「戦国無双4-II」完成発表会をレポート！小西克幸さん＆斉藤佑圭さんと共にライブ生中継から新年を祝した鏡開きまで！

本発表会では、2015年2月11日に発売が予定されているPS4/PS3/PS Vita用ソフト「戦国無双4-II」のゲーム紹介からはじまり、同社お馴染みの各種タイアップ＆プロモーション企画についての最新情報などが明らかにされた。

「戦国無双4-II」は、2014年3月に発売された「戦国無双4」に、各キャラクター視点での専用シナリオを搭載。さらに新キャラクター、各種新システム、新モードを盛り込んだ“もう1つの「戦国無双4」”としてリリースされるタイトルとなっている。

イベントは、コーエーテクモゲームス 代表取締役社長・襟川陽一氏の挨拶からスタート。襟川氏は昨今の家庭用ゲーム市場のシェアが年々減少しているなか、同社作品が5年間連続で売り上げを伸ばしていると語った。これについては、ソフトウェア事業部の事業部長および「戦国無双」シリーズプロデューサーを務める鯉沼久史氏が原動力となり、尽力してくれていることが結実しているのだと述べた。これに連なり、今年も新しい新規IPに積極的にチャレンジしていくとし、挨拶を終えた。

続いてソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアの盛田厚氏が登壇。「無双」シリーズはプレイステーションプラットフォームでは古くから縁のあるタイトルということや、先日PS4の累計販売台数が1.850万台を達成したこともあり、今後は本作を期待のタイトルとして応援していきたいという思いが語られた。

また個人的な話として、どうやら盛田氏は深夜にお酒を飲みながらドラマを見て泣くのが趣味であるとか。お正月は溜まっていた歴史ドラマを視聴し、その影響から「戦国無双4-II」がプレイしたくて堪らなくなってしまったことから、一時は鯉沼氏にサンプル版をねだろうと考えていたとのこと。しかし、それはユーザーに対してフェアじゃないと思い直し、現在ではユーザーと一緒にソフトの発売を今か今かと待ち望んでいるようだ。

続く鯉沼氏は、新年らしく着物姿で登場。「戦国無双4-II」は「戦国無双」10周年の最後を飾るタイトルとして発売することから、開発にも一層意気込んでいるとのこと。会場ではまず“4-IIとはなんぞや”というユーザーの疑問を解消するため、「戦国無双4-II」ディレクター・三枝修氏によるゲーム紹介が行われることに。

これまでの「戦国無双」シリーズは、本編の発売後に追加要素を加えた「猛将伝」を発売し、シリーズを重ねてきた。しかし、「戦国無双4」はそれ単体でゲームが完結してしまっていることから、今回は新たな切り口でリビルドした「戦国無双4-II」として発売することを決定したという。

本作のメインモードとなるのは、これまでのシリーズであまり語られることのなかった武将たちを含む、多彩な武将たちの生き様を描いていく新生「無双演武」だ。本作では下の画像のように、関係性の深い武将たちを集めたバリエーション豊かな章が用意されている。

続いて、全面的に再構築したというゲームシステム。神速攻撃は爽快さはそのままだが、大盾兵を相手にした際や、敵軍の強化エリアで使用する際は安易に攻撃が効かなくなっている模様。また、敵の放ってくる攻撃や神速攻撃に対して×ボタンでカウンターを仕掛けるなど、アクション部分に応用性が加えられているのが特徴だ。

そして、成長システムも本作で一新。今回は「収集＆強化」がキーワードとなり、武器だけではなく軍馬までもが強化できるように改良されていたり、技能パネルの搭載により、各プレイヤーが思い思いの強化を楽しめる。武将同士の会話イベントも一層強化されているので、よりドラマティックなプレイングが味わえそうだ。

次は10周年記念ということで搭載されたコンテンツ「無限城」。無限城には2つの館があり、ここでしか戦えない青白い顔をした強力な敵武将、強力な武器、ギミックなどが満載の「本館」と、ひたすら相手を倒し続けたりお金を稼いだりと手軽に遊べる「別館」が用意されている。別館はオンラインランキングにも対応するということから、全国のプレイヤーたちとスコアを競い合う楽しみも見逃せない。

