9月27日、スクウェア・エニックスは千葉・舞浜アンフィシアターにて、人気アーケードゲーム「ロード オブ ヴァーミリオンIII」の公式全国大会「OVER the LORD ~第6章 創醒の四皇~」の決勝大会を開催した。大型追加バージョンアップの情報も発表された本イベントの模様を紹介していこう。
「OVER the LORD ~第6章 創醒の四皇~」はスクウェア・エニックスのオンラインマルチ対戦型トレーディングカードゲーム「ロード オブ ヴァーミリオンIII」(以下「LoV III」)の公式全国大会で、今回の決勝大会には全国の予選を勝ち抜いた全16チーム64名が参加。日本一の座を賭けてトーナメントを争った。
イベントの総合司会は「LoV III」のシステムボイスを担当している野引香里さん、大会の実況・解説は開発チームのノイ氏とラムザの声を担当している声優の立花慎之介さんが務めた。立花さんは「LoV III」のヘビーユーザーだそうで、実況ではなく自分も大会に参加したいと語っていた。
正攻法あり、奇襲ありの多彩なバトルが展開
トーナメントの組み合わせはイベント開始時に抽選により決定。対戦表は以下の写真のとおりで、“ご注文はカヲルですか”、“超絶最強アスパラ軍団”、“勝ちたがり”、“盈燈「交通費お願いします(真顔)」”の4チームが激戦を勝ち抜き、準決勝進出を果たした。
準決勝第1試合の“ご注文はカヲルですか”対“超絶最強アスパラ軍団”は、“アスパラ軍団”チームが速攻をかけて前線をかき回し、“カヲルですか”チームがこれを受けるという展開となった。“アスパラ軍団”の“あすぱらさんダヨーZ”選手はオーディンで単騎突撃をかけてイージスの撃破に成功するが、深入りしすぎて自身も倒されてしまうという結果に。“アスパラ軍団”の戦術を的確に封じた“カヲルですか”が、じょじょに押し込んでいき危なげなく勝利をおさめた。
準決勝第2試合は“勝ちたがり”と“盈燈「交通費お願いします(真顔)」”が対戦。どちらも相手の出方をうかがう慎重な立ち上がりとなったが、タイムが300を切ったあたりで双方とも進攻を開始し、ほぼ同時に互いのアルカナストーンを削り合う接戦となった。勝負の分かれ目となったのはセンターストーン付近での攻防で、ここでのバトルを制した“盈燈”チームが優位に立つことに成功。ストーンの割り合いをわずかな差で制して決勝にコマを進めた。
かくして決勝は関西2エリア代表の“ご注文はカヲルですか?”と九州代表の“盈燈「交通費お願いします(真顔)」”という西日本チーム同士の対戦となった。
試合のほうは“カヲルですか?”チームが“盈燈”チームの左右のマナタワーに序盤から同時に攻めかかるという予想外の展開となった。やや無謀かと思われた“カヲルですか?”チームの攻めだったが、なんと一気にひとつめのアルカナストーンを破壊。“盈燈”チームを押し込んで完全に優位に立った。
後手に回った“盈燈”チームも相手のアルカナストーンを削りにかかるが、防御にも戦力を割かざるをえず、なかなか挽回できない。対する“カヲルですか?”チームはマナタワーの攻撃に戦力を集中。さらに中央のタワーを制圧し、“盈燈”チームを分断した“カヲルですか?”チームが、最後は「パワーライズ」の4連発で一気に攻め切り、激戦に終止符を打った。
優勝した“ご注文はカヲルですか?”には優勝旗と「創星の皐皇」、「創星の蒼皇」、「創星の緋皇」、「創星の黒皇」という特別称号が授与。決勝トーナメントに出場したそのほかの選手全員にも「醒天を駆けし六十星」の称号が贈られた。ちなみに、“ご注文はカヲルですか?”には兄弟選手がおり、「弟とチームを組んで優勝できるとは思っていなかったです」という兄のコメントに対し、弟が「次は兄貴ヌキで出ようと思います(笑)」と答え、会場の笑いを誘っていた。
新たな使い魔の能力をはじめとする新情報が続々公開
イベント後半の「スペシャルセッション」では開発チームの丹沢悠一氏、横山賢介氏、ノイ氏がステージに登場し、新バージョン「ロード オブ ヴァーミリオンIII Twin Lance」やPCオンラインゲーム「LORD of VERMILION ARENA」の最新情報の発表を行った。これらの情報はすでに別記事にて掲載ずみだが、会場ではさらに詳細な情報が公開されたので、ここではそれらを紹介しておこう。
