カプコンは、10月11日に「ウルトラストリートファイターIV」の賞金制全国大会「一秋千撃杯」決勝大会を東京・新宿FACEにて開催した。本稿ではその激闘の模様をレポートする。
「一秋千撃杯」は、コンシューマー機やアーケードゲームで稼働中の「ウルトラストリートファイターIV」最強のプレイヤーを決める賞金付き大会。この大会では東京と大阪で3on3部門とシングル部門の予選大会が実施され、そこで勝ち抜いてきた選手たちが本会場で行われた決勝大会に出場する。
3on3部門は優勝者に100万円、準優勝者に10万円、ベスト4まで勝ち残ったプレイヤーに1万円、特別賞に5万円を贈呈。シングル部門は優勝者に100万円、準優勝者に10万、ベスト8まで勝ち抜いたプレイヤーに1万円、特別賞に4万円が授与される。
本イベントはカプコンの杉山晃一プロデューサー、綾野智章アシスタントプロデューサーによる開催宣言とともにはじまった。
3on3では関西の強豪たちが大活躍
まずは3on3部門から本大会はスタート。1チーム3名が出場する勝ち抜き戦となっており、シングルイリミネーション方式を採用している。今回出場したチームは、「ダブルドラゴン(きょく選手、キャベツ選手、wおじさんw選手)」、「しゃかりきダイナミック(スコア選手、たれ蔵選手、dath選手)」、「勝ちたがり(ふ~ど選手、ボンちゃん選手、かずのこ選手)」、「ウルトラカイザーフェニックス(飛翔兎選手、MDR選手、島唄選手)」、「KARUの昆虫採集物語(にのまえ選手、KARU選手、北千住DJ選手)」、「FGC雷神(ガチくん選手、はげじん選手、アミユ選手)」、「MADCATZ(ときど選手、マゴ選手、ウメハラ選手)」、「ちま(猫舌選手、板橋ザンギエフ選手、えいた選手)」の8チーム。アメリカ最大級の格闘ゲーム大会EVOLUTIONの出場者など、格闘ゲーマーなら誰でも1度は名前を聞いたことがある選手たちが勢揃いした。
決勝にコマを進めたのは関西の強豪が集まった「しゃかりきダイナミック」とプロゲーマーチーム「MADCATZ」。先鋒のたれ蔵選手(アドン)とマゴ選手(ヤン)の試合。マゴ選手が垂直ジャンプを使って牽制し、たれ蔵選手が動けなくなりやや不利な状況に。だが、たれ蔵選手は冷静にめくりを入れながら対処し、そのまま押し切り1勝。続いてときど選手(豪鬼)との試合は、的を絞らせないために常に動き続けるたれ蔵選手だったが、対空で瞬獄殺を使われてしまい逆転されてしまう。だが、たれ蔵選手の持ち味である豊富な連携を使って連続勝利した。最終戦のウメハラ選手(殺意リュウ)の試合では、対空の昇竜拳を恐れずにたれ蔵選手が攻めていき、両者の体力がぎりぎりのところでたれ蔵選手の投げが決まり、3人抜きを果たした。
優勝した「しゃかりきダイナミック」には優勝ベルトと賞金100万円、さらにゲーム内で使える称号「2014 覇軍しゃかりきダイナミック」が授与された。特別賞は「MADCATZ」と「ちま」が選出。見事優勝を果たした「しゃかりきダイナミック」の3名には熱い拍手が送られた。
休憩中には「ウルトラストリートファイターIV」の新作アプリが発表
3on3部門終了後の休憩時間中にiOS/Android用アプリ「ストリートファイター パズルスピリッツ」が発表された。本作は、同じ色、同じ形のスプリットをタップすることで通常攻撃やスキルが発動し、コンボをつなげていくパズルゲームとなっている。
今回は発表記念としてアーケード版「ウルトラストリートファイターIV」との連動企画を実施することを明らかにした。「ストリートファイター パズルスピリッツ」配信後、シリアルコードの入力フォームに戦績の保存や確認ができるNESiCAカードのIDを入力すると「ウルトラストリートファイターIV」で特殊称号「パズルバトラー」が入手可能。また、「ストリートファイター パズルスピリッツ」では攻撃力アップアイテムを5個獲得できる。
続いて、ゲーム内通貨5ジェム(500円相当)の特典コードを配布。コード番号は「SF-PUZZLE-20141011」とのことだ。いずれも詳細は後日発表するとしている。
最強プレイヤーを目指して、いざシングル戦
シングル部門は、ダブルイリミネーション方式で競うことになる。一度負けても敗者復活トーナメントで勝ち上がればウィナーズトーナメントの勝者と決勝戦で戦うことができる形式となっており、組み合わせによる有利不利を軽減する仕組みだ。今回の決勝戦ではウィナーズの勝者は3試合先取で優勝、ルーザーズは3試合先取でウィナーズの勝者とイーブンとなりそこからさらに3勝というハンデキャップ戦となっている。
出場者はEG.ももち選手、はげじん選手、ウメハラ選手、マゴ選手、NISHIKIN選手、キャベツ選手、小路KOG選手、島唄選手、めう選手、かずのこ選手、にのまえ選手、猫舌選手、EBI選手、三太郎選手、ふりくり2選手、ぼんちゃん選手の16名。
1回戦ではEG.ももち選手、ウメハラ選手、マゴ選手のプロ格闘ゲーマー3名が集うブロックに注目が集まるなか、もっとも盛り上がったのはEBI選手(ハカン)と三太郎選手(サガット)の試合だ。ハカンは使用する人が少なく大規模な大会に出場するのが珍しいキャラクターということで、どんな戦いをするのか観客は興味津々。試合がはじまるとEBI選手のハカンは相手の動きを先読みし的確にコンボやセービングアタックを入れていき会場を沸かせていた。残念ながらEBI選手はEG.ももち選手に負けてしまいルーザーズで敗退という結果になってしまったが、EBI選手と三太郎選手の試合が特別賞として表彰された。