最後はさまざまなダウンロードコンテンツ（以下：DLC）の展開。DLCには武器、シナリオなどの多彩なラインナップを用意しているようだが、中でもユーザーから注目される「武将のオリジナル衣装」が今回いち早くお目見え。セクシー＆キュートなこれら女性武将のコスチュームに関しては、どうやら鯉沼氏の意向が全面的に反映されているとか？

ここでスペシャルゲストとして、新キャラクター「井伊直政」を演じる声優・小西克幸さん、さらに直政の義母「井伊直虎」を演じる斉藤佑圭さんがステージに姿を見せてくれた。小西さんは「戦国無双」シリーズではこれまで前田利家役として参加しており、今回は徳川家の赤き新星「直政」での参戦となった。

直政は武勇が達者で、己にも他者にも厳しい熱い魂を持った人物。自分の信念に向かって突き進む彼は、持ち前の熱さをあまり前面に出さず、人によってクールに見えてしまうことも。今回そんな直政を演じるにあたり小西さんは、「徳川に現れたヒーロー」を表現するため、ただ生意気なだけの人物に見えないよう心がけたとのこと。鯉沼氏からすれば、小西さんの“素のまま”が十分ピッタリであったようだが。

一方の斎藤さんは、息子である直政が参戦することにより、自分に自信がない低姿勢な直虎がどう変わっていくのかに注力したと語ってくれた。また、斉藤さんは普段、強気な女の子を演じることが多いことから、直虎らしさである“おっとりとした印象”を忘れないように気を付けたという。

加えて、直政が登場したことにより、周囲の武将も新たな一面が掘り下げられているようだ。今まで対等に話す人物のいなかった本田忠勝に突っかかる直政により、ゲームでは「困る忠勝」といった本作ならではの様子が伺えるようになるとか？

両方の人物紹介が終わったところで、小西さんと斎藤さんによるPS4版の実機プレイが進められることとなった。今回は直政と直虎のシナリオ「新星の章」にて、こちらも新合戦となる「天正壬午の乱」をプレイ。2人は楽屋でもプレイしていたようだが、その際に「敵が強くなった」と感じたとのこと。

遊び半分でプレイした難易度“地獄”などはその名に恥じぬ地獄絵図であったようで、敵からの攻撃2発でやられてしまった様子。この際、今回の地獄はシリーズ屈指の難易度に仕上げられていることが三枝氏の口より語られた。

また、本作ではメインキャラクターに加え、合戦前にパートナーキャラクターを選択できる。合戦中は操作キャラをパートナーキャラにすぐさま変えたり、方針を設定して戦略的に攻略を進めることができるほか、相性の良い武将同士で出陣すると、追加で色々な恩恵が受けられるようだ。

今回のプレイでは難易度“普通”で出陣。新武器「戦槍(センソウ)」の強力な攻撃を押し出し、サクサクと進めていく小西さん。次世代機ならではのグラフィック表現により、敵兵の多さが凄まじいことになっていたが、それに付随して「無双」シリーズならではの爽快感もより高まっていることが伺えた。

キャラクター変更と共に、コントローラーは斎藤さんのもとへ。斎藤さんはかなりのゲーマーということで、「無双」シリーズも初代からずっとプレイしているとか。その腕前のおかげで、来場者ならびにニコ生視聴者は本作特有の爽快感を余すところなく感じられたことだろう。

なお、先程両名から語られた通り、本作では敵のアルゴリズムが強化されている。敵軍のエリア強化も調整されていることから、難易度によっては適当にプレイしているだけだと危なくなってしまうことも。また、鯉沼氏の一番の直虎こだわりポイントである「左胸のほくろ」にも注目。何かワンポイントが欲しかったという鯉沼氏の意向より付けられたこのほくろは、衣装の飾りにかかってしまうと鯉沼氏から「おまえら、何やってるんだ」と言われてしまうようだ。

続いて各種タイアップ＆プロモーション企画についての最新情報が公開。ここではイオン限定「サントリー×戦国無双ドリンクまとめ売りキャンペーン」の賞品「インデックス付きルーズリーフ(全8種)」の発表をはじめ、一月中旬に発売されるHappyくじの切り絵、バッジ、ドラマCDといった一部賞品のビジュアル、イベント「戦国無双の刀剣展」の新たな開催会場や、10周年記念コンサートと大人気イベント「お泊まり de 戦国無双」の紹介がなされた。

