Cygamesが提供を予定しているステージクリア型ランアクションゲーム「LINE ペーパーダッシュワールド」。そのメディア向け先行体験会が2月24日に行われた。

松浦弘樹氏

「LINE ペーパーダッシュワールド」は、スマートフォン向けに数々のヒット作を手がけるCygamesが、LINE GAME向けに新たに開発したタイトルで、ドラゴンにさらわれたペパーランド王国のお姫さまを救い出すことが目的となる、ステージクリア型ランアクションゲームだ。その名の通り、ペーパークラフトで作られたような、可愛らしく暖かい世界観が特徴となっており、今回の体験会では最初に本作のディレクターである松浦弘樹氏が登壇し、ゲームの概要の説明が行われた。

本作における移動は基本的にオートで進行し、プレイヤーが行う操作はジャンプとアタックの2つのボタンのみで行う。スマートフォン向けの2Dスクロールアクションでは、操作方法はジャンプのみという場合も多いが、「ペーパーダッシュワールド」ではアクション要素を強めるという意味でアタックボタンが用意されているという。

ジャンプで踏みつける、アタックによる通常攻撃の他に、ジャンプ中にアタックボタンを押すことで使用できる、さらに威力の高い空中攻撃という3つの攻撃手段が存在し、敵や状況にあわせて使い分けていくのがカギとなる。

ゲームは選択したステージをクリアしていくことで、樹海や砂漠、火山などさまざまなワールドへと舞台を移していく。ステージ毎に個性的なギミックが用意されており、例えば暗闇でステージの先が見えなくなる洞窟ステージでは、途中に配置されている松明や、後述する一部のペットがもつ炎を吐く能力などを活用することで視界を確保しながら進めるようになる……といった試行錯誤が可能となっているのが特徴だ。

サービス開始時には全14種類のジョブも用意されており、これらは武器の系統ごとによって管理される。例えば剣を使うクラスでナイトのレベルを上げることで、パラディンやサムライといった異なるクラスを選択できるようになる。なおこれらは課金をせずとも、ゲームを進めていくことで全てのジョブを開放することが可能だという。

さらに本作の目玉ともいえる「ペット」は、キャラクターが上に乗ることでさまざまなアクションを行えるようになるプレイヤーキャラの相棒的な存在。ペットは基本的に2種類のガチャ(N~Rが出現するノーマルガチャとR~SSRが出現するプレミアムガチャ)によって入手し、サービス開始時には約30種類が用意される。それぞれのペットごとに「ジャンプの後に滑空する」「炎を吐く」など異なるアクションが用意されており、性能や見た目だけではなく、自分が一番扱いやすいお気に入りのペットを探すという楽しみも体験できるという。

さらにクエストによってさまざまな楽しみ方があり、通常のステージクリア型の他にも、強敵と戦うボスバトル、お互いどこまでスコアを重ねながら進むことができるか、終わりのないステージでフレンドと対決できる「エンドレスクエスト」といった一味違った要素も用意される。

今後の予定としては、英語やスペイン語、台湾後などLINEが活発や地域を中心とした多言語対応や、アップデートによる一風変わったクエストの追加などを行っていくという。他にもペットのなかよし度や応援機能といった、詳細は不明だが「ペットをたくさんもっていればいるほどゲームの進行が楽になるような」システムの導入を検討しているとのこと。現在行われている事前登録を済ませるとゲーム中のガチャに使用できるダイヤが50個(500円相当)入手できるキャンペーンも実施中。興味がある方は是非とも事前に登録を済ませておくといいだろう。

事前登録キャンペーンサイト
https://game.line.me/pre-register/paper

いざ実際にプレイ!なめらかに、思い通りに動く快適な操作性に驚愕!

