PS Vita「デュラララ!! Relay」プレイインプレッションを掲載―色々な登場人物になりきって池袋の街を散策!

PS Vita「デュラララ!! Relay」プレイインプレッションを掲載―色々な登場人物になりきって池袋の街を散策!

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角川ゲームスが発売するPS Vita用ソフト「デュラララ!! Relay」。本稿では原作小説/TVアニメでは描かれないオリジナルストーリーやゲームならではの魅力を、スクリーンショット満載に紹介していくぞ。

2004年4月に刊行された電撃文庫「デュラララ!!」は、原作者・成田良悟氏が手掛ける急転直下のストーリーと、イラストレーター・ヤスダスズヒト氏の描くスタイリッシュなキャラクターが多くのファンを魅了し、刊行10周年を過ぎた今年にあってもその勢いを落とさず、小説/アニメ/漫画/ゲームとメディア展開を拡充しつづけている人気作品だ。

原作小説は新シリーズ「デュラララ!! SH」が開始されており、今期からはTVアニメの新シリーズ「デュラララ!!×2」もいよいよ放送スタート。そんな「デュラララ!!」フィーバーが続く中、さらなる新規作品として発売されることとなったのが、今回紹介するPS Vita向けアドベンチャーゲーム「デュラララ!! Relay」である。

本作では、「デュラララ!!」の舞台となる東京・池袋の街でキャラクターを操作し、3Dで再現された池袋の街中を歩きながら、情報を収集してストーリーを進めていく。色々なキャラを操作できる「Relayシステム」、ほかのキャラと親交を深める「Relation」、シリアスな本編の箸休めに楽しめる「サブシナリオ」など、ゲーム的な要素ももちろん満載だ。

今回はそんな「デュラララ!! Relay」ならではの魅力をお届けしていこうと思うので、池袋で巻き起こる非日常に興味がある人は、ぜひ目を通してみてはいかがだろう。

まずはストーリーのイントロダクションでも

―1月。来良学園が3学期の始業式を迎える頃、街では露西亜寿司のサイモンがビラを配り、静雄が自動販売機を放り投げる、日常の光景が繰り広げられていた。

60階通りの映画館では羽島幽平と聖辺ルリがダブル主演するお正月映画「ケースの用心棒2 サラリーマンニンジャ・ガイ」が上映中。映画を真似てアタッシュケースを持ち歩く人も増えている。

その池袋を、前も見えないほどの砂嵐“煙霧”が度々襲うようになる。局地的に発生する煙霧に乗じて、アタッシュケースを狙った強盗も現れて……。

群像劇スタイルがゲームにピッタリ落とし込まれた!

本作では、原作小説2~3巻の前後をベースに、原作/アニメとも異なる“冬の池袋”を舞台としたオリジナルストーリーが展開。ゲームでは「チャプター(キャラクター毎のシナリオ)」を選択し、ストーリーを進めていくのが主な目的だ。各チャプターはいつでもやり直しができるので、見逃したイベント&アイテムの回収や、後述するRelationイベントの解放に勤しむこともできる。

「手軽に遊べるシステム」と「各キャラクターの視点から物語を見る」という要素がうまく合致しているため、原作LIKEな作りを保ちつつ、プレイヤーはゲームならではの「デュラララ!!」を体験することが可能となっている。

さらに、ゲーム中のキャラクターは「2Dイラスト」「3Dモデル」で表示されるが、2Dイラストはアドベンチャーゲームお馴染みの立ち絵&スチルイラストを使用。3Dモデルはマップ上での操作・配置に加えて、3Dモデルを使ったムービー演出も盛り込まれている。3Dモデルはグリグリと可愛らしく動き回るので、動的な演出を味わえるのも魅力だ。

なお、成田良悟氏の作品ひいては「デュラララ!!」というは作品は“群像劇”と称されるスタイルで描かれている。作中では1人1人のキャラクターにスポットを当てた他愛もない話が積み重ねられていき、それらが関連し合い、集合していくことで、一つの大きなエピソードに集約していく。群像劇という構成自体はままあるものだが、成田氏の描く群像劇は、現代のエンターテイメントコンテンツの中でも類希に見る独自性を突き進んでいる。