決勝戦はウィナーズのNISHIKIN選手(ブランカ)とルーザーズのボンちゃん選手(サガット)の試合。まずは、NISHIKIN選手がサプライズフォワードを使って相手の裏を取りシャウトオブアースを使って勝利。ボンちゃん選手は負けたことに動じず、冷静に対処をしていく。両者一進一退の攻防に会場は大盛り上がり。キャラクターの特性を十分に理解した上級プレイヤーならではの試合をみせていた。
両者2勝で迎えた第5試合、NISHIKIN選手が勝てば優勝、ボンちゃん選手が勝てばウィナーズのアドバンテージがリセットされるという状況で、ここ一番の動きを見せたのはNISHIKIN選手だった。タイガーショットで間合いを取るボンちゃん選手だったが、NISHIKIN選手のサプライズフォワード→EXローリングアタック→シャウトオブアースの連携が決まり見事勝利を収めた。シングル戦の優勝者であるNISHIKIN選手には賞金100万円と特別称号「2014 一秋千撃杯覇王」が授与された。さらにサプライズとして小野義徳エグゼクティブプロデューサーから、2014年12月13日よりサンフランシスコで開催される世界大会「CAPCOM CUP2014」への出場券も与えられた。
3on3部門優勝チーム「しゃかりきダイナミック」にインタビュー
――今大会は勝てる自信はありましたか?
たれ蔵選手:強豪チームが揃っていたので、優勝の確率は高くないと思っていました。
dath選手:「勝ちたがり」チームや「MADCATZ」チームも出場していたので、優勝の確率は雀の涙ほどしかないと思っていました。でも、あきらめずにプレイしたのがよかったですね。
スコア選手:正直な話、1回戦だけは自信がありました(笑)。準決勝、決勝は実力的には全然及ばないだろうと思っていました。1回戦の対戦相手は知ってる人だったので戦いやすかったです。
――2回戦目で「勝ちたがり」チームという大きな壁に当たったわけですが、どんな気持ちでしたか?
たれ蔵選手:この大会の優勝候補のチームと当たってしまいましたが、ベストをつくすしかないなと思っていました。対戦相手のかずのこ選手がコンボミスをしていたので、運にも助けられました。dathさんが自力で勝利をもぎ取ってくれたのでチームメイトとして頼もしかったです。
dath選手:2回戦目はできすぎでしたね(笑)。
――決勝戦ではたれ蔵選手が1人勝ちしてましたがどのような心境だったのでしょうか?
たれ蔵選手:先鋒にマゴ選手が出てくるとだろうというのは読んでいました。関西で強いヤン使いの人にスパーリングパートナーをお願いして練習していましたから僕が先鋒として出場しました。次のときど選手も関西で非常に強い豪鬼使いの人に練習相手になってもらっていたので、なんとか対処することができたましたね。ウメハラ選手との試合は、ここで僕が負けたら逆に3勝されてしまうんじゃないかと思っていたので、最後の1人になったつもりで戦いました。勝った瞬間は信じられない気持ちでいっぱいでしたが、後ろを振り向いたときにチームメイトが喜んで姿を見て、優勝したと実感しました。
――優勝賞金は何に使いますか?
スコア選手:僕は貯金です。
dath選手:僕も貯金ですね
たれ蔵選手:僕はゲームに使いますよ(笑)。
シングル部門優勝者NISHIKIN選手にインタビュー
――優勝した今の気持ちを教えてください。
NISHIKIN選手:疲れましたね(笑)。会場は熱くなかったんですが、集中しすぎて試合中はずっと汗をかいていました。
――優勝を決めたときの動きはすごかったですね。
NISHIKIN選手:2試合前のときに、シャウトオブアースを使っても削り切れませんでした。同じことをしたら負けてしまうかと思って冒険してみました。
――大会で一番苦労した相手は誰ですか?
NISHIKIN選手:かずのこ選手ですね。最近は負け越していて勝てる気がしなかったので、勝てたのは奇跡です。ほかに対戦したくないと思っていたのはEG.ももち選手、三太郎選手でした。
――優勝者の視点から面白かった試合はありましたか?
NISHIKIN選手:EBI選手と三太郎選手の試合ですね。
――ブランカが大きい大会で結果を残したのははじめてだと思いますが、全国のブランカ使いに一言お願いします。
NISHIKIN選手:今日はユンやサガットを倒したことで戦えることを証明できましたし、精進して欲しいですね。
――12月13日のCAPCOM CUP2014の参加権も獲得しましたが今の心境は?
NISHIKIN選手:ここまで来たら挑戦したいです。かなりの強豪が揃っていますけど、「逆にイケるかも?」と思ってます(笑)。
――優勝賞金100万円の使い道はどうしますか?
NISHIKIN選手:貯金ですかね。あと、優勝できないだろうと思って彼女に「半分あげるよ」と約束してたのであげます!
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