折角の先行体験会ということで、筆者も「ペーパーダッシュワールド」を実際にプレイしてみることに。

ゲームを開始すると、最初に行われるチュートリアルに沿ってステージをクリアしていくだけで、自然とゲームに慣れていくようになっている。操作方法も簡単で、キャラクターの成長もゴールドを消費してレベルアップさせる形式とテンポよく分かりやすいので、すぐに理解することができるだろう。

クエストにはそれぞれ目安となる攻撃力(配置されている雑魚を一撃で倒せるようになるラインなど)が分かるようになっているのも親切で、「レベルを上げたいけど、ガチャにも取っておきたいし、どこまで使うか悩んでしまう」タイプである筆者にとっては非常にありがたい仕様となっていた(ゴールドはレベルアップの他にも、ガチャやステージ内限定のパワーアップなど、何かと使い道が多い)。

中でも非常にユニークだと感じたのが、普段プレイヤーキャラクターが身に付けている装備品(ナイトのジョブであれば剣とヨロイ)が、1度ダメージを受けると失われ、ジャンプのみしか攻撃手段をもたない、一見貧弱な状態になってしまう点。だが実はこの状態では、身軽になったことで3段ジャンプが行えるようになっており、より高い位置にあるコインを獲得したり、通常時よりもラクに足場を乗り越えられるようになる。装備がない状態でダメージを受けてしまうとミスになってしまうためリスクは大きいのだが、ステージによっては敢えて装備のない状態で挑む……といのも選択肢の1つになりそうなほど、それぞれの状態で異なる強みをもたせていた。

一方、ウリであるペットは、乗っている間は攻撃アクションが変化し、今回筆者が入手した「ロバ」のペットは遠距離攻撃を行って離れた位置から敵を攻撃することができた。装備と同様にダメージを受けるとペットが逃げ出してしまうのだが、逃げ出したペットの上にジャンプし、上手く乗ることで取り戻すことが可能だ。

ただしスクロールとはやや異なる速さで動くペットの上にちょうど乗るのはなかなかコツが必要で、筆者は途中何度もペットを追い越して先に進んでしまうということが多かった(飛び乗りに失敗すると、そのままペットはいなくなってしまう)。ペットごとに異なるアクションが存在することも合わせて、この辺りはアクション性が特に強い部分と言えるだろう。

また説明にもあった通り、場所によって画面のスクロールが速くなり難易度の上がるスピードアップや、斧を攻撃で弾き返してダメージを与えていくなど、ステージのギミックも非常に多岐に渡っていて飽きさせない。

ステージにはゴールに到達するという純粋なクリアだけではなく、マップ上に配置されている大きな星であるスターシンボルを拾えるかどうかのチャレンジ、コインを何枚獲得できるかなどの条件が設定されており、「このステージでコインを集めながらクリアするにはこのジョブとペットを組み合わせて……」など、あれこれ試行錯誤するのも楽しそうだ。

そうして仕事も忘れて素で楽しみながらプレイしていた所、あっという間に体験会の時間は終了。

プレイして何よりも感じたのが、滑らかなゲーム画面とレスポンス抜群の操作性だ。コンシューマーゲーム機に慣れたプレイヤーがスマートフォン向けのゲームを遊ぶ時、どうしても物理ボタンがないことによるレスポンスの悪さが気になることが多いが、本作は物理ボタンがないことを忘れてしまうほどにきびきびと動いてくれるため非常に快適。本作のように移動が完全なオートで行われる場合、ジャンプのタイミングがシビアになりやすく、ほんの僅かなレスポンスの遅れがあるだけでも大きなストレスとなってしまうことが多いのだが、今回の体験会では、初めてプレイした筆者がジャンプのタイミングを誤って落下したり敵を踏み損ねるということが結局1度もなかったという程、思い通りに動いてくれていた。

それを手伝っているのが、ぬるぬると滑らかに動いてくれるゲーム画面で、ゲームの滑らかさを示すフレームレート(1秒間に何枚の静止画が使われているか)も、60fpsを維持しているというのだから驚きだ。

全体の雰囲気としても暖かみのある綺麗な3Dポリゴンで再現された、古き良きシンプルな2Dスクロールの面白さを凝縮した、古くからのゲームファンにとってもたまらない作品という印象。松浦氏曰く「今年初のLINEゲームということで、非常に気合いを入れて作っている」とのことだが、それに相応しい仕上がりとなっているのは間違いない。

気になるサービス開始時期は、2月下旬を予定しているとのこと。是非とも事前登録を終え、まもなく開始されるであろう正式サービスに備えて欲しい。

LINE ペーパーダッシュワールド

Cygames

MobileアプリiOS

  • 配信日:2015年2月27日
  • 価格:基本無料
  • サービス終了

LINE ペーパーダッシュワールド

Cygames

MobileアプリAndroid

  • 配信日:2015年2月27日
  • 価格:基本無料
  • サービス終了

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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