手っ取り早く例を挙げるなら、禁酒法時代のアメリカで巻き起こるバカ騒ぎを描いた同氏の小説「バッカーノ!」、これにちなんでTVアニメ版でOPをオマージュしたことから原作ファンにも知られているガイ・リッチー監督の映画「スナッチ」、同氏の作品創りに影響を与えたとしているクエンティン・タランティーノ監督の映画「パルプ・フィクション」などは、関連付けという意味でもファンには馴染みある作品だろう。まだ見たことがない人はいずれもチェックあるのみ(※両映画は若干、過激な描写有り)。

さて、ここで何が伝えたいのかというと、原作小説/TVアニメ版「デュラララ!!」をしっかりと触れておらず、このゲームから「デュラララ!!」を楽しみ始めるというユーザーは、この“群像劇である”という点を予備知識として踏まえておくと、物語をスンナリ噛み砕きやすいということだ。例外はありつつも、本作はほかのアドベンチャーゲームのように、1人の推しキャラを追っているだけでは物語の全体像がとても捉え辛い。

「好きなキャラクターだけを追いたい!」という人はもちろんいることだろうし、プレイスタイルを押し付けるのも野暮なことだが、一つのストーリーを多方面(時系列)に観測し、統合していくことは、「デュラララ!!」の物語を楽しむ上では重要な要素となるので、できれば記憶の片隅に置いておこう。かといって、プレイする前から構えたり、特殊な物事の見方を覚える必要はない。

ある程度先までは自然と操作キャラクターがばらけるし、色々なキャラクターとの邂逅も楽しめる。それに、どうせどっぷりと世界観に浸かってしまえば、自ずと楽しみ方を知れるはずだ。

チャプターの流れ

まずは、ゲームのメイン画面となる「チャート画面」から、遊ぶチャプター(キャラクター)を選択。画面右側の「ミッション」には新たなチャプターへの進み方や、おまけ要素「EXTRA」コンテンツの有無が表示される。未開放チャプターのキャラクターシルエットを選択すれば、そのチャプターの開放条件を確認することも可能だ。なお、順番通りに選択していくだけで、大まかなストーリーラインに沿いながらプレイしていけるので、最初の内はそれほど複雑に考える必要もない。

チャプター選択後は、説明・進行を兼ねた「ADVパート」へと移行。ここでは最大5名のキャラが画面に登場しながら、フルボイスでストーリーが展開していく。単なる説明だからと読み飛ばせるものではないので、しっかりとキャラ同士の掛け合いを堪能しておこう。

ADVパートを読み終えると、池袋全体を自由に移動できる「散策パート」へと移行。ここでは池袋全体を表すマップから移動先となる各エリアを選択し、そのエリア内に存在するキャラに話しかけたり、オブジェクトを調べてストーリーを進めていくのが目的となる。

チャプター中はメニュー画面で、ミッション進行度や進行中のタスクをいつでも確認できる親切設計。“次にどこに行けばいいのか分からない”を容易に解決してくれたり、いつでもチュートリアルで調べ物ができるので、ゲーム的な利便性もバッチリ。

また、セーブ&ロードの使い勝手の良さにも注目。セーブ&ロードはADVおよび散策中にいつでも行えるほか、“現在プレイ中のチャプターを中断セーブし、チャート画面から違うチャプターを遊ぶ”こともできる。中断セーブは各チャプターごとに記録されるため、遊べるチャプター全てを中断セーブ状態で放っておくなどの荒業にも耐えうるのだ。

進行のための「AP」、親交のための「RP」

散策パート中、画面左上に表示されている「AP」「RP」は、各チャプターごとに一定数が与えられる、ゲームの進行に必要なポイントを表している。移動マップでは特定の行動でAPが消費され、APが無くなる前にシナリオを進めることができればクリアとなり、新たなチャプターが開放される。しかし、チャプター中にAPが0になるとバッドエンドを迎え、チャート画面に戻されてしまう。

AP消費に関わる行動は、マップ内の設置物・キャラクターの頭上に表示される情報パネルで確認可能だ。例えば「!」のついたキャラに話しかけると、APを消費してストーリーが進行できる。「鞄(マーク)」のついた場所を調べるとサブクエストが発生、「☆」のついたオブジェクトにアクセスすれば、イラストやフィギュアなどのコンテンツが取得できる。

なお、「ドクロ(マーク)」のオブジェクトに触れるとその場でAPが減少してしまうので、状況によっては簡単なアクション操作が要求される場面も。AP減少はそのまま手痛いミスに繋がりがちなので、天敵の存在には注意しておきたい。

