モブキャストより3月12日に配信されたiOS/Android向けアプリ「【18】 キミト ツナガル パズル」。一風変わった雰囲気を醸し出すこのパズルゲームアプリのシステムや世界観、そして魅力をプレイインプレッションとして紹介していきます。
独特な世界観を持つ“超思考型ジュエルパズル”
「【18】キミト ツナガル パズル」(以下:「18 パズル」)は、ゲームクリエイター・水口哲也氏による監修のもと、モブキャストとMonstarsとの共同で開発が行われた“超思考型ジュエルパズルゲーム”です。
Monstarsは、水口哲也氏とともに世界的な大ヒットパズルゲーム「ルミネス」を開発した小寺攻氏率いる開発スタジオであり、この「18 パズル」も「ルミネス」と同様、独自の世界観と高品質のサウンドが特徴となっています。
物語の始まりは、夢と現実の狭間にある領域「夢世界」。主人公(プレイヤー)はここで、「エゴエス」という敵に追われるネコの姿をした博士に出会います。
心に闇を抱えた若い女性が、眠ったまま目覚めなくなってしまう「眠り姫症候群」。主人公が迷い込んだ夢世界は、眠り姫症候群にかかった女性の深層心理が現れた世界――つまり、彼女たちが望むもので作られている世界です。
現実と虚構のバランスが崩れ、この眠り姫症候群に囚われた“眠り姫”たちを助けるのが主人公の目的。しかし、主人公の前に立ちはだかるのはその女性自身。彼女たちは、夢世界では「魔女」となって、自分の世界に侵入した主人公を排除しようとしてくるのです。
倒すべき魔女であり、救うべき眠り姫である彼女たちを助けるべく、主人公たちは夢世界に自由に出入りする能力を持つ「ダイバー」となって、この不思議な世界の謎に挑みます。
基本的なシステムと「エイティーン」の発動
攻撃方法とスキル
本作のパズルバトルは、盤面に敷き詰められたきれいなジュエルをなぞって消していく簡単操作で行います。ジュエルには属性が付与されており、3つ以上つなげて消すと、消したジュエルと同じ属性のキャラクターがエゴエスに攻撃するという仕組み。また、ライフポットという王冠型のジュエルを消せば回復することも可能です。
属性は火、水、木、光、闇の5種類があります。それぞれ相性があるので、敵の属性に合わせて攻撃していくのが基本です。
また、キャラクターは固有のスキルを持っており、必要ターン数が経過すると使うことができます。HP回復、属性を伴う攻撃、ジュエルの属性変更などその効果はさまざま。さらに「リーダースキル」を持つダイバーをリーダーに据えると、リーダースキルの効果がパーティー全体に及びます。
スキルを考慮した戦略次第でパーティー編成も変わってきますが、序盤から中盤にかけては、何も考えずにひとりは回復スキルを持つキャラクターを入れておくことをオススメします。回復したいときにライフポットがないというケースもあるので、能動的に回復できる手段をひとつは確保しておくと良いでしょう。
スキルを使えるのはプレイヤーだけではありません。エゴエスや、中ボス的な存在の「イビルダイバー」、そして魔女もさまざまなスキルを放ってきます。例えば、こちらのジュエルをリンクできないようにされてしまったり、“ダストジュエル”というそれ同士以外ではリンクできないジュエルにされてしまったり。
さらにダストになっただけかと思いきや、次のターンでそのダストで攻撃されて思わぬ大ダメージを負ったりします。特に初見だと何を繰り出してくるかわからないので、ギリギリの戦いをドキドキしながら楽しみつつ、保険として回復役を入れておくと安定します。
さて、このスキルのほかにもうひとつ、プレイヤーが使える“必殺技”が存在します。切り札にして本作最大の特徴である「エイティーン」です。
ジュエルを18個つなげて女神を召喚!
