恋愛対象だからこそ見せた「デレ」のギャップに注目―「金色のコルダ3 AnotherSky feat.天音学園」氷渡貴史役・三浦祥朗さんにインタビュー

0 2014年7月21日 00:00

担当：近藤智子

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コーエーテクモゲームスより、2014年9月25日発売予定のPSP用ソフト「金色のコルダ3 AnotherSky feat.天音学園」。今回は、攻略対象キャラクターとなった氷渡貴史（ひどたかふみ）役・三浦祥朗さんへのインタビューをお届けしよう。

三浦祥朗さん

「金色のコルダ3 AnotherSky feat. 天音学園」は、2010年2月に発売されたPSP/PS2用ソフト「金色のコルダ3」と同じ年の夏を舞台にした恋愛・育成シミュレーション。

「主人公がもしゲーム中に登場するライバル校・天音学園高校の生徒だったら…」というifストーリーを描くシリーズ最新作となっており、新たな恋の舞台で起こるドキドキのラブロマンスが体験できる。

ここでは「金色のコルダ3」にも登場し、本作では攻略対象キャラクターのひとりとなった氷渡貴史役・三浦祥朗さんのアフレコ収録後に話を聞くことができたので、紹介しよう。

氷渡貴史

――アフレコを終えてのご感想をお願いします。

三浦さん：今回、氷渡が皆さんのお力を得て攻略対象キャラになったということで、たくさんセリフを喋らせてもらいました。まずはそれが嬉しいですね、ありがとうございました。

以前に演じたストーリーとは全く違っていますし、イベントやゲーム、アニメの収録にも参加させて頂いてますので氷渡を演じる期間がとても近く、ブランクが空いたという感覚もなかったですね。とくに大変ということもなく、ただただ楽しかったです。

――改めて、氷渡のもつ魅力について教えてください。

三浦さん：これまでですと、やはり皆さんの印象に残っているのが「人さらい」だと思うんですよ（笑）。とはいえ以前にも彼なりの優しさが垣間見える部分もあったんですけど、皆さんの記憶にそれほど残ってないと思います。でも今回は分かりやすい「ツンデレ」ぶりを発揮していますので、より人間味のあるキャラクターになったと思います。

あと僕も今回初めて知ったんですが、あの目の部分はメイクなんですよ。何故そんなメイクをしているかという理由も語られていて「この子なりに色々なことを考えているんだな」と思えたので、そうした部分に注目してほしいです。

――恋愛対象となった氷渡に新たな発見はありましたか？

三浦さん：分かりやすいツンデレと言いましたが、デレの部分に「女の子が苦手なのかな」というか、接し方があまり分かってないような感じがしましたね。デレにしても「ちょっと照れすぎだろ！」みたいな。もう「テレデレ」なんですよ。そんな部分は恋愛対象になったからこそ見えてきた部分なんじゃないですかね。

――氷渡の恋愛を一言で言うなら？

三浦さん：「ギャップ萌え」でしょうか。今までだと人さらいのイメージしかなかったので、そのギャップという部分を楽しんでほしいですね。例えば主人公から素直なセリフを言われると、ちょっとらしくない反応をするんですよ。その辺りをぜひゲーム内で楽しんでみてください。

――ご自身との共通点はありますか？

三浦さん：僕は氷渡のように日ごろは根暗なので（笑）、友達に「リアクション薄いなー」とか言われたりするんですけど、そういうところは似ているのかな。その分、主人公と話していてちょっと戸惑っている部分なんかには感情移入できましたね。

考え方とかは…あまり似てないですね。作品でも描かれているんですけど、彼はすごく真面目で人一倍練習するタイプなんですよ。もちろん七海とかも練習していると思うんですが、僕の中では天音学園で1番じゃないかなと感じたくらい。そんな真面目な姿勢は僕とは全く違うので（笑）、いいなと思います。

――氷渡を演じて難しかったところはありますか？

三浦さん：今回はずいぶん人間味に溢れた氷渡になっているとはいえ、最初の出会いはこれまでのような感じなんですよ。ですから、あまり急になれなれしくなったら違和感が出てしまいますよね。どんな風に彼の心の氷が溶けていくのかというか、少しずつ距離が縮まっていく感情の流れには注意しました。

――今後は攻略対象のキャラクターとして「金色のコルダ」のイベントに参加となりますが、意気込みをお願いします。

三浦さん：昨年に初めて参加させていただいたのですが、皆さんこんな人さらいキャラを温かく迎えてくださってありがたかったですね（笑）。今後はそれ以上に盛り上がってくださると信じてます！！