さらに来週1月11日より放送されるアニメ「戦国無双」の新情報。会場では本イベント後に先行試写会も行われたのだが、ニコ生ではこちらが配信されないということから、試写会に先んじて最新映像がお披露目されることに。

アニメでは小西さんは直政の役で出演。兜を被っていない普段の彼らの姿が見所だと語ってくれた。斎藤さんはアニメでは直虎役ではなく、スペシャルアニメでもお馴染みであった真田幸村の少年時代で参加。少年・幸村はストーリーに深くかかわってくるということなので、こちらにも注目しておこう。

さらに、イベント「戦国無双 声優奥義 外伝 2015 春」が3月29日に横浜ベイホールにて開催決定！　会場では草尾毅さん、竹本英史さん、高塚正也さん、檜山修之さん、竹内良太さんら「戦国無双」キャストによるスペシャルライブイベントが実施される。追加キャストも今後随時発表していとしているので、続報に期待しておこう。

加えて、池袋「ナンジャタウン」とのタイアップイベントも。こちらは4月11日から7月5日までが予定されており、会期中は施設にて限定グッズの販売や、コラボフードの提供を進めていくとのこと。さらにさらに「戦国無双」の舞台化も。こちらは5月に東京・足立区の「シアター1010」で公演されるようだ。

続いて、アニメ「戦国無双」のオープニングテーマとして使用される、ロックバンド・和楽器バンドの描き下ろし楽曲「戦-ikusa-」が、なんと本作のテーマソングとしても使用されることに決定。加えて、同バンドのミュージックビデオ「戦-ikusa-/なでしこ桜(発売情報は下記画像より)」には特典武器に加え、戦闘中に「戦-ikusa-」を聴きながらプレイできるプロダクトコードが封入されることも明かされた。

そして会場ではまさかのサプライズイベント。本イベントの開催時間と時を同じく、渋谷公会堂では和楽器バンドによるライブが実施されていたのだが、会場ではなんとライブの生中継が行われることに。関係者一同初の試みとなる「生イベント中の生ライブ中継」は両会場をさらにヒートアップさせる、実に素晴らしい結果となった。

続いてiOS/Android「戦国無双シュート」にて、明日1月8日から「戦国無双4-II」の発売記念カウントダウンイベントが開催される。ゲーム発売日には「井伊直政」が“がちゃ”に登場するなど、盛りだくさんの催しが用意されている。

そして「戦国無双4-II」のTVCM「井伊直政」編が公開。TVCMはアニメの放送枠で目にすることができるほか、“編”の付く通り、放送1週目は直政編となり、以降は毎週違う武将に変更されていく。映像を見逃してしまったという人も毎週放送後に公式サイトにてアップロードされるようなので、頭の片隅に覚えておくと良さそうだ。

また、明日1月8日には「戦国無双4-II」のプロモーションビデオ第2弾が公開されることが明かされた。今回の新情報および続報などの詳細については、記事下部に記載の「戦国無双 総合サイト」にて確認可能だ。

これらの新展開について鯉沼氏は、「駆け足でやって来たこの10年は、あっという間という気持ちです。最近は入社してくれるスタッフも学生の時に『戦国無双』をプレイしていたという人が多く、ゲームを開発する時に細かく指示しなくても通じ合えたり出来るので嬉しいです。歴史を現代に合わせてアレンジしていくというのがすごく楽しみながら進められるので、この先も11年、12年と応援してくれると嬉しいです」と述べた。

そして最後は新年の祝いということで、酒樽を使った鏡開きが行われることに。この鏡開きは木槌を持った登壇者一同はもちろんのこと、会場最前列に座っていた筆者を含む数名の記者たちも想像通りというか、思った以上というか、お目出度い日本酒を一身に受ける結果となった。新年の幕開けとしてこれ以上の催しもないということで、イベントは和やかな内に幕を閉じた。

「戦国無双 総合サイト」
https://www.gamecity.ne.jp/sengoku/index.html

ニコ生「戦国無双4-II」完成発表会のタイムシフトはこちら
http://live.nicovideo.jp/watch/lv204651504