プレイヤーは4人+1人(フレンドやゲスト)のキャラクターで組むパーティーのほかに、「女神」を連れて行くことができます。女神はジュエルを18個以上つなげると派手なエフェクトとともに出現し、さまざまなサポート効果をもたらしてくれるのです。
例えば、一番最初に仲間になる女神・桜部優子。彼女は3ターンの間、盤面にあるジュエル2つをパーティーリーダーの属性のジュエルに変えてくれます。変えるジュエルは選べないのでややランダム性が強いものの、ジュエルを多く消すほど相手に与えるダメージも上がるので、これで形勢逆転できることも。
ではジュエル18個をひょいひょいつなげられるかというと、かなり盤面をコントロールしないと難しいところ。ここで出てくるのが「チェインジェム」です。
他の宝石よりも一際まばゆい光を放つチェインジェムは、ジュエルを6個以上つなげると出現します。通常、ジュエルは同じ属性同士でしかつなげられませんが、チェインジェムを通ると、別のジュエルにリンクさせることができるのです。いわゆるハブ役ですね。これを使うことで「エイティーン」発動への道が一気に開けます。
さらに、チェインジェムを通ると全体攻撃ができるうえ、隣り合うチェインジェムを重ねてひとつにまとめると、攻撃力を上げる「コンボ」効果も付与されます。「コンボ」はまとめる数が増えるほど攻撃倍率が上がっていきます。
「エイティーン」を使ったり、コンボ攻撃を繰り出すのは往々にしてボス戦になるかと思いますので、道中エゴエス相手のバトルでチェインジェムを作っておき、ボス戦に備えるやり方がオススメです。
ボスである魔女を倒すと、その魔女が女神として仲間になってくれます。魔女は、眠り姫症候群にかかった女性の、夢の中での姿。眠り姫症候群から解放することで、仲間として協力してくれるのです。女神が増えれば、より多彩な戦略を練ることも可能です。
スタイリッシュなキャラクターたちとパーティー編成
パズル系アプリというと、ふわふわしたかわいらしいルックスだったり、キャラクターがデフォルメされている作品をよく見かけますが、「18 パズル」のキャラクター=ダイバーは等身が高く、スタイリッシュにデザインされています。
ポップでミステリアスな世界観によくマッチしているダイバーたち。姿も能力もさまざまですが、驚いたのがその設定の細かさ。プロフィール画面の最下部に細かな設定が記載されており、筆者を含めこういうモノが好きな人は、読んでいるだけでも楽しめるのではないでしょうか。
先ほど少し書いたとおり、パーティーは4人で編成します。数ある魅力的なキャラクターの中から誰を抜擢するか悩みどころではありますが、最初は回復役のダイバーと、コスト0の主人公を軸に編成すると良いでしょう。
パーティーは複数作成することができるので、慣れてきたらある程度属性を偏らせた編成を組んでおくと便利です。エゴエスの属性が偏っているステージもあるので、得意な属性のパーティーを当てていくことができます。
ちなみに、チュートリアルで使うパーティーはパラメータが低く、人によってはチュートリアルでも苦戦してしまうかもしれません。チュートリアル終了後は序盤の数ステージをクリアすると手に入る「夢ドロップ」を持って「Bar サキュバス」(レアガチャ)に赴き、レアダイバーを仲間にしておくとかなり楽になります。スーパーレアでなくても充分戦力になるので、しっかり育てておくと良いでしょう。
サウンドはONがオススメ!
本作の世界観を鮮やかに彩るのがクラブミュージック調の曲をはじめとした、色とりどりのBGM。ゲーム内ではサウンドをONにしてプレイすることが薦められているとおり、本作のBGMは繰り返し聞いていてもまったく飽きないほど世界に溶け込んでおり、ゲームに没頭することができます。
文章では音を伝えにくいのがもどかしいところですが、普段はミュージックプレイヤーで好きなアーティストの曲を聞きながらアプリを遊ぶ筆者が、ミュージックプレイヤーを切ったくらいです。
現代ファンタジーのポップでミステリアスな雰囲気を持つ本作。スタイリッシュ系が好きな筆者はこの雰囲気だけで思わず手を出してしまいました。好きな人はとことん好きなデザインですよね。ただパズルをやるだけでなく、きちんとしたストーリーを楽しめる点もポイントです。
クールなキャラクター、ついやり込んでしまうパズルシステムに先が気になるストーリー、そして耳を虜にしてしまう音楽と、プレイヤーを掴んで離さない要素を取り揃えているのが「18 パズル」です。あなたも、この夢世界に“ダイブ”してみませんか?