テイクツー・インタラクティブ・ジャパンが3月5日に発売したPS4/Xbox One/PC用ソフト「Evolve」。ここではハンターとモンスターの壮絶な戦いを描く本作の基本的なゲームシステムや戦い方をお届けする。
「Evolve」は惑星シーアを舞台にハンター4人とモンスター1体が戦うサバイバルアクションシューター。4対1の勝負ならハンターが有利に見えるが、圧倒的な力を持っているモンスターは1体いれば十分なほど強力だ。
また、本作はハンターたちで戦うときにはFPS、モンスターで戦うときにはTPSの視点に変更されるといった特徴も持っている。ここでは、本作の基本的なシステムや戦い方について紹介していく。
1人で練習?マルチプレイで真剣勝負?
本作には、「狩猟」モードと「脱出」モードの2種類が存在する。「狩猟」モードは、本作の基本的なモードとなっており、モンスターはハンターを全滅させるかジェネレーターを破壊すれば勝利、ハンターはモンスターを倒せれば勝利というルールで行われる。
「脱出」モードは、モンスターに侵略された惑星シーアから5日間で多くの入植者たちを脱出させることになる。脱出モードには、ハンターとモンスターが戦う“狩猟”、モンスターの卵を破壊する“巣窟”、入植者を脱出装置に誘導する“救出”、モンスターからジェネレーターを守る“防衛”というミッションがあり、プレイヤーは1日経過するごとにこの中からランダムで選出された2つのミッションから好きなほうを選ぶことになる。
「狩猟」モードはマルチプレイのみ、「脱出」モードはマルチプレイとソロプレイに対応している。純粋にハンターとモンスターの戦いを楽しみたいというプレイヤーには「狩猟」モードをオススメしたい。また、ハンターやモンスターの練習がしたいなら、「脱出」モードをソロプレイするというのもいいだろう。
12人のハンターたちからお気に入りを見つけよう
ハンターはモンスターに比べるとはるかに脆弱な生き物なので、4人のチームを組んでモンスターを狩ることになる。4人のハンターは“アサルト”、トラッパー、サポート、メディックといったクラスに分かれており、役割に違いがある。
各クラスごとに3人のキャラクターが存在し、初期の状態だと1人しか選ぶことはできないが、そのキャラクターの武器を使い込むことでアンロックされる。一番最後に使用するキャラクターのほうが強く見えるが、武装などが異なるため自分が慣れているキャラクターを使ったほうがいいだろう。
モンスターとの戦い自分の役割に徹することでチームに貢献しなくてはモンスターに勝つのは難しい。どんな戦い方をすればいいのかわからないという人は、ソロモードで練習するといいだろう。
アサルト
強力な武器を所持し、攻撃に特化しているアサルト。ホーミング機能を持つライトニングガンを扱う「マルコフ」、継続敵にダメージを与えるのが得意な「ハイド」、近距離で威力を発揮するマルチロケットランチャーを扱える「パーネル」の3人の中から選択可能だ。
ダメージを一定時間無効化するシールドを展開して、モンスターに張り付き攻撃をしまくることになる。モンスターをしているプレイヤーに「邪魔だな……」と思われるぐらいに張り付きながら攻撃できれば一人前だ。攻撃をするだけなので、ほかのクラスよりもできることは少ないが、非常に扱いやすい初心者向けのクラスだ。
トラッパー
敵の追跡や罠を仕掛けるのが得意なクラス。相棒「デイジー」を連れている「マギー」、広範囲にいるモンスターを検知するのが得意な「グリフィン」、敵に発信機が取り付けられる「エイブ」の3人から選択可能だ。トラッパーは、半径50メートルのドーム状のバリアを展開するモバイルアリーナを持っている。これはモンスターを一定時間閉じ込めることができるので、モンスターを見つけたら使うようにしよう。
サポート
サポートは、味方の補助をメインとしているクラス。衛星軌道上からミサイルを撃つ「ハンク」、エリアの制圧や索敵支援などが得意な「バケット」、モンスターの防御力を低下させる「キャボット」が存在し、キャラクターごとにサポートの仕方が違うのが特徴だ。
特に「ハンク」の衛星軌道上から目標地点にミサイルを撃ち出す“オービタル・バレイジ”は非常に強力だ。モンスターも移動しているので当てにくいが、倒された仲間をモンスターが攻撃しているときや、モンスターが進化しているときなどに撃つと効率よくダメージを与えることができる。
メディック
モンスターと戦って傷ついた仲間を癒やすことができるメディック。離れた仲間1人を集中的に回復できる「ヴァル」、デスペナルティを伴わない迅速な蘇生ができる「ラザラス」、回復と攻撃の両方のグレネードランチャーを使いこなす「カイラ」の3人から選択可能だ。
チームの要となる存在なので、一番狙われやすいクラスだといってもいい。モンスターに襲われた場合にはすぐに逃げてしまおう。前後左右どこに逃げてもモンスターのほうが足が早くすぐに捕まってしまうので敵が上空にいるときには低い場所、敵が地面にいるときには高い場所に逃げるといい。「ヴァル」の場合には、モンスターの動きを鈍らせる“トランキライザー・ガン”を当てると逃げやすくなる。
集団行動を心がけよう
ハンターの基本的な立ち回りとして、絶対に1人で行動しないようにしよう。というのも、ハンターが1人になってしまうとモンスターに狙われそのまま死亡してしまうケースが多いからだ。モンスターを手分けして探索する場合には必ず2人で行動すること。また、ハンターたちを狙っているのはモンスターだけではなく、惑星シーアに生息している野生生物たちも同様だ。大型の野生生物のなかにはハンターの姿を見ただけで襲い掛かってくることもあるので、フォローしてくれる仲間がいると生存率が格段に上がる。
また、ほかのプレイヤーたちと連携するためにスポットをするクセをつけたほうがいい。スポットをつけることで、ボイスチャットをしなくても自分が進む方向を仲間に伝えることができる。モンスターを発見した場合には、スポットをつけておけば良い目印になってくれるだろう。
タイプが違う特殊なモンスターたち
モンスターは、パワータイプの「ゴライアス」、空中タイプの「クラーケン」、暗殺タイプの「レイス」が選択可能だ。ハンターと同様にモンスターの特殊技であるアビリティを使い込むことで次のモンスターがアンロックする仕様になっている。
モンスターは野生生物を食べることでエネルギーを蓄え、一定量溜まると進化できるようになる。最高で第3形態まで存在し、進化することで体力やアビリティを強化することが可能だ。
上記でモンスターは圧倒的な力を持っていると書いたが、実はそれは第3形態の話で初期の第1形態時はハンター4人が連携すれば簡単に倒せてしまう。そのため、ゲームが開始したらすぐにその場から離れて野生生物を狩りエネルギーを蓄えていくことになる。第1形態はハンターよりも弱く、第2形態でハンターと同等、第3形態でハンターを凌駕すると覚えておくとわかりやすいだろう。
モンスターの特性を知ろう
最初に操作可能な「ゴライアス」は、パワータイプと言いながらも攻守のバランスがとれた非常に扱いやすいモンスターとなっている。アビリティはどれも強力で、特に上空から襲いかかり着地の衝撃で敵を薙ぎ払う“跳躍撃”を当てると、ハンターの体力を半分以上減らすことが可能だ。
「クラーケン」は、空中戦を得意としているモンスターということもあり、ゴライアスとは操作感覚が若干異なるので慣れるのに時間が掛かる。その代わり、近づくハンターたちをまとめて吹き飛ばす“旋風”や高い威力の電を目標地点に落とす“電撃”などの強力なアビリティを複数所持している。空中を自由に飛び回れるというメリットはあるが、トラッパーのモバイルアリーナに閉じ込められてしまうと動きづらくなってしまい、集中攻撃を受けてしまうこともあるので、ハンターから離れて戦うようにしよう。
レイスは、優れたスピードを誇るトリッキーなモンスターだ。攻撃スピードと与ダメージが上昇する“亜空間”というアビリティを主体にして戦うことになる。強力なモンスターだが、初期の体力が低く序盤でハンターに捕まってしまうと呆気無く倒されてしまうこともあるので、序盤は隠れながら進化するためのエネルギーを溜めるといい。
足あとを残さないようにひっそりと移動
筆者がモンスターでプレイしていると、すぐにハンターに見つかってしまうということが多々あった。マップを把握していないというのもあるが、足あとを消していなかったというのもその要因の1つだろう。モンスターは移動していると自動的に足あとがつく設定になっており、スニークをしないと消すことができないのだ。
これを応用してわざと自分が移動した方向とは別の場所に足あとをつけて逃げるといった技術も存在する。その場合にはマギーのペットであるデイジーがモンスターを追跡し、スニークをしていても見つかってしまうため非常に厄介な相手だ。デイジーを倒すこともできるのだが、倒している間はプレイヤー4人に集中的に攻撃されてしまうのでリスクが高い。
ハンター側にマギーがいる場合には通常移動とスニークの移動を交互に行ってハンターたちと一定間隔開けておくといいだろう。なお、自分の足あとを確認したいなら視覚的に野生生物やハンターたちの位置が確認できる“嗅覚”を使用するといい。
どのクラスでプレイする?
ハンターとモンスターのどちらでプレイするのかはプレイヤーの自由だが、マルチプレイでは他の人が同じクラスを希望したすると違うクラスになってしまうことがある。ゲーム開始時に第1希望から第5希望までを選択することができるので、プレイしやすいクラスを選んでおくと第1希望のクラスに空きがあるところを最優先でマッチングしてくれる。
さまざまなクラスを触ってみるとモンスターやハンターの動き方がよくわかるので、1つのクラスに偏らずにプレイしてみよう。