まず、タカラトミーの人気トレーディングカードゲーム「selector infected WIXOSS」からのゲスト使い魔だが、登場するのはタマ(CV:久野美咲)とウリス(CV:釘宮理恵)のふたり。さらに、今回のコラボレーションの一環として、「LoV3」のミリアが「WIXOSS」のカードとして参戦することも合わせて発表された。
タマとウリスの能力も公開。タマは神族のアタッカーでコストが60。超覚醒時には召喚コストが一定以下の戦場に出ていないユニットすべてを自身の周囲に召喚する強力な新アーツ「ホワイトホープ」を使用できる。ウリスは種族が不死、コストが40のマジシャンで、こちらも超覚醒時には新たなアーツ「ブラックデザイア」が使用可能となっているという。周囲の自ユニットをすべて死滅させるというもので、死滅させた数が多いほど自身のアタックとディフェンスを強化されるというトリッキーな能力になっているので、使いどころが問われることになりそうだ。
「STAR OCEAN Second Evolution」からのゲスト使い魔は、人気声優の水樹奈々さんが声を担当するレナだ。種族が海種のマジシャンでコストは20。覚醒などはできないが、範囲内にいる味方全体のアタックとディフェンスがアップする「エンゼルフェザー」というアーツを使用できる。20コストで攻撃力や防御力を底上げできるので、使い方次第では大いに役に立ってくれそうだ。また、「STAR OCEAN Second Evolution」からは、もうひとりゲストキャラクターが参戦するとのことだ。
そのほかの新使い魔の紹介では、リリス、チルル、ルティアのタイプが「魔紅星」であることが明らかに。これは彼女たちの設定に関わるもので、「ぜひ、カードの裏のフレーバーテキストを読んでみてください」と丹沢氏は語っていた。さらに、ミミララ・レイアが、「LoVRe:2」に登場したペンテシレイアの娘のアマゾネスと同一人物で、「LoV III」のママリリの母であるという意外な設定も紹介された。
「進撃の巨人」からの参戦となるリヴァイとエレンの能力も公開された。リヴァイは「ダッシュアタック」の距離や速度などがアップする「人類最強の兵士」というアビリティを持つが、会場で流された動画ではこれらの上昇度が反則的で、恐ろしいほどの戦闘力を誇っていた。ただし、アタックやディフェンスはアップしないので過信は禁物とのことだ。
エレンは超覚醒すると巨人に変身できるが、使い魔の変身は「Twin Lance」で実装となる新システムのひとつで、エレン以外にも超覚醒時に姿を変えられる使い魔が何体か登場するという。また、エレンは覚醒すると「運命の枷」というデメリットアビリティが発動。これは超覚醒に必要なコストを上げるというもので、エレンの場合は超覚醒するには合計で150ものマナが必要となる。ただ、巨人化すると敵の攻撃ではじかれなくなる上、こちらは相手をはじきまくることができるので、その効果は絶大と言えそうだ。
「Twin Lance」のメインビジュアルの紹介では背景に描かれている白と黒のふたつのタワーについて言及。これらがストーリーにおける重要な役割をはたすものであることが明らかにされた。もちろん、ストーリーモードのステージも今後追加されていくとのことだ。
次回のSPカードロット第12弾の情報も公開。「みさくらなんこつ」さんと「せんむ」さんの手がけたプリマグラフィ2枚と「Twin Lance」の新使い魔であるミミララ・レイアを八重樫南さんが描いたイラスト3点がもらえるとのことで、応募は9月30日の12時より開始される予定だ。
そのほか、声優の杉田智和さんが演じるウリエルが使い魔として復活することも公開されたが、今回のイベントで天の声(ナレーション)を担当していた杉田さんが、アジルスの参戦を丹沢氏たちに直訴。杉田さんの熱意に押される形で丹沢氏が「やらせていただきます」と答え、意外な形で参戦が決定となった。追加される時期は未定だが「楽しみに待っていてください」(丹沢氏)とのことなので続報を期待して待とう。
「ロード オブ ヴァーミリオン III」SPカード(2種入り)プレゼント概要
「ロード オブ ヴァーミリオン III」SPカード(2種入り)のほか、ウィクロスカードやマジック:ザ・ギャザリング 基本セット2015をまとめたセットを抽選で3名にプレゼントするぞ。
提供
スクウェア・エニックス
当選数
3名
応募期間
2014年9月29日~2014年10月13日
応募方法
下記リンクより、フォームに必要事項を記入の上ご応募ください。