CRI・ミドルウェアは、3Dコンテンツ制作向けグラフィックスミドルウェア「CRI LiveAct(シーアールアイ・ライブアクト)」を発表した。
「CRI LiveAct」は、3DCGを使ったインタラクティブコンテンツの制作・編集を、複雑なプログラミングなしで、ツール上で実現するグラフィック制作ミドルウェア。アドビシステムズの2D映像編集用ツール「Adobe After Effects」に対応しており、3DCGの専門知識を持たない2Dデザイナーでも、2Dデータと同じ操作感覚で、2Dと3DCGをミックスしたコンテンツ制作・編集を行えるのが特長だ。
本ツールでは、静止画やムービーとは違う、ユーザーの操作や選択に応じて変化するインタラクティブな3DCGコンテンツが手軽に制作できるとのこと。3Dグラフィックスエンジン不要で3DCGコンテンツを表示することが可能なため、これまで処理負荷の問題で3DCGを扱えなかった機器でも、3DCGコンテンツやUIを展開できるとしている。
なお、同社は明日11月19日から11月21日までパシフィコ横浜にて開催される組込み総合技術展「ET2014(Embedded Technology 2014)」に出展し、「CRI LiveAct」のデモを披露する予定だ。
CRI LiveActの特長
After Effects上で3DCGデータ調整
Autodesk社の3DCGツール「Maya」や「3ds Max」で制作した3DCGデータをAfter Effects にインポートすることで、After Effects 上で3DCGデータを扱うことができるようになります。2Dコンテンツ演出制作と同じ操作感覚で3DCGデータ調整が可能になり、3DCGの専門知識を持たない2Dデザイナーでも3DCGモデルを制御することができます。また、プレビュー画面でリアルタイムに完成形を確認しながら作業ができるため、逐一レンダリングして編集結果を確認する必要がなく、制作時間の大幅な短縮を実現します。
OpenGLでのプログラミングなしでインタラクティブな3DCGコンテンツを実現
OpenGL などの描画APIを介さずにインタラクティブな3DCGコンテンツを表示することができるため、複雑なプログラミングの工数を大幅に削減します。
動作が軽く様々な機器に3DCGコンテンツを実装可能
データやレンダリングの最適化処理により動作が軽く、様々な機器に3DCGコンテンツを実装することができます。
CRI LiveActの活用例
- アミューズメント機器向けコンテンツでの3DCG演出(アニメーション、シーン切り替え時の効果など)
- スマートフォンゲームでのリアルタイム3DCGムービー
- スマートフォン向けキャラクター画像での画面効果(時刻や天気などのパラメータによって変化する演出など)
- CGアニメーション作品の制作支援(キャラクターの振り付けなど)
- バーチャルスタジオでのリアルタイム3DCG演出操作
- 3DCGを使った次世代UI
製品紹介ページ
http://www.cri-mw.co.jp/product/amusement/liveact/index.html
「ET2014組込み総合技術展」でCRI LiveAct デモを披露
CRIは「ET2014」に出展し、CRIブースにて「CRI LiveAct」のデモの展示を行います。また、オープンステージプレゼンテーションにてダンス演出デモ制作を事例に「CRI LiveAct」の機能をご紹介します。
名称:Embedded Technology 2014/組込み総合技術展
日時:2014年11月19日(水)~21日(金)10:00~17:00(※20日(木)は18:00まで)
会場:パシフィコ横浜
CRIブース:ベンチャービレッジ V-05
オープンステージプレゼンテーション:19日(水)15:00~15:20、展示会場内メインステージ
公式サイト:http://www.cri-mw.co.jp/event/2014/et2014.html
※CRIWAREは、CRI・ミドルウェアが提供するミドルウェア製品のブランドです。