【TGS 2014】「GATE OF REBELLION」「Toram Online」などのスマートフォン向け新作アプリ4本を公開したアソビモのステージをレポート

序盤のストーリー

「神の創りし祝福の大地、アーレス」

神話の時代。世界に、十柱の神があらわれた。生命の神、バラスルム。知恵の神、ナハシュ。繁栄の神、アドナイオス。真理の神、アネディン。安息の神、エレボス。秩序の神、ザモルクシス。鍛冶の神、ガイウス。啓示の神、フロセラフ。光の神、フォステール。運命の神、パンドラ。十柱の神は、ひとつの大陸を創造し、アーレスと名付けた。

続いて創られたのは、神の力を分け与えられた幻獣眷族たちであった。さらに神々は、神に仕える十の種族アーレスの民を創り、地に置いた。創られたばかりの民は弱く、強大にすぎる力は彼らを傷つけるだろうと案じられた。そこで、眷属が民の間に下りて神々の言葉と知識を伝えると、民は喜んで神を讃え、よく働いた。

神々の与える庇護と秩序のもと、恒久とも思われる平和のうちにアーレスの民は繁栄を極めた。

門（ゲート）の影

あるとき神々は、魔力に満ちあふれた異界の存在を知った。異界の魔力をアーレスに呼び込むことで、世界はより豊かになるはず。

希望に逸る神々は異界への道を手繰り、細い、針で突いた穴の如き繋がりを創った。そこからほんの僅か流れ込む魔力は純粋にして豊潤、そして強力なものであった。

神々は喜び、熱に浮かされたように異界を目指した。異界に通じる穴を広げて道とし、しこうして門は、開く者に力を与え、より優れた存在へと高めるものとなった。

しかし、無限とも思える魔力が、公平であった神々の序列を乱した。神々の間に力の優劣が生まれ、高潔なる神の心は嫉妬に惑った。神々は欲望のまま、民を忘れ、己のために競って魔力を取り込んだ。力の均衡が崩れるたび、世界は軋みをあげた。

競争に際限はなく、歪みは広がり続ける。神々の不和もまた大きくなっていった。そしてついに、ある神が門の独占をもくろんだことから、神々の戦が始まった。

神の大戦とその終結

大いなる力の衝突は、大陸のあらゆる場所に異変を引き起こした。山は炎に包まれ、海は氷雪に閉ざされ、草原を渓谷が引き裂き、溢れる水が大地を削った。

美しき自然も、壮麗な神殿も、民が築き上げた都も、一夜にして塵に変じた。神々の狂気に侵された眷属たちもまた、互いを敵として激しく争い、導くべき民を蹂躙した。神の加護を失ったアーレスの民は、未曾有の災厄に怯え、なすすべもなく逃げ惑った。多くの血が流れ、荒れ果てた大地に吹く風は嘆きの声だけを運んだ。

こうして、アーレスが荒廃してゆく様を見て、心を痛める神がいた。運命の女神パンドラである。たとえ悪しき未来であろうとも、その預言は決して外れることがない。それゆえ沈黙を保ち、戦いにも加わらずにいたパンドラは、ついに耐え切れず叫んだ。

このままでは、アーレスの地より生きとし生けるものが消えうせる。神々もみな滅び去るだろうと。戦いによって深い傷を負った神々にもその声は届き、戦いの熱狂を忘れさせた。神々は警告を聞き入れ、癒しの眠りに就くことを決めた。民の声も届かぬ、閉ざされた領域にその身を隠して――。

民の時代

神々が眠りに就いたのち、大難を逃れた民が地上にあらわれた。かつてに比べれば僅かな災厄を越え、息を吹き返す大地の上で、民もまた、少しずつその数を増やしていった。
流れ、集い、村を築き、新たな糧を求めて旅に出る。繰り返しのうちに時は過ぎ、民の生きる版図は大陸の上に広がっていく。

民は、過ぎた欲望への戒めとして神々の大戦を語り継いでいたが……。アーレスの地に刻まれた大戦の爪痕が薄れるにつれ、恐怖は、人々の記憶からも遠ざかっていった。

そして、幾星霜を経る頃には、神々の名は英雄や冒険者と並ぶ、物語のひとつとして詠われるようになった。

民が築きし希望の街、アンファング

神々の伝承が神話へと移ろいゆく頃、廃墟と化した門の膝元にも人々が集いはじめた。大陸に点在する街を結ぶ中心地として、港が、道が作られ、街の賑わいがそこにあらわれた。かつての災厄の根源に近付くことで、過去を忘却しようとするかのように。

アンファングと名づけられたその街は、あらゆる民に門を開く希望の街とも呼ばれる。多くの人と者が集う場には、大小さまざまな成功の種が道端に転がっている。手に入れた種を芽吹かせるのは個人の才覚次第だが、結果はどうあれ、そこには希望がある。そしていつしか、この街は、訪れた冒険者に幸運を与える街だと噂が流れはじめた。語り継がれるほどの武勲、探求の成功を得るのは、アンファングから旅立った者ばかりだと……。今日もまた、おのれの力を試さんとする新たな冒険者が、アンファングを訪れる。