カプコンが2015年初頭に発売予定のPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360用ソフト「バイオハザード リべレーションズ2」のデモ版(PS4版)をプレイできたのでその内容をレポートする。
本作は、「バイオハザード5」と「バイオハザード6」の間に位置する事件が描かれるシリーズ最新作。主人公はクレア・レッドフィールドとモイラ・バートンの2名だ。クレアが主人公になるのは「バイオハザードコード:ベロニカ」以来、約14年ぶりとなる。
クレアとモイラは、薬害やバイオテロの被害にあった人たちを支援するNGO団体「テラセイブ」という組織に所属し、活動中に疑惑を掛けられ特殊部隊によって孤島の収容所に収監されてしまう。収監された「テラセイブ」の仲間たちが孤島に巣食うクリーチャーに殺されていくなか、クレアとモイラは孤島から脱出を図ることになる。今回、PS4版のデモがプレイできたので、本稿ではその内容を紹介していく。
キャラクター紹介
クレア・レッドフィールド(32歳)
1998年にラクーンシティで起きたバイオテロ事件の数少ない生存者。現在はNGO団体「テラセイブ」の幹部の「人々をバイオテロから救うための組織」という言葉に共感し身を寄せている。「テラセイブ」の本拠地を特殊部隊に襲撃され、収容所に入れられてしまう。
モイラ・バートン(20歳)
「バイオハザード」に登場した元S.T.A.R.S.隊員バリー・バートンの娘。クレアにあこがれてNGO団体「テラセイブ」に参加した。過去のトラウマにより銃が持てないので、代わりにバールやライトを使ってクレアをサポートする。
不気味な雰囲気の収容所を脱出
今回触れることができたデモ版では、クレアとモイラが力を合わせて収容所を脱出する場面をプレイできた。収容所はボロボロで全体的に薄暗く壁などには血がこびりついており、そこで何が起こったのかが容易に想像できる。モイラと合流後、先に進むと扉を発見。なかに入ってみるとそこには遺体収納袋のようなものが手術台に置かれていた。
とりあえず、動かないことを確認したあとにファイルを見つけたので読んでみると実験体の管理の仕方が記載されていた。「実験体ってなんだろ……」と考えて一番最初に頭に浮かんだのは手術台の上に乗っているもの。先ほどの遺体収納袋のようなものには、実験体が入っているのだろうか?
しばらく道を歩くとナイフとライトを見つけることができた。ナイフはクレア、ライトはモイラが装備可能。モイラはプレイヤーが歩いている先の場所照らしてくれるので、暗闇の恐怖を若干だが和らげてくれる。また、ライトを入手後に鍵を入手するイベントが発生し、そこでモイラを操作キャラクターとして使用可能だ。クレアとモイラを切り替えながら収容所からの脱出を目指すことになる。
生存者に襲いかかってくるアフリクテッド
上記で書いていた実験体というのは今回新たに登場するクリーチャーのアフリクテッドのことだろうか?腐敗したような肌の色と、血だらけの体が特徴で、アフリクテッドのなかには有刺鉄線のようなものが体の至るところに巻き付いている者も存在する。各個体によって服装や欠損している部位などに違いがあるようだ。
クレアやモイラがアフリクテッドに見つかってしまうとこちらに向かって走ってくるので、戦うなり、逃げるなり対処しなければならない。筆者は銃で足止めを試みるが焦ってしまい、頭に銃の照準が合わず攻撃を受けるという状況が多々あった。敵が近づいてくるのを止めるのに有効だったのがモイラのライトだ。ライトは銃と同様にL2ボタンで構えると、一点に光を集めることができる。その状態でアフリクテッドに正面から光を当てると怯ませることができ、クレアが敵の近くにいれば体術で攻撃してくれる。○ボタンと方向キーを入力すれば回避行動を取れるが、無敵というわけではないのでなるべくライトで敵を足止めして体術で倒していくのがいいようだ。
探索はモイラにお任せ
キャラクターをモイラに切り替えて探索をしているとロッカーや本棚が光っていた。ただ、光を向けているだけでは入手できず、光ってる場所を狙ってライトを構えると拾うことができる。入手できるものは主に銃弾などだったので、クレアに手渡せば弾切れの心配がなくなりそうだ。クレアで周囲にいる敵を倒したあとにモイラで探索してアイテムを回収していくのが良いだろう。
強力な武器で斧を持った大男を迎え撃つ
収容所ではショットガンを入手できる。攻撃力が高く、敵を吹き飛ばせる強力な武器だ。モイラにキャラクターを切り替えアフリクテッドに光を当て、怯んでいるところで、クレアに切り替えてショッガンで攻撃すると隙が少ない。また、敵が近づいてきたところをショットガンで攻撃して後退するという戦いかたもできる。2発撃つとリロードなので、連射性能が低いのは難点だが、少なくとも今回のROMではショットガンの弾が豊富に入手できたので積極的に使っていったほうが良いだろう。また、モイラ用の武器としてバールが入手できる。使い勝手はナイフとさほど変わりないようだが、敵が倒れているときに近づきR2ボタンを押すと止めを刺すことが可能だった。
収容所の出口らしき通路に近づくと突如大男が出現した。「バイオハザード5」に登場した処刑人マジニと似ており、斧を振りまわして攻撃をしてくる。攻撃範囲がかなり広いので回避行動をしても避けるのは難しい。敵を無視して通路へ急ぐのも手だがここは戦うことに。まずは、攻撃を受けてみるとどうなるか試してみると出血状態というバットステータスになり、一定時間走ることができず、さらに継続的にダメージを受けてしまった。大量の弾薬と引き換えに倒すことができたがおそらく大男の攻撃を2発ほど受けると死亡してしまうので危険だと思ったら逃げたほうが無難だ。
「バイオハザード5」や「バイオハザード6」では主人公たちはプロフェッショナルであり、目的も明確なケースが多かったが、本作の主人公たちは一般人であり、収容施設がどういう目的で作られた建物なのか?アフリクテッドたちは何者なのか?すべて分からない状態からスタートする。敵が急に襲ってくるようなびっくりさせる演出もあるが、それよりも自分たちが非力で、置かれた状況もよくわからないという得体の知れない恐怖が本作にはあった。