一方の「RP」は、マップ上のキャラクターと「Relation」を深めると減少していくポイント。マップ内に存在している「円の矢印(マーク)」アイコンの付いたキャラに話しかけると、RPを1消費し、自分の操作キャラと相手キャラのRelationを深めることができる。Relationを一定値まで深めると、キャラ同士の特別会話イベント「Relationイベント」が見られるようになるのだ。

キャラ同士の組み合わせはいずれも固定で、メニュー内で確認できる「Relationチャート」に記載されている分だけとなってしまうが、その総数はなんと300以上。作中で関連付けされている組み合わせであれば、概ねフォローされていると考えていいだろう。

なお、Relationイベントを見られるようにするには、操作キャラ側からRelationを深めるだけでなく、それに応対した相手キャラを動かせるチャプターを選択し、再度同じ組み合わせで話しかける必要がある。上述したとおり組み合わせも膨大なので、誰と誰がどれくらい親交を深めているのかを知りたい時は、逐一Relationチャートで確認しておくのがベストである。

なお、RPはAPを消費することで、学食やファミレスなどの飲食店で一定値回復、もしくはマップ上に備わるガチャで乱数回復することが可能。しかし、RPは性質上、ゲーム進行に必ずしも必要な値ではないので、シナリオクリアを逃してまでAPを削るのは…あまりよろしくない選択肢になる。

上述したとおり、チャプターは自由に何度でも繰り返すことができるので、攻略中に余った分だけを回したり、最初からRelationの回収目的で周回すればいいだけのことだ。一度楽しんだADVパートはスキップ&オートでスイスイ飛ばしていけるので、ゲーム的なレスポンスもそう悪くない。

一部Relationイベントを紹介!

ただし、バッドエンドはバッドエンドで、専用の演出もチラホラ見受けられるため、網羅的にプレイしたい人はセーブ&ロードを駆使するのも一つの手である。また、本作ではバッドエンドを迎えても、攻略中に深めたRelationはしっかりと保持されるので、あえてのデメリットといえば“プレイヤーの手間”が挙げられる程度だ。

さらに、サンシャイン通りにある施設「映画館」を利用することで、そのチャプターで操作しているキャラクターの“(ランダムな)相手側キャラクターからのRelationレベルを上昇させる”ことも可能だ。多少作業感が出てしまうかもしれないが、攻略中に余ったRPを映画鑑賞につぎ込んでいけば、イベントも幾分かは効率的に回収していける。覚えておこう。

本来は矢霧側からのアプローチが必要となるが、映画館を使えば相手側からのRelationが上昇。
双方のRelationが中央に到達するとイベントが解放。バシバシ収集していこう。
魅力的なキャラクターたちによるサブシナリオ

本作には、シリアスなメインシナリオのほか、複数の「サブシナリオ」が収録されている。ギャグ風、ホラー風、サスペンス風など、さまざまなジャンルのストーリーが存在しているため、箸休めというよりも、本編と同じ熱量で楽しんでしまうこと間違いなしだ。ここではリリース発表されたキャッチーなサブシナリオ3種を、画像ともにちょっぴり掘り下げて紹介していく。

掲示板編

「ダラーズのメンバーなんだけど、質問ある?」
始まりは大手掲示板に立てられた、ごくありふれたスレッドだった。

「1:(^p^)幹部だからマジレスしちゃうおっおっ」
絵文字(^p^)が特徴的な「1」(スレ主)の手によって、次々に大手掲示板に晒されていくダラーズの内情。メンバーの本名や顔写真が晒されるに至り、ダラーズ掲示板は怒りの渦となる。

「1」こと「情報リーク犯」の正体探しにやっきになったダラーズメンバーの間で挙がった名前は「三好吉宗」。濡れ衣を着せられたヨシヨシは、数知れぬダラーズのメンバーに付け狙われることになって…!

遊馬崎電撃編

“誰ぞ…”
助けを求める少女の声は、彼の意識に直接語りかけた。

“若者よ、我を逃してくれるとありがたい”
池袋にはびこる、赤い目をした斬り裂き魔たち。街は再び、絶望に包まれていた。

「リジェンヌ、どこまでも行くっすよ!」
伝説の武器を携え、雷鳴の如く現れる一人の戦士。彼こそが、そう……「電撃」の勇者である!

