ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアが9月11日に発売を予定しているPS4/PS3用ソフト「Destiny」。今回は7月18日から7月28日までPS4向けに実施されたクローズドβテストの模様をレポートする。
「Destiny」は、「Halo」シリーズなどを開発したチーム・Bungieが手がけるアクションシューティング。FPS視点のゲームはキャラクターエディットがあっても、細かく設定できないものが多いのだが、顔の形や髪型などを細かく変えることが可能だ。防具もそれぞれにデザインに違いがあるので、キャラクターを自分好みに着せ替えられる。今回は7月18日から7月28日まで行われたクローズドβテストの模様を紹介するぞ。
キャラクターエディットで個性を出す
本作では、「人間」「アウォークン」「エクソ」の3つの種族からキャラクターを選択できる。種族としての優劣はないので好きなものを選ぼう。
顔のパーツや髪型などを自由に選ぶことができる。また、種族によってはペイントなどで特徴をつけることも可能だ。筆者のオススメは機械の容姿を持つ「エクソ」。サイボーグのような出で立ちをしており、他の種族では髪型などを選ぶことになるが、アンテナのような突起物や飾りを顔に装着できる。顔全体に色を塗れるので特徴を出しやすいキャラクターだ。メカが好きな人は使ってみて欲しい。
クラスの特徴を理解しよう
キャラクターエディットが終了したらクラスを選択しよう。クラスは「タイタン」「ウォーロック」「ハンター」の中から選択可能だ。各クラスによって固有のスキルが使うことができ、敵にダメージを与えたり、仲間を補助したりとさまざまな効果がある。
安定性を求めるなら「タイタン」、派手さを選ぶなら「ウォーロック」、トリッキーに動きたいなら「ハンター」を選ぶといい。試しに「ウォーロック」を選んでプレイしてみたが、スキルはどれもド派手で高威力のものばかりだった。だが、スキルのクールタイムが長く連続で撃ち続けることはできない。結局、銃に頼ってしまうことになるため、1人で敵を倒すというよりは、仲間にフォローしてもらいながら敵に大ダメージを与えていく戦い方が向いているようだ。
タイタン
近接攻撃でダメージを与えるのが得意なクラス。拳で敵を殴り飛ばしたり、自分の周囲にいる複数の敵にまとめてダメージを与えることができる。防御にも優れているので率先して敵陣に突撃し、仲間が攻撃できる隙を作るのが仕事だ。地面を砕いて敵を溶かす「ストライカー」や、半径状のシールドを展開して味方を守る「ディフェンダー」などのスキルを持っている。
ハンター
銃や剣などの武器が得意なスピード特化のクラス。スキルは強力な銃を召喚する「ガンスリンガー」や、剣に光を溜めて敵を攻撃する「ブレイドダンサー」などが使える。動き回って敵を翻弄していくトリッキーなクラスだ。
ウォーロック
強力なスキルを持つクラス。範囲の敵をまとめて分解する「ヴィドウォーカー」やスキルの効果を上昇する「ファイアーシンガー」などが使える。攻撃スキルはどれも強力だが、モーションが大きく、クールタイムも長いので使いどころを見極める必要がある。
世界中のプレイヤーが集うシティ
プレイヤーが集うシティには武器、防具、乗り物、宇宙船などが販売されている。自分のレベルにあった武器や防具を購入して、戦闘に行く準備をするといい。シティは広く入り組んでいるので、各施設の場所を覚えて置かないと道に迷うことも…。
惑星を選んでロケーションを設定
シティから出てオービットに移動すると、どの惑星に行くのかを選択できる。最初は地球しか選べないが、今後は月や火星なども選べるようになるようだ。行きたい惑星を選んだら続いてロケーションを選択しよう。ロケーションには、ストーリーやストライクなどさまざまなモードが存在する。
ゲームモードの種類
- ストーリー…メインストーリーが展開する。
- クルーシブル…対戦マルチプレイ。各地にあるアリーナで対戦できる。
- リサーチ…一度行ったエリアを探索して資源を入手できる。
- ストライク…協力マルチプレイで巨大なボスと戦う。
広大なマップで仲間と共に戦闘!
オービットでロケーションを選択したらいよいよ戦闘だ。ロケーションを選んだあとはマップのロードが行われるが、それ以降の読み込みはないのでストレスを感じさせない。ストーリーモードでは、マップに1人で入ったとしてもほかのプレイヤーたちと一緒に探査をすることもできるので、クリアできないと思ったら探してみるといい。
戦ってみると敵の数が異様に多い印象を受けた。撃っても次の敵が出現し、攻撃だけをしていると不意に後ろを突かれることも。常に背後を警戒しながら攻撃をするのは神経を使う。また、敵が弾薬を落とす仕様なので、回収しに行かなければならず余計なダメージを受けてしまうこともある。弾薬が回収できないとフルバーストの銃ならすぐに弾切れを起こしてしまいスキルや近接攻撃でしか戦えなくなってしまう。スナイパーライフルやショットガンなどの単発で威力の高いものがいいかと言われると、うまく照準が合わせられればと言わざる負えない。一番扱いやすかったのは「Halo」でもお馴染みの3点バーストのライフル。弾の節約はもちろんのこと、威力も高く照準がぶれにくいので安定して戦うことができるぞ。
ストーリーやストライクモードでは、最後には大型のボスが出現する。ボスがいる場所に近づくと「暗黒フェーズ」に突入。リスポーンする場所や時間に制限が掛かってしまい、仲間との合流が困難になるので、味方が死亡したら合流するために一端ボスから逃げたほうがいい。ストーリーの場合には1人で戦うこともあるので、物陰に隠れながら攻撃をしていくといいだろう。
本作には体力とシールドの2つのゲージが存在する。敵の攻撃を受けると体力の代わりにシールドが減っていき、シールドがない状態で敵から攻撃を受けると体力が減少する。シールドは時間経過で回復するので、FPSが苦手な人でもシールドがなくなりそうになったら、敵から距離取れば死亡することが少なくなるぞ
戦闘の仕方は「Halo」シリーズのマルチモードと似ている部分が多いので、プレイしたことがある人は違和感なくプレイできるだろう。また、銃武器関係のバランスもよくできており、高威力のショットガンやスナイパーライフルは反動が大きくすぐに照準をあわせるのが難しい印象を受けた。
FPSではもっぱら対戦するのがメインの筆者だが、MMOと融合させることでみんなで遊んでいるという連帯感を感じることができた。不満を上げるとすればほかのプレイヤーと意思疎通がしにくいことぐらいだ。エモーションの数が少なくてなかなか伝わらない感じがした。まだまだクローズドβテストということなので改善してくれることを期待したい。