PHP研究所は、プロゲーマー・ときど氏の自著「東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない」を7月16日に発売する。
本書は、プロゲーマーとして知られるときど氏がゲームと出会い、挫折を味わいながらプロ入りを決意し、さらにプロ入り後の氏が最大の武器としていた「理論」を手放すまでの経緯を語った自伝書。
プロゲーマーとして、世界10数ヶ国の大会を渡り歩く氏の自省と開眼が語られた一冊となっている。
「東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない」
初めて明かされる「なぜ東大を出てプロゲーマーになったのか」への回答
麻布中学・高校を経て、東京大学理Iに入学。同大学工学部4年次には、バイオマテリアル研究の成果論文が国際学会でポスター賞を受賞――そんなエリート街道まっしぐらの著者が選んだ職業はなんと、「プロゲーマー」だった。
「ときどは、強いけど、つまらない」
世界のゲーム大会における優勝回数が世界一の僕は、この言葉の意味を理解しようともしていなかったし、気にかけてもいなかった。でも、人生はうまくできている。結局僕は、自分がつまずくとき、その原因はすべてこの一言にあったのだということを、自ら認めざるを得なくなったのである。
(序章より抜粋)
「論理は結局、情熱にかなわない」に込められた真意とは
ゲームと聞いて、気軽なお遊びを連想してはいけない。現在、ジムで体を鍛え、1日の練習は8時間以上、世界10数ヶ国の大会を渡り歩くときど氏の言葉は、さながらアスリートのそれである。本書のサブタイトルは「論理は結局、情熱にかなわない」。バリバリの理系出身でありながら、己の挫折や敗北を乗り越え、「情熱は論理を凌駕する」と言い切る彼は、私たちに、心の奥にしまいこみがちな「情熱」の価値を教えてくれる。
「ゲームをしていたのに、東大に入れたのか。ゲームをしていたから、東大に入れたのか。――僕の場合は後者であろう」
「合理性や効率を極めた僕だからこそ、それだけでは勝てないことを身をもって学べた」
「僕の練習に付き合ってくれるプレイヤーたちがいる。働いて家庭をもち、一線を退いた彼らの「おれの分まで、頼むよ」という想い。彼らが、僕のモチベーションの源泉だ」
(すべて本書より要約)
目次
序章 職業、プロゲーマー
第1章 空気は読めないがゲームはうまかった日々
第2章 東大で研究に没頭、そして転落
第3章 大学院を辞め、プロゲーマーになる
第4章 プロ以降―情熱は論理に勝る
終章 いい人だけが勝てる世界がある
商品概要
発売日:2014年7月16日
判型:新書判並製
定価:760円(税抜)
ISBN:978-4-569-81962-6