「行っけええ! 俺式“○○○○”!!」

妄想編

BL妄想。それは狩沢の日常。何のきっかけもなしに、あるいは全てのきっかけから繰り広げられる、狩沢のBL妄想が昼下がりのワゴンに吹き荒れる。

「キャッキャウフフする青春男子高校生たちは、誰が攻めで誰が受けなのかな? いっつもケンカしてる二人組もあれはきっと襲い受け? オレ様受け? みんなみんな美味しくいただける妄想シチュだよね! ああもうステキな妄想止まらない止まらない止まらないよ!」

登場キャラクターは…それはもうたくさん

本作には、TVアニメ1期に登場した全キャラクターに加え、新たなキャラたちも登場。最初に紹介したとおり、本作のストーリーラインは原作4巻前後の時系列から展開するため、TVアニメ第2期を現在目にしている人であれば、ゲームの新キャラたちもうまく把握できることだろう。

ただし、ゲームもアニメも今後の展開はTVアニメ第1期の時より、さらに色々な方面からの集団と思惑が物語をかき乱していくので、本作も短期的または継続的にプレイしないとプレイヤー側の記憶力が持たない可能性も…。

シリーズを通してキャラ数もキャラの考えも膨大な情報量となっているため、「ああ、いたいた、こういうキャラもいた」というフワッとした気持ちで物語の流れに乗ろうとすると、“よく分からないけど何となく分かるの坩堝”にハマりがちだ。

こういった際は、ゲーム内の情報や関連作品を落ち着いて見直すのも一つの選択肢に挙げられる。フリーの百科事典だとシナリオの先で描かれるネタバレ情報がバシバシ目に入ってしまうので、こういった調べ物の際は注意しておくべし。

なお、「三好吉宗」という人物に覚えがないユーザーもいると思われるので一応紹介。彼はPSP「デュラララ!! 3way standoff」から池袋の街に参戦したゲームオリジナルキャラクターである。転校続きの過去から、周囲に馴染むことを得意としている明るい少年で、キャラクターボイスは江口拓也さんが担当している。

日常の中の非日常へ

「デュラララ!!」の舞台である東京・池袋は、決して超常的なモノがありふれた世界ではない。もちろん、首なしライダーも、超人的なバーテン姿の男性も、リアルを踏まえて考えれば、あまりに異質で超越的な存在ではある。ただ、作中の池袋という街は、派手も地味も含めた実に池袋らしさあふれる舞台のため、池袋というスポットだけでは物語は成り立たない。

その場を狂騒に導くのは、個性の尖ったバラエティ豊かなキャラクターたちの影響力。キャラクターが原動力で、キャラクターが主導な物語だからこそ、色々な存在、思惑、生活が絡み合うことで、日常感あふれる池袋に複雑怪奇な非日常が生まれるのだ。

なお、今回のインプレッションではゲームシステムを中心に紹介していったが、ゲーム序盤はチュートリアルを随時差し込んでくれるほか、メニュー内でチュートリアルがいつでも確認できるので安心しておこう。ゲームの仕組み自体もそう難しいものではないので、ゲームに不慣れな人であっても直観的にプレイできるはずだ。

池袋がホームグラウンドなユーザーであれば、「どこどこにアレがあるはず」という土地勘を活かしたプレイができるほど街並みも作り込まれているので、実際の池袋に訪れたことのない人などは、ゲームを通して池袋巡りを堪能できることだろう。電撃文庫のさまざまな人気作品が描かれたアニメイトの看板にも注目しながら、PS Vitaで「デュラララ!!」を体験してみてはいかがだろう。

デュラララ!! Relay

角川ゲームスPSVitaパッケージ

  • 発売日:2015年1月29日
  • 価格:6,200円(税抜)
  • 15歳以上対象
デュラララ!! Relay

デュラララ!! Relay 限定版

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  • 発売日:2015年1月29日
  • 価格:8,400円(税抜)
  • 15歳以上対象
デュラララ!! Relay 限定版

デュラララ!! Relay

角川ゲームスPSVitaダウンロード

  • 発売日:2015年1月29日
  • 価格:5,500円(税抜)
  • 15歳以上対象
  • PS Store ダウンロード版
デュラララ!! Relay
(C) 2014 成田良悟/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/池袋ダラーズ
(C)KADOKAWA CORPORATION 2014

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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