2KとGearbox Softwareは、2015年5月14日に発売を予定しているPS4/Xbox One用ソフト「ボーダーランズ ダブルデラックス コレクション」について、「ボーダーランズ2」に登場する6人のVaultハンターたちの情報を公開した。

目次
  1. 「ボーダーランズ2」の“Vaultハンター”に共通する基本的な戦闘システム
  2. 「ボーダーランズ2」のDLCについて

今回は「ボーダーランズ2」にスポットをあて、全く異なるプレイスタイルをもたらす個性豊かな6人の“Vaultハンター”たちの情報を紹介。

特徴や戦術に加え、破天荒なストーリーと一癖も二癖もあるキャラクター性、膨大な量のコンテンツが織りなす「ボーダーランズ2」世界をどんな主人公と共に歩むか、今一度DLCキャラクターを含む個性的な6人の基本を整理しておこう。また、一部代表的なDLCの概要も一緒にまとめて紹介されているので、こちらにも注目だ。

「ボーダーランズ2」の“Vaultハンター”に共通する基本的な戦闘システム

一人称視点のシューターとRPGを組み合わせた「ボーダーランズ2」の主人公“Vaultハンター”は、レベルアップにより得られるスキルポイントを様々なスキルに割り振り、獲得することによって成長します。6人の“Vaultハンター”は任意に発動可能な“アクションスキル”と呼ばれる象徴的な特殊能力を1つ持つほか、同じキャラクターであっても全く異なるプレイスタイルを可能にする3種類のスキルツリーを保有しています。

また、各スキルツリーには10種前後のスキルが個別に用意されており、取得するだけで常に能力が発揮されるパッシブ系のスキルと、敵を倒すことによって発動するキルスキルの2種類に分類されます。互いにシナジーを発揮するこれらのスキルと無数に存在する武器を組み合わせることで生まれる無限とも言える戦闘のバリエーションは“ボーダーランズ2”の大きな魅力の1つだと言えるでしょう。

また、“ボーダーランズ”シリーズの戦闘を彩る特徴の1つとして、武器や装備品の方向性を大きく分類する巨大企業の存在とエレメンタル要素が挙げられます。

“ボーダーランズ”世界に登場する主な武器メーカー

Dahl

馴染み深い現代戦の武器デザインを特色とするメーカー、エイム時のバースト射撃による精度の高さが魅力だ。また、Dahl社はHyperion社と並んで本編のストーリーに絡む巨大企業の1つでもある。

Hyperion

“ボーダーランズ2”の敵、ハンサム・ジャックが社長を務める巨大企業。ロボット的なデザインと安定した性能を誇る。

Jakobs

西部開拓時代をはじめ、古い時代のデザインと強力なダメージ、著しく高い発射速度を特色とする一方で、エレメンタル効果を持たない特化型の武器メーカー。

Maliwan

未来的な流線型の格調高いデザインと全ての武器に付与されたエレメンタル属性を特色とする。

Tediore

大量生産品を思わせるデザインをモチーフとし、マガジンが使い捨てのグレネードのように投擲できる個性的なシステムを特色とする。このマガジンは残段数が多いほど与えるダメージが大きくなる。

Torgue

本編にも登場するMr.Torgueが社長を務めるメーカー。社長の人間性を強く反映したマッシブなデザインと爆発に特化した銃を特色とする。

Vladof

フルオート射撃とロシア風のデザインを特色とするメーカー。先端が回転する複数本のバレルを利用した連射率の高さを特徴としている。

Bandit

企業ではないが、シリーズに共通して登場する敵勢力Bandit達があり合わせで自作した銃も存在する。弾薬の多さとBanditらしい綴りのミスが特徴だ。

なお、武器には数段階のレアリティが存在し、ありふれたノーマル品から固有名を持つユニーク、レジェンダリといった強力な装備に加え、E-Techやパールセント、セラフと呼ばれる非常に特殊な武器も存在している。

武器に特性を付与するエレメンタル効果

ファイヤー

生物の体力に効果的で、炎上による継続ダメージが生じる可能性を持つ。

ショック

一部の敵が持つシールドに効果を発揮する電気属性。感電による継続ダメージが生じる。

コロッシブ

黄色の体力バーを持つメカや乗り物の装甲に効果的な腐食ダメージ。腐食による継続ダメージも生じる。

エクスプローシブ

高いダメージを与える爆発効果が得られる。

スラグ

相手をスラグ化させるエレメンタル効果。紫色のエフェクトが付与されスラグ化した敵の被ダメージが一定時間増加する。高レベル帯のプレイに必須となる重要なエレメンタルの1つ。

属性なし

単なる物理ダメージを与える属性だが、これを強化する装備品が登場するほか、“ボーダーランズプリシークエル”にはこの属性を強化するキャラクターやスキルも存在する。

なお、「ボーダーランズ2」の主人公を務める6人の“Vaultハンター”は何れも新たに登場するハンター達だが、初代の主人公を務めたローランドやブリック、モーデカイ、リリス達は指導者的な役割で引き続き登場し、プレイヤーの冒険を共に導いてくれる。それでは、ここから6人の“Vaultハンター”達にスポットを当ててみよう。

