ロックスター・ゲームスが12月11日に発売を予定しているPS4/Xbox One用ソフト「グランド・セフト・オートV」(PC版は2015年1月27日発売予定)。その発売に先駆けて実施したハンズオンに参加してきたので、その内容をお届けする。
「グランド・セフト・オートV」はマイケル、フランクリン、トレバーという3人を主人公にしたオープンワールドのTPS。アメリカ西海岸にある架空の都市ロスサントスを舞台にしており、住んでいる場所が違う主人公たちを任意のタイミングで切り替えストーリーを進行していく群像劇となっている。
PS3/Xbox 360用ソフトとして2013年10月10日に発売された本作が次世代機に登場。移植にあたって新たなサイドミッション、武器、乗り物などの要素が追加されているが、最も大きな変化はグラフィックが美しくなったことだろう。1080P/30FPSで世界が表現されており、テクスチャの刷新をはじめ、被写界深度エフェクトや解像度の向上などさまざまな面で改良が加えられたことでゲームへの没入感が増している。ここでは次世代機版の「グランド・セフト・オートV」を一足先に触れることができたのでその模様をお届けしよう。
圧倒的な映像美で彩られるロスサントスの街並み
PS4/Xbox One用ソフトの新要素を確認するデモンストレーションで最初に見ることができたのはロスサントスの夜景だ。PS3/Xbox 360版の約2倍以上の描写距離があるということで、遠くの車が走行しているライトや通行人などを見ることができた。工場から上がる煙の描写や窓ガラスに反射する光などが新しく追加されたことにより、ロスサントスの街並みが、リアルに近い映像で再現されていた。
本作では天候のエフェクトも改良されており、最もわかりやすいケースが雨の天候なのだという。PS3/Xbox 360版では雨が降っても車道に大きな変化はなかったが、本作では水たまりができ、そこに看板や車のヘッドライトの光が映り込むといったエフェクトが用意されていた。さらに、PS3/Xbox 360版では雨が降っていても気にせず歩くだけだった通行人が傘を差したり、雨宿りできる場所を探しに走りだしたりと新たな動きが見て取れた。今回のハンズオンで見ることはできなかったが、時間帯や天候によって森林が多いエリアではホタル、湿地が多いエリアでは霧などが出ることがある。
FPSでロスサントスを歩きまわる
本作では「グランド・セフト・オート」シリーズ初となるFPS視点が実装されている。銃を相手に向けたときの照準はもちろんのこと、キャラクターの動作や武器関連だけで3000枚以上のアニメーションを追加。さらに銃撃戦では「照準アシスト-ソフト」や「自由照準」などのアシスト機能が4種類実装されており、自分の好みにあわせてカスタマイズ可能だ。なお、アシスト機能はFPS、TPSのどちらの視点でも使用できる。
FPS視点でのゲーム画面を見て驚かされたのは、車に乗ったときのグラフィックだ。スピードメーターや燃料計、ハンドルなどが実写さながらに表現されており、さらに車によってはラジオのチャンネルが変わると車内にあるディスプレイの表示まで変更するようになっていた。車の種類によってハンドル周りのグラフィックがすべて違うので、車を集める楽しみがさらに向上している。
フリーフォールを実際にプレイ!
今回のハンズオンではミッション「フリーフォール」「ギャング・サファリ」を実際に触ってきた。まずはフリーフォールをプレイ。こちらはマイケルとトレバーがメインのミッションとなっており、マドラッゾという富豪の依頼で飛行機に乗っている男を傷めつけて、ファイルを回収するというもの。マイケルがバンに置いてある特殊な銃を使って旅客機を撃ち落とし、トレバーがバイクで墜落してくる飛行機を追いかけ、ファイルを奪うことになる。
ミッションを開始してマイケルで旅客機を撃ち落とし、トレバーで追跡をする場面になった。山を駆け下りたり、電車を飛び越えたりと、もともと迫力のあるシーンだが、土煙などの表現が加わったことにより、さらにド迫力のシーンとなっている。一人称モードに切り替えてプレイしてみると、車体が揺れるため視界が悪くなってしまうので操作するのは難しいが電車を飛び越えるところは、映画のワンシーンのようだった。
ギャング・サファリで銃撃戦
続いてプレイできたのがフランクリンとトレバーのミッション「ギャング・サファリ」。フランクリンの幼馴染であるラマーと一緒に売人のところまで行き、ギャングと銃撃戦を繰り広げ、ジェットスキーで逃亡するというもの。ラマーの車に乗って売人のところまで移動中にFPS視点で後ろを見てみるとフランクリンのペットである犬のチョップが尻尾を振りながらこちらを見ていた。ミッション中の車内でも細かい変更や追加がされているようだ。
ギャングたちとの銃撃戦では、一人称視点のほうが敵を狙いやすく敵を簡単に倒せるのだが、壁などに隠れながら銃を撃つ動作は隠れるときの動きで画面が激しく揺れるため、隠れるときはTPS設定にするなど自分なりにカスタマイズすると良いかもしれない。
GTAオンラインも進化!
「グランド・セフト・オートV」とセットになっている「GTA:オンライン」も最大16人だったジョブが最大30人まで遊ぶことが可能になった。人数が増えたことにより、プレイヤー同士の抗争や仲間との協力プレイの幅が広がっていくことだろう。また、PS3/Xbox 360用で遊んでいたプレイヤーは最初からやり直しというわけではなく、1回だけデータを移行することが可能となっている。
今回はおまけとして新たな武器であるレールガンなども撃たせてもらえる機会があったのだが、連射することができるロケットランチャーのようなものだった。どこで入手できるかは定かで無いが、かなり強力な武器なのは間違いないだろう。
また、今後はまだ分からないものの現段階では従来のプレイヤー向けに公開されるコンテンツも複数ある模様。希少な動物の写真を撮ることで新型の潜水艦がもらえるサイドミッション等導入されるようなので、ぜひプレイして動物たちの質感、植物が風によって揺れる光景などを見て欲しい。