――「金色のコルダ3 AnotherSky」では、主人公が「もし別の学校に転入していたら」のifストーリーになっていますが、もし三浦さんが引っ越せるとしたら、どこに行ってみたいですか？

三浦さん：先日、至誠館のイベントにお邪魔したんですけれど、その時に「至誠館で性格を矯正してもらったほうがいいんじゃないかな」って思ったんです。というのも、僕自身があまりにふわふわしているので（笑）、至誠館に入ったら少しはピシッとなるんじゃないかなと。学校だったら至誠館にいきたいな。

外国に行けるなら、イケメンが1番少ないか美女が多い国か…ってこんなこと言ってるからダメなんですよね。やっぱり至誠館に行って鍛え直してもらわないとダメだな（笑）。

――では、もし至誠館に入学したらどんなことをしてみたいですか？

三浦さん：僕は音楽が本当に苦手なんですけど、至誠館の吹奏楽部に入部してみたいですね。楽器はチェロといいたいとろこですけど、吹奏楽部なのでチューバを演奏してみたいです。

――氷渡と同じ天音学園の生徒になったら、どんな学生生活を送ってみたいですか？

三浦さん：天音学園に登場するキャラクターは、あんまりコルダっぽくないというか、非常に濃いですよね。冥加や天宮をはじめ色とりどりの生徒がいらっしゃると思うので、たくさんの人と交流をもってみたいです。せっかくですから部活もやってみたいですね。でも天音って、普通の大学に行くならここには居ないほうがいいっていうくらい音楽に特化してるじゃないですか。それでも、入ったからには頑張るしかないかな（笑）。

――天音学園のキャラクターとは仲良くなれそうですか？

三浦さん：ないです！！（笑）。冥加や天宮とはちょっと無理じゃないですかね。氷渡とか七海がギリギリかな…。でも天音では冥加が絶対だから、もし仲良くなれたら「虎の威を借る狐」じゃないですけど、僕も大きな顔ができますし。まあ冥加の性格を考えたらちょっと難しいですけど、できるだけ仲良くなりたいです。

――もし氷渡にifストーリーがあったら、どこの学校で何をさせたい、または誰と仲良くしてほしいですか？

三浦さん：星奏学院で、響也と関わってほしいですね。これまでの彼らの関係は、まさに水と油という感じですから、一緒に過ごしたらどんな化学反応が起きるんだろうと。そんな状況を見てみたいですね。

――「金色のコルダ3」では主人公が攻略キャラクターとお弁当を食べて親密度を上げていくというイベントがあったのですが、学生時代のお弁当に関する思い出はありますか？

三浦さん：高校生の頃はずっと母がお弁当を作ってくれてたんですが、それに加えて別にパン代を貰ってました。お弁当はもうお昼には残ってないので、さらに買って食べてたんですよ。おかずは…昔は玉子焼きが好きだったんですけど、今日の気分は唐揚げって感じです（笑）。玉子焼きとか唐揚げみたいな定番メニューが好きですけど、友達のお弁当に入ってた冷凍食品のグラタンとかも羨ましかった記憶がありますね。

――もし、三浦さんご自身の好きな子が別の高校に転校することになったらどうしますか？

三浦さん：声優になったきっかけがまさにそんな感じなんですよね。中学の頃に好きだった子が声優を目指していて、でも結局その子は高校で転校してしまって。それで、声優になればいつか会えるかなって思ったんです。

そんな感じで、あえて追いかけたり友達を通じて連絡を取るようなことはしないですね。何かの機会に偶然会えるような、そんな努力はすると思いますけど。無理をして学生時代に会うとかでなく、ちゃんとした形で会えるようになりたいですね。

――転入生に対する思い出はありますか？

三浦さん：僕は長野の小学校にいたんですが、その時に東京からの転入生が来たんです。特別好意があったとかそういうのではないんですけど、垢抜けているというかハイカラだなと感じた思い出がありますね。

――最後に、読者の方々へメッセージをお願いします。

三浦さん：皆さんが氷渡を支えてくださったおかげで、このように恋愛ができるキャラクターになりました。本当にありがとうございます。氷渡はあまりコルダらしくないタイプのキャラクターでしたが、彼が恋愛対象としてどれだけ変わったかを楽しんでいただけたらと思います、

――ありがとうございました。