カプコンが発売中のニンテンドー3DS専用ソフト「モンスターハンター4G」をこれからプレイする読者に向けた連載企画。第2回は、ゲームの基本的な流れを紹介する。

目次
  1. 使いやすい武器でゲームに慣れていく
  2. 武器が決まれば、いざクエストへ!

前回の記事では「モンスターハンター」シリーズの魅力について紹介した。「面白そうだけど、難しそうで尻込みしちゃう」「やってみたけど、覚えることが多くて途中で止めちゃった」という読者に向けて、連載第2回となる今回は、「モンスターハンター」シリーズを始めるにあたり、覚えておくと役立つ情報や大まかなゲームの流れをまとめてみた。ここに書かれていることを意識できれば、あっという間に一人前のハンターに……なれるかもしれない。

使いやすい武器でゲームに慣れていく

クエストに出かける前に必要になるのが、どの武器を使うかの選択だ。「モンスターハンター」シリーズの攻撃アクションは武器ごとに大きく異なり、それぞれでかなりの差別化が計られているため、同じモンスターを相手にする場合でも武器によって立ち回りが大きく変化する。そのため、クエストに出発する前の武器のチョイスというのは非常に重要になってくる。

装備の種類は大きく分けて近接攻撃を行う剣士(片手剣・大剣など)と遠距離攻撃を行うガンナー(弓・ライトボウガン・ヘビィボウガン)の2タイプがあり、剣士武器で、ガンナー専用防具を装備するなどの異なるタイプの装備を組み合わせることはできない。

ガンナータイプの防具は防御力が低く、弾やビンを用意するのにお金やアイテムが多いほうが良いので手間がかかってしまうので、ゲームを始めたばかりならシンプルな剣士タイプが向いている。操作に慣れ、他の武器にも挑戦したいと思ったら、同じタイプの別武器、その後に別タイプの武器という順番がオススメ。最終的に、出現するモンスターにあわせて相性のいい武器を選択できるようになれればベストだ。

その上で、14武器種の中から初めて使うのに適した扱いやすい武器とその使い方を簡単にまとめてみた。ここでの解説は最新作「4G」での性能に合わせたものとなっているが、基本的な使い方はシリーズを通してほぼ共通しているので、それ以外の作品でも参考となるはずだ。

片手剣

全体的に隙が少なく、素早いモーションが特徴の武器種。ガードも可能で癖がなく扱いやすいため初心者が使うには最適で、武器を構えた状態でもアイテムを使えるという特性があるため、攻撃を行いながら仲間のサポートを行うのにも向いている。ただし手数が多い分、攻撃力は低め。武器を強化する時は、モンスターの弱点属性をついたり状態異常を狙えるものを選ぼう。

片手剣の主力はジャンプ斬り。モンスターの隙に素早く切り込める

大剣

溜めてからの強力な一撃を放つことが可能で、最大溜めなら全武器中でもトップクラスの攻撃力を誇る武器種。ガードも可能だが抜刀時は移動速度がガタ落ちしてしまうので、抜刀攻撃をあてたあとはすぐに納刀し、なるべく反撃を受けないように立ち回るヒット&アウェイが有効だ。リーチの長さが災いし、マルチプレイでは仲間を大きく吹き飛ばしてしまうことも。

ダウン中のモンスターには最大溜めを当てる最大のチャンス。破壊可能な部位を狙おう

ランス

ガード状態のまま攻撃を行うことが可能なため、モンスターの攻撃によって力尽きるケースも減る。攻撃のモーションは独特でクセが強く攻撃力も控えめだがリーチが長く、一定のポイントを狙って攻撃を行えるため、部位破壊を狙う際にも適している。スーパーアーマー属性の攻撃がないためふっとばされやすいのと、全体的にスタミナが切れがちなので管理には気を使おう。

ガードに成功すれば、そこからカウンター突きを狙うことも。ガード不能な攻撃には使用できないので注意

狩猟笛

旋律効果によって、同一エリア内にいるハンターとオトモアイルーに様々な強化を施すサポートを行いつつ、強力な打撃攻撃を出せるのが特徴。操作は初心者向けというわけではないが、主にマルチプレイ時に力を発揮し、アクションが苦手なプレイヤーでも狩りに貢献しやすい。ほとんどの攻撃がモンスターのスタミナを減少させる性質があり、「スタミナ奪取」などのスキルと組み合わせると優秀な武器だ。

