Razerは、バーチャルリアリティのプログラミングに関するオープンソースソフトウェアおよびデバイスである、「オープンソース・バーチャルリアリティ・エコシステム(OSVR)」を発表した。

目次
  1. OSVRとは?
  2. Razer代表取締役兼CEO:Min-Liang Tan氏のコメント
  3. Sensics CEO:Yuval Boger氏のコメント
  4. Open Gaming Alliance CEO:Drew Johnston氏のコメント

OSVRとは?

OSVRは、Unity 3DやUnreal 4などの人気ゲームエンジンに加え、Razer・Bosch・Sixense・LeapMoRonといったハードウェアメーカーのデバイスプラグインまで、ソフト・ハードの両面からVRゲーミングをサポートします。

さらに、OSVRはOculus DK2やVrvana Totemヘッドセットなど、あらゆるVRデバイスに対応するように設計されています。OSVRの設計には世界中から選りすぐられたエンジニアたちが集い、VRゲームの新たな世界標準となるインターフェースを開発しました。

オープンソースのため、Windows・Android・LinuxなどOSを選ばず、誰でも独自にアプリやハードウェアを開発することができます。このRazerがデザインしたOSVR Hacker Dev Kitは、2015年6月より$199.99で発売されます。

Razer代表取締役兼CEO:Min-Liang Tan氏のコメント

ゲーム業界は確実にVRプラットフォームへと移行しています。これは大きな発展であるとともに「未だに世界標準となるVRプラットフォームがない」という問題も浮き彫りにしました。OSVRはゲーム開発者、ゲーマー、ハードウェア開発者をつなぎ、より多くの人にVRゲームを広める手だてとなるはずです。

Sensics CEO:Yuval Boger氏のコメント

OSVRはオープンソースなため、消費者はソフトとハードの互換性を気にすることなく、自分が好きなソフトとデバイスを自由に選ぶことができます。Razerなどの業界リーダーたちと一緒にこのプロジェクトに携われることを幸せに思います。

Open Gaming Alliance CEO:Drew Johnston氏のコメント

我々はゲーム業界にオープンソースのエコシステムを作ることに全力を注いでいます。当然のことながらOSVRの開発は全面的に支援しています。ハード・ソフトウェア開発者をはじめ、複数のプラットフォームをサポートする無料のオープンソースソリューションは、VRゲーム業界の躍進に大きく貢献してくれることでしょう。

OSVR Hacker Dev Kitは、開発者たちが独自のハードウェアをお手頃な値段で開発できるようなデザインになっています。ソフトウェア開発をよりシンプルにするため、OSVR HDKは高性能・低歪みのオプティックディスプレイを採用することにより、色彩・歪み修正の手間を省き、その他のVRデバイスに比べて格段に開発しやすく設計されています。3Dファイルをダウンロードすれば、誰でもオリジナルのVRヘッドセットを作ることができます。

OSVRの参加企業について

OSVRはバーチャルリアリティ(VR)の魅力を世界中に広めることを目的に、デバイス、ゲーム開発の世界標準となるべく業界リーダーたちが一同に会して開発したオープンソースエコシステムです。

前述のVRヘッドセットに加え、OSVRはOculus DK2対応のプラグインも提供しています。

現時点でサポートしているゲームエンジン

  • Unreal Engine 4
  • Unity 3D Engine
  • HeroEngine

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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