入門に最適なDahl社出身の元兵士“アクストン”

クラス:コマンドー
特殊スキル:“サーベルタレット2.0”
投擲後、自動的に展開し敵を攻撃するDahl社の“サーベルタレット”を設置する。スキルの選択によっては“アクストン”本体よりも強力な存在となる頼もしい存在。制限時間を超えるか、一定のダメージを受け破壊された場合、消滅する。効果時間中に回収することでクールダウンを短縮することも可能だ。

かつてDahl社の兵士として働いた経歴を持つ“アクストン”は、礼儀正しく執念深い人物。とある行動が原因となり軍を追われ、パンドラの地に降り立った。“ボーダーランズ2”に登場するハンターのうち、最も汎用的な能力を持つキャラクターであり、多彩なスキルとタレットによる生存力の高さを含め、本作を初めてプレイするユーザーには最適な入門クラスだと言えるだろう。また、“アクストン”には、様々なプレイスタイルを構築可能にする次のようなスキルツリーが用意されている。

ゲリラ

“サーベルタレット”のダメージや装弾数、精度、追加のロケット、スラグ弾など、タレットの攻撃力を高めるスキルが揃う。

ガンパウダー

アクストンの与ダメージや武器の取り回し、装弾数の増加など、主にアクストン本人の攻撃力を強化するスキルツリー。

サバイバル

ライフ増やシールド性能の向上、タレットのシールド展開機能、回復など、アクストン本人とタレットの生存力を強化する。

激しい銃撃戦が楽しめる攻撃型のハンター“サルバドール”

クラス:ガンザーカー
特殊スキル:“ガンザーキング”
発動時に約半分の体力を瞬時に回復すると同時に、グレネードとロケットを除く弾薬の回復効果が付与され、2丁の銃で集中攻撃を加えることができる。約20秒続く効果時間中はダメージに対する耐性も付与されるため、文字通り銃を撃って撃って撃ちまくるプレイが可能となる。

ハイペリオン社に故郷を奪われた“サルバドール”は、まさに銃を持ったバーサーカーと言える戦闘特化型のハンターで、“ガンザーキング”がもたらす圧倒的な攻撃力を特色とする一方で、発動中の体力回復やダメージ耐性、弾薬補給といった優れた効果による生存性も高く、シンプルさと派手な爽快感を兼ね備えた非常に扱いやすいクラスだと言える。

また、3種のスキルツリーによる、ピストルやスナイパーライフル、ロケットランチャーといった武器カテゴリ特化や生存力特化といった柔軟なビルド構築も“サルバドール”の大きな魅力だ。

ガンラスト

リロードや武器の持ち替え、敵のキルなど、様々な行動により発動する能力やダメージ強化スキルを特色とスキルツリー。

ランペイジ

“ガンザーキング”の効果時間延長やクールダウン短縮、装弾数や弾薬消費の改善など、“ガンザーキング”状態の維持を改善するスキルが並ぶ。スキルの構成次第では、プレイ中のほとんどを“ガンザーキング”状態で過ごすことも可能となる。

ブロウン

ライフの増加や回復、状態異常の軽減、ダメージ耐性の強化、Co-op向けの能力など、生存力を高めるスキルが多数並ぶ。

支援や回復、属性攻撃を得意とするセイレーン“マヤ”

クラス:セイレーン
特殊スキル:“フェーズロック”
敵を別次元に封じ込め、一定時間行動不能にするセイレーン能力。Co-op時や強力な敵との戦いに効果を発揮する。一部拘束できない敵には直接ダメージを与える。

宇宙に6人のみ存在する能力者セイレーンの1人として育てられた“マヤ”は、“リリス”や“エンジェル”とは異なる支援系の能力を持つ“Vaultハンター”で、蘇生や回復、多彩な属性攻撃を得意とする。Co-opにおける支援能力に長ける一方で、殲滅力がやや低く、近距離戦を得意としないことから、“アクストン”や“サルバドール”に比べて幾分かテクニカルなキャラクターだと言える。共に継続してプレイする友人や家族がいる場合には、協力プレイの幅を広げる優秀なサポート役として活躍できるだろう。“マヤ”には、以下のような3種類のスキルツリーが用意されている。

モーション

“フェーズロック”の効果時間延長やクールダウン短縮、“マヤ”本人のシールド増など、防御と支援面の強化に特化したスキルツリー。

ハーモニー

仲間の自動回復や直接回復、蘇生、スラグ付与など、Co-opに役立つ回復・支援系スキルが揃う。

カクタリズム

エレメンタル効果の発生確率増や“フェーズロック”向けの追加ダメージ、各種エレメンタル効果の付与など、“マヤ”の攻撃を強化するスキルツリー。

謎に包まれた正体不明の暗殺者“ゼロ”