演奏するだけではなく、攻撃を仕掛けるのも大事な狩猟笛の仕事だ。モンスターのスタミナが切れれば絶好の攻撃のチャンスができる。

真っ直ぐに飛ぶ通常の矢に加え、スタミナを減衰させるなど特殊な軌道の曲射、モンスターに特殊な効果をあたえるビンを使用して攻撃を行う遠距離武器。ガンナー用の武器の中では唯一弾を消費せずに攻撃ができ、武器を構えていても移動速度が遅くならないため剣士からガンナーへ挑戦する時の入門用に向いている。ただし射程がそれほど長くないため、モンスターとの適切な間合いを保つことが重要になる。

「4G」からの新アクションである剛射。溜め攻撃から更に強力な一撃で追撃することができる弓の重要なダメージ源だ。

さらに「4」から、新たに2つの武器種が追加された。どちらもギミックが豊富で使いこなすことができれば非常に強力。ゲームに慣れてきたならこれらに挑戦してみるのもいいだろう。どちらもできることの幅が広く、かなり使い込み甲斐のあるユニークな性能になっているので「4」を未プレイのハンターにも是非1度体験して欲しい武器だ。

チャージアックス

動きが素早くガードも可能な剣モードと、リーチが長く攻撃力の高い斧モードの2つの形態をもつ武器種。剣モードで攻撃を当てていくと剣撃エネルギーが溜まっていき、斧:属性解放斬りで、溜まった剣撃エネルギーを炸裂させて大ダメージを与えられる。

剣モードは片手剣に近いモーションでクセがなく扱いやすいが、攻撃力は低め。斧:属性解放斬りの威力は非常に高いが隙が大きく、どのタイミングで斧状態に変形させ、反撃を貰わずに済む隙に斧:属性解放斬りを狙っていくかの判断が重要になる。「4G」では斧モード時の攻撃力やガード性能が上昇する「属性強化」や、より威力の高い斧:超高出力属性解放斬りが追加され、瞬間攻撃力が更に向上した。

剣モードのガードは数値的には高くないが、ガードから緊急回避を行うことができる特性がある。

操虫棍

猟虫を操って取りついたモンスターから採取したエキスで自身を強化することが可能な武器種。通常の武器としての扱いやすさもさることながら、「4」からの新たなアクションであるジャンプ攻撃を跳躍から繰り出すことができるので乗りを狙いやすいのが強み。

乗り攻防に成功するとしばらくの間モンスターをダウンさせられるので、大ダメージを与える絶好のチャンス。どんな役割でもこなせるため、ソロ・マルチプレイのどちらでも活躍の機会は多い。猟虫を虫餌で成長させていくことで性能を強化することができる。

実はエキスはモンスターの死骸からでも採集可能。複数の大型モンスターが出現するクエストで重宝する。

武器が決まれば、いざクエストへ!

使用する武器も決まった所で、いよいよクエストを受注して狩りへと出かけることになる。クエストには主に村などから受けられる「村クエスト」と集会所に入り中の受付で受けられる「集会所クエスト」の2種類があり、「村クエスト」はソロプレイでしか受注できない。その分、進行をすすめていくとオトモアイルーが雇えてクエストに連れて行くことができるので強力なサポートを受けられる。1人でプレイする時は村クエストからこなしていくのがいいだろう。ただし村と集会所ではクエストの内容が微妙に異なっていることも多く、集めたい素材によっては集会所の方が効率の良い場合もある。

そうしてクエストに出発すれば、あとはクエストごとに設定された達成条件を満たし、村へと戻ってくるだけ。ここでは、クエストの流れに沿いながら注意するべき5つの点をまとめてみたので、狩りの際に思い出してみて欲しい。

ハンターの心得 その1:アイテムの準備を万全に!

こちらは装備と同じくクエストの前の準備だが、クエストに持ち込むアイテムをしっかりと揃えておくこと。下位と呼ばれる序盤のクエストでは、支給品BOXの中に必要なアイテムも入っているので合わせて活用していきたい。

最低でも「回復薬」「回復薬グレート」「砥石」「ピッケル」「こんがり肉」「ペイントボール」(フィールドによっては、クーラードリンクやホットドリンクも)といった基本アイテムはクエスト出発前に常に複数持ち込んでおくように。難易度の高いクエストでは、「薬草」「アオキノコ」「ハチミツ」も持ち込み、その場で調合できるようにしておけば万全だ。

ハンターの心得 その2:大型モンスター討伐では、クエストの時間を無駄にしない

そうしてクエストに出発したら、まずは達成条件を確認。だいたいのクエストのクリア条件はアイテムの納品かモンスターの狩猟(討伐または捕獲)が多く、特に大型モンスターの討伐ではクエストの時間制限を目一杯つかってしまうことも。

無駄な寄り道はなるべく避けモンスターの居場所を探し出し、発見次第見失わないようにペイントボールを投げてマーキングしておくこと。小型モンスターの討伐やアイテム納品のクエストでは様々なエリアを往復することになる上に時間的な余裕もあるので、のんびりと素材を集めながら達成条件を満たせばいい。

ハンターの心得 その3:モンスターの動きを見て、攻撃のタイミングをはかる

大型モンスターを発見したなら速やかに周りの状況を把握しよう。「モンスターハンター」に登場する大型モンスター達の攻撃は非常に強力なので、何も考えずにやみくもな攻撃をしかけていくのは危険だ。

モンスターの攻撃にはある程度パターンがあり、攻撃を行った後には必ず隙ができるはずなので、まずはモンスターの動きを観察しながら、ガードや緊急回避で攻撃をしのぎ、安全に攻撃可能な隙ができる瞬間を狙うのがいいだろう。前脚攻撃やかみつき、あるいはブレスによる攻撃を繰り出してくることが多いので背面に回り込むのも有効だが、尻尾を使った強力な攻撃をもつモンスターには逆効果になってしまうこともある。

モンスターにはそれぞれに武器が通りやすい場所や鱗が固くて通りにくい場所などがあり、武器が通りやすい部位を攻撃した時には重い物を斬った時のような手応えが味わえるはず。余裕があれば、攻撃の通りやすい部位や角・尻尾などの破壊可能な部位を狙って攻撃し、部位破壊報酬で素材を増やすようにしたい。

エリアに高低差のある段差がある場合は、「4」からの新要素であるジャンプ攻撃を利用して、乗り状態を狙うのもいい。「4G」からの新しいトレンド「ジャンプ」のオトモアイルーを連れている場合、足場になってハンターを跳ね上げてくれることもあるのでジャンプ攻撃を狙いやすい。

なお狩猟環境不安定の表示があるクエストなどは達成条件に関係ない大型モンスターが登場することも。基本的には無視しておきたいが、達成条件のモンスターに乱入された場合、2頭以上の大型モンスターを同時に相手にするのは危険。特にソロプレイではかなり難易度が高くなるので、「こやし玉」をぶつけてモンスターたちを分断させよう。

ハンターの心得 その4:討伐後は剥ぎ取りを忘れずに!

苦労してモンスターを討伐した後はお待ちかね、いよいよ素材の剥ぎ取りだ。剥ぎ取りは「モンスターハンター」最大のお楽しみといってもいい、達成感に満ちあふれた瞬間で、喜びの舞いを踊ったりするのもいいが、拠点に戻る前の猶予時間に必ず全ての剥ぎ取り素材を回収しておこう。

ダレン・モーランのような一部巨大モンスターは複数箇所はぎ取りが可能なこともある他、通常のモンスターでもクエスト中に破壊して斬り落とした部位は場所を忘れやすい。部位破壊したモンスターが別のエリアに移動した時は、それを追いかける前にしっかりと剥ぎ取りをすませておこう。エリア移動をまたいでしまうと、討伐後の村に戻るまでの時間では間に合わない場合が多い。

ハンターの心得 その5:装備を強化して、次のクエストに備える

モンスターやクエスト報酬で必要な素材が集まったら、装備の強化を行おう。装備にはそれぞれスキルポイントが設定されており、一定ポイントになるとスキルの効果が発動するようになる。

基本は同じモンスターから作れる防具を全5パーツ揃えることで(いわゆる一式と呼ばれる)様々なスキルが発動するようになっている。スキルポイントが足りない時は、他の防具を組み合わせてみたり、装備のスロットに取り付ける、スキルポイントを付与できる装飾品や護石などで一式を揃えた時とは違ったスキル構成にすることも可能。防具にあるスキルポイントは装備を生産する画面などで確認(スキル詳細でさらに何ポイントで何が発動するかなども確認可能)できるので、まずは使用武器の長所に合うスキルを選び、そのスキルが発動する防具を揃えることを目標にしていくといいだろう。

これらに気をつけながら、村クエストに登場する大型モンスターを狩れるようになってくれば、貴方も立派な一人前のハンターだ。ここまで来たなら、あとは仲間のハンター達とのマルチプレイにも問題なく参加できるはず。

最終回となる次回は、「4G」ならではの楽しさや他のハンター達とのマルチプレイで気をつけるべき、オンラインでのマナーなどを紹介する予定なので、お楽しみに!

モンスターハンター4G

カプコン

3DSパッケージ

  • 発売日:2014年10月11日
  • 15歳以上対象
モンスターハンター4G

モンスターハンター4G

カプコン

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  • 発売日:2014年10月11日
  • 15歳以上対象
  • ニンテンドーeショップ ダウンロード版

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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