープスパーティー BLOOD DRIVE」に出演するキャスト陣によるトークショーだ。ステージ上には司会の今井さん、原さんのほか、山口立花子さん、内田さん、大須賀さん、下野さん、佐藤さん、中村さんが登場。
本来ならば司会を務めている今井さんと原さんが進行するところだが、そこは自由な「コープスパーティー」のメンバー。なんと下野さんに急遽司会を任せるという奔放な展開を見せ、早くも会場からは笑いの渦が巻き起こる。
まず、新キャラクターを演じた内田さんと大須賀さんの話題へ。内田さんが演じた十三月愛狩について本人は、「生き残ったキャラクターをもてあそぶ存在」と話した。この発言を聞いた中村さんや佐藤さんは「もてあそばれたいです…」と漏らすが、山口さんは「どちらかというともてあそびたいです」と発言。これには場を仕切っていた下野さんも「積極的な発言ですね…」とタジタジな様子だった。
そして大須賀さんは、「あまり語りすぎると内容に触れてしまうので…」と隠し、ひとつだけ「身長は154センチです」と話すにとどめていた。今井さんに「話せよー」と迫られる一幕もあったが、しっかり口を閉ざす姿が印象的だった。
原作者・祁答院氏書き下ろしシナリオによる生アフレコ
「コープスパーティー BLOOD DRIVE」のPVをはさみ、明るいムードから一気に陰鬱な雰囲気になったところで、祁答院氏が書き下ろしたオリジナルシナリオの生アフレコが始まる。このシナリオはシリーズ特有のホラーテイストを全面に押し出しつつ、ところどころに笑いも交えた内容になっていた。中でも杉田さんの存在感は凄まじく、他の出演者山本さんをはじめとした他の出演者が笑いをこらえながら演技を進めていく場面も。イベントに出演したキャストが総登場する大ボリュームとなっており、会場に訪れたファンはその濃密なドラマに酔いしれていた。
内田さんが一足早くゲームをプレイ
次のコーナーは、祁答院氏と「コープスパーティー BLOOD DRIVE」のプロデューサー・野村泰彦氏による「開発者トーク」。ここでは両氏が、本作の見どころを実機映像とともに紹介していくことに。
シリーズ作品の正統続編であり、完結編となる本作では、これまでに死んできたさまざまなキャラクターを救い出すストーリーが展開する。野村氏によると制作を開始したのはかなり前からとのことで、2011年に発売された「コープスパーティー Book of Shadows」のときからすでに構想にあったという。
システム面を見てみると、アドベンチャーゲームとしての側面が強かった前作と違い、3D探索型になっている。これに関しては、「チームグリグリが制作した1作目を踏襲したほうが、元々の魅力を出しやすいのでは」と考え、今回のシステムを採用したという。ちなみにシリーズではお馴染みの名札集めは本作にもあるそうだ。
ここからは内田さんが、野村氏解説のもと本作の実機プレイをしてみることに。内田さんがプレイしたのは真っ暗な廃校の中を散策するというパート。周囲に何があるかわからないため、最初は壁にぶつかったりと苦労している様子の内田さんだが、突如として現れた血まみれの少女に思わず「きゃー!!」と絶叫。この少女から逃げることになるのだが、焦ったのか落とし穴にハマってしまったり、自ら少女に近づいてしまったりと操作がおぼつかない様子だった。
プレイを終えると内田さんは、「完結編と言ってますけど、本当にこれで終わっちゃうんですか?」と、誰もが気になる質問をぶつける。すると祁答院氏は「皆さんがよければ、シナリオを書きたいと思います」と語り、会場からは拍手の嵐が巻き起こる。今後の展開にも期待したいところだ。
今井さんと原さんが「コープスパーティー」の楽曲を熱唱!
イベントが終盤に差し掛かると、今井さんと原さんによるライブがスタート。まずは今井さんが「コープスパーティーBLOOD DRIVE」のオープニング曲「化身」を熱唱すると、続いては原さんがもうひとつのOP楽曲「In the rain」歌い上げる。
その後も歴代作品を彩ってきた主題歌はもちろん、バックバンドによるBGMメドレーなど「コープスパーティー」ファンにはたまらない楽曲を連発。また、曲間には主要キャラクターのセリフが流れるなど、ゲームの世界観もしっかりと表現していた。そしてラストは2人で「ヒカリ」を畳み掛け、1時間におよぶエモーシャルなライブを見事にやり遂げた。
セットリスト
1.化身
2In the rain
3.蛍火
4.星屑のリング
5.BGMメドレー
6.HANABI
7.天ノ紅
8.Limited Love
9.花の咲く場所
10.シャングリラ
11.ヒカリ
最後は再びキャスト陣が総登場すると、本イベントの模様を収めたDVDの発売が発表された。さらに初の情報として、実写で描かれた「コープスパーティー」も公開に。実写版が本当に映像化されるかは今後の展開次第、とのことなので、こちらがどのような展開を見せるか、首を長くして待とう。