クラス:アサシン
特殊スキル:“デセプション”
ホログラムのおとりを作りだし、ゼロ本人の姿を透明化する。この間に繰り出す近接や射撃による攻撃が著しく強化され、一撃で大きなダメージを与えることが可能となる。

経歴や素顔、種族、性別、本名すら明かされていない謎の暗殺者。“デセプション”を用いた強力な攻撃や前線の離脱によって高い生存性を特色とするが、体力や回復能力は低く、装備や高レベル帯のスキル、プレイヤーの技術に大きく依存することから非常にテクニカルな大器晩成型キャラクターとなっている。

近接攻撃に特化した強化や、スナイパーライフルの扱いを改善するスキルが多く、戦闘自体も非常にトリッキーであり、ゲームの戦闘システムを把握した中~上級者向けの“Vaultハンター”だと言えるだろう。

スナイピング

クリティカルダメージやズームの強化、射撃精度の改善、リロード後初弾のダメージ増、スナイパーライフルの取り回し強化など、狙撃手としての能力を強化するスナイパー特化ツリー。

カニング

射撃から回復、追加攻撃など、汎用的な能力が並ぶ攻撃強化ツリー。

ブラッド

複数のダメージ増やキルスキル、近接攻撃時の回復など、“デセプション”の再発動など、剣を用いた近接戦闘に特化するスキルツリー。

ビギナーから上級者にまで対応する懐の深いペット職“ゲイジ”

クラス:メクロマンサー
特殊スキル
“サモンデストラップ”-まだ高校生だった“ゲイジ”が自ら開発した強力なロボット“デストラップ”を召喚し戦わせる。

第1弾のDLCキャラクターとして登場した“ゲイジ”は、シューターに不慣れな初心者向けのスキルツリーとスタックスキルを中心に構成する上級者向けのスキルが混在する珍しいタイプの“Vaultハンター”だ。“ボーダーランズプリシークエル”にも多く登場するスタック系スキルの基本が学べることもあり、アクストンやサルバドールに次いで入門に適したキャラクターだと言える。

なお、スタック系スキルは、敵のキルや一部のアクションによって特定スキルの効果が累積する能力を指すもので、ゲイジは敵を倒すか弾倉を空にする毎にスタックが増え、ダメージが強化される代わりに射撃精度が失われる効果を最大150まで累積可能とする“アナーキー”スキルを持つ。最大までスタックさせたゲイジの攻撃ダメージはなんと262.5%増まで強化され、ダウンもしくは弾倉が空になる前にリロードするまで効果が持続する。

ベストフレンド

体力の回復やシールドリチャージの改善、銃弾の一部が跳弾し敵に命中する“クロースイナフ”など、ビギナー向けの能力が並ぶスキルツリー。

トラブル

主にショック効果に特化した攻撃強化系のスキルツリー。近接攻撃の強化や“デストラップ”の追加武器、スラグといった能力も含まれる。

オーダー

前述したスタックスキル“アナーキー”を含むスタックを軸とする攻撃スキルが並ぶツリー。スタックした“アナーキー”を消費する攻撃スキルも存在する。

爆発的な大ダメージを与えることに特化した“クリーグ”

クラス:サイコ
特殊スキル:“バズアックスランペイジ”
発動時に装備した武器の使用が封じられ、代わりに強力な近接武器“バズアックス”を攻撃に用いるよう戦闘システムそのものが変化する。発動時は“バズアックス”の攻撃力が5倍近く強化されるほか、投擲による遠距離攻撃も可能で、敵をキルした場合は体力が回復し、ダメージを受けるとクールダウンが短縮される。

2人目のDLCキャラクターとして登場した“クリーグ”は、Bandit出身のサイコでありながら“Vaultハンター”となった異色のキャラクターだが、そのワイルドな外観と能力とは裏腹に“ボーダーランズ2”で最もテクニカル且つ複雑なキャラクターだ。その戦闘スタイルは他のハンターと大きく異なることから、初めてシリーズに触れるプレイヤーは2人目以降のキャラクターとしてプレイするのが順当だろう。

だが、一旦その能力を理解すれば、自爆しながら敵を殲滅するなど、他では味わえないハイリスク・ハイリターンな戦いと多彩なビルドが楽しめる。

ブラッドラスト

敵にダメージを与えることで累積する“ブラッドラスト”のスタックに合わせて様々な効果を付与する攻撃系のスキルツリー。なお、クリーグの“ブラッドラスト”は時間に応じてその累積数が減少する。

マニア

“戦って生き延びろ!”中の攻撃がダイナマイトを利用した攻撃に変化する“ライトザフューズ”や変身スキルを筆頭に、近接攻撃の強化に特化したスキルツリー。

ヘルボーン

炎のエレメンタル効果に特化し、自らの体まで燃やす特殊な攻撃スキルが並ぶ。

「ボーