マーベラスAQLは6月26日より、カードゲームマシン「パズドラZ テイマーバトル」の稼働を順次開始する。今回、稼働に先駆けて本作を体験する機会が得られたので、その内容をお届けしよう。

プロデューサーを務めるマーベラスAQL 山口健太郎氏。<br />プレイ前に本作の特徴を説明してもらった。
プロデューサーを務めるマーベラスAQL 山口健太郎氏。
プレイ前に本作の特徴を説明してもらった。

「パズドラZ テイマーバトル」は、昨年12月にガンホー・オンライン・エンターテイメントより発売された3DS「パズドラZ」を元にしたアーケードゲームだ。テイマーVSテイマーのバトルを中心に構成されており、敵テイマーを倒すと「エッグ」が入手できる。そして、エッグから誕生させたモンスターは、その場でチケットとして配出される。

このカードは本作のシステムを語るうえでも大きな存在となっており、中でもカードに付属している「Zボーナス」は、バトルを勝ち抜くうえでぜひとも押さえておきたいポイントだ。Zボーナスとは、使用することで攻撃力が上がったり、モンスターを成長させたりと、さまざまな恩恵が得られる存在。進化途中の古いチケットや弱いチケットでも、強力なZボーナスを所持している可能性があるため、戦略に幅が生まれているのだ。ただし、Zボーナスは一度きりしか使用できず、使用した場合はチケットの右端が切り取られてしまう。どのタイミングで使うか、プレイヤーの決断力が問われるだろう。

テイマーカード
記録回数:400回
発売日:6月26日発売
価格:500円(税込)

また、本作をより深く楽しめるようになるアイテムが、非接触型ICカード「テイマーカード」だ。こちらは別途購入する必要があるのだが、持っていると遊べるモードが増えるほか、バトルモードでたおした敵の進行や自分のテイマーランク、最大コンボ数や入手モンスターなど、続きを遊ぶための情報を保存することも可能となる。

「パズドラ」といえば、タッチパネルでパズルブロックを動かし、連鎖を狙うシステムがおなじみだが、本作でもその特徴はしっかりと受け継がれている。筐体の中央に設置されているタッチ画面から、パズルブロックの動作やスキルの発動など、あらゆる操作が行えるようになっている。

また、山口氏には企画立ち上げ当初から「子どもたちにケレン味のある画面を見せたい」という思いがあったという。そこで、「パズドラ」シリーズ初となる3Dのモンスターが導入されている。こちらは特定の条件を満たすと、召喚モンスターとして登場してプレイヤーを助けてくれる。

気になる登場モンスターだが、メラゴン、ザブゴン、モリゴンといったおなじみのモンスターを中心に収録。モンスターの種類に関しては今後も順次増加していく予定とのことだ。

モンスター召喚のための「狙ったプレイ」がカギを握るバトル

以上の基本システムを踏まえたうえで、続いては実際に遊んでみてのプレイフィールを紹介していこう。本作にはテイマーカードなしで楽しめる「エキシビジョン」と、テイマーカードを必要とする「バトル」「エッグ」という3種類のモードが存在する。

まずエキシビジョンは、テイマーカードのほか、モンスターチケットを所持していなくてもプレイできる入門編という位置づけのモードだ。チケットを持っていない場合は、ゲーム開始前にモンスターが貸し出される。また、友人をはじめとする他プレイヤーの持つカードを借りてプレイすることも可能だ。しかし敵テイマーの種類や新たなモンスターの入手、モンスター進化などに関しては、後述のバトルモードでしか体験できない。

チケットを持っている人は、筐体にチケットをかざすことでモンスターを呼び出せる。

実際にプレイしてみると、ドロップが4種類(火・水・木・回復)の4種類しかないことに驚かされた。ドロップの繋ぎやすさは格段に上がっているものの、思わぬ形で繋がりすぎてしまい、コンボを稼げないケースもあった。前述した召喚モンスターの発動条件には、「○コンボ以上達成」といった内容もあるので、コンボを狙う場合は上手く3つずつで分かれるように配置するなどの工夫が必要。発動条件は筐体の左側でいつでも確認できるので、バトルが始まったと同時に確認して、その条件に合ったプレイスタイルで戦うのもあり。

しかし、全体的にプレイしやすくなっていることは間違いなく、初心者でも気兼ねなくプレイできそうだ。エキシビジョンには難易度別に4人の対戦キャラクターが存在しているので、自分の実力にあった相手を選ぶといい。ちなみに、筆者は試しに上級者用のキャラクターと対戦してみたところ、いいところなくあっさりと敗れてしまった。入門編のモードとはいえ、歯応えのある対戦も十分に楽しめるだろう。

なお、1プレイが終わると新たなモンスターチケットの入手や、進化を行う画面に切り替わる。手に入るモンスターのバリエーションは直前のバトル結果で変化し、負けた場合は少なくなってしまう。逆に勝利した場合は最大で3種類のモンスターから選択することができた。ちなみに、このモンスターは基本的に1体しか選ぶことができないが、100円を投入すると追加で入手することも可能。所持金との相談になってくるが、欲しいモンスターがいる場合は、惜しまず使ってみるのもありだろう。

モンスターを入手すると、筐体下部にあるカード出口から、手に入れたモンスターが描かれたチケットが印刷されてくる。また、モンスターをレベルアップした際にも、新しいカードとして排出される。もしもレベルアップ前の段階でZボーナスを使用していても、新しいカードではまた復活しているため、「せっかくレベルを上げたのに切り札が存在しない」といったケースもないので安心だ。

そして、いつでも手軽にチケットを入手できるのがエッグモードだ。こちらはテイマーカードの所持者だけが選択できるモードとなっており、シーズン00に登場するモンスターをランダムで入手できる。チケットを1枚入手するのに100円かかり、1回のプレイで10枚まで配出可能。他のプレイヤーにすぐさま追い付きたい人や、バトルを効率的に勝ち抜きたい人は試してみよう。

最後に紹介するバトルモードは、70を超える敵とのバトルや3D召喚モンスターのコレクションを楽しめる、本作の軸となるモードだ。エキシビジョンでは使用できるモンスターに限りがあったが、ここではシーズン00に収録されている全49種類のモンスターが登場する。モンスターのコレクションが醍醐味の作品であるだけに、エキシビジョンモードをプレイして気に入った人は、こちらもぜひ体験してもらいたい。

小学生中学年~高学年をターゲットにしているという本作だが、連鎖が生まれたときの爽快感をはじめとした「パズドラ」らしさは健在。今は老若男女問わず、幅広い層に親しまれているシリーズだけに、子どものみならず、親子で一緒に楽しむといったプレイスタイルもありだと思う。先述の通り、テイマーカードを買わなくてもプレイできるので、まずは一度触れてみることをおすすめしたい。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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