ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアが9月11日に発売したPS4/PS3用ソフト「Destiny」。千葉・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2014にあわせて、本作のリードデザイナーにインタビューすることができた。
9月11日に発売された「Destiny」は、Bungieが開発する次世代アクションシューティングだ。今回、本作のリードデザイナーを務めるジェームズ・サイ氏に合同インタビューすることができた。ジェームズ・サイ氏が担当するストライクミッションを中心にお話を聞くことができたので、その模様をお届けする。
――本作をリリースして、プレイヤーやメディアの反応はいかがですか?
サイ氏:これだけ多くの方に遊んでいただき、多くのフィードバックをいただけることを嬉しく思っています。
さまざまなフィードバックをいただけるということは、このゲームをより面白くしていくチャンスがあるということです。何を簡単と感じているのか、難しく感じているのか、どんな武器を好んで使っているかなども見ており、できるだけ多くの方にストレスなく楽しんでいただけるような調整を行っていきたいと考えています。
――ストライクミッションを実際にプレイヤーに遊んでもらい、新たな発見はありましたか?
サイ氏:さまざまな発見がありました。開発者としては、ストライクミッションがどのようにクリアされるか、このボスはどのように倒されるのかを事前に想定していました。実際には想定を上回る効率での倒し方や、想定していなかった倒し方をするプレイヤーが多くいました。自分たちの手からプレイヤーの手に渡った瞬間にいろいろなことが起きるのだと感じています。
ストライクミッションでは知らないプレイヤーとも遊ぶことになりますが、そこで互いに助けあう精神を見ることができ嬉しく思っています。たとえば、誰かが倒された時に、すぐ駆けつけて生き返らせたりする行為が想定以上に見られました。また、うまくいかない時に抜けてしまうケースも想定よりも少なかったです。そういった点は我々の想定の上をいっており、嬉しいと感じています。
――コンテンツの消費速度も想定以上だったのでしょうか?
サイ氏:本当に多くの方に遊んでいただいています。非常にコアなプレイヤーはストライクミッションをどんどん進めますし、そうではないプレイヤーは、レベルに余裕をもってチャレンジしています。コンテンツの消費速度はプレイヤーのレベルにもよりますね。それぞれのプレイヤーが自身にとってちょうど良いレベルで遊んでくれているようです。
――ストライクミッションのボスが硬すぎるという意見もありますが、今後の方針は?
サイ氏:質問いただいた点も含めて、さまざまなプレイヤーの意見に耳を傾けながら、どうするべきかを考えています。たとえば、ボスを早く倒す方法であれば、ボスからユーザーに与えるダメージを減らすとユーザーがボスを攻撃する時間を増やすことができます。ボスの弱点部位に対するダメージの倍率を増やすことや、ボスの体力そのものを変更する方法もあります。また、さまざまなストライクミッションがあるので、どれがベストなパターンなのかを、プレイヤーの行動パターンやフィードバックを見ながら考えています。
――ストライクミッションの参加人数を増やす予定は?
サイ氏:ストライクミッション自体のあり方はいろいろと考えていますが、3人1組は本作の根幹のバランスにおいて最適だと考えています。今後、根本的な変更が必要な場合はありえるかもしれませんが、今のところは考えていません。
――Bungieの過去の作品で得た経験を活かした点と新たに挑戦した点を教えて下さい。
サイ氏:プレイヤーがこの世界でストレスを感じないような、銃の挙動や歩く速度、レベルが上がる速度などは過去に得た経験を活かしました。
新た地挑戦した点はソーシャル要素です。ゆるくつながった世界観がプレイヤーにとって気持ち良いのか、どうするとやり過ぎなのかといった点は、我々にとって新たな挑戦だったので非常に悩みました。ゲームをリリースする前に試行錯誤を重ねたので、今はプレイヤーの皆さんにとってちょうど良い具合になっていると思います。
――感情表現のみで会話する形式が採用されており、テキストチャットがありませんが、今後導入される予定は?
サイ氏:テキストチャットが無いことが障壁になっているのであれば、テキストチャットが必要ない形にゲームを調整します。ゲームの中でプレイヤーがより快適に影響しあえるようにしたいと考えていますが、まだ具体的な話はしていません。
――最後にプレイヤーに向けてメッセージをお願いします。
サイ氏:まず、本作に興味をもって頂いたすべての方にお礼を言いたいです。興味をもって頂けたことが第一ステップだと思っています。
面白いゲームですので、遊んでいない方にはぜひ遊んでいただきたいです。我々は“Destiny”という大きな冒険と考えています。一緒に冒険の旅に旅立ちましょう。
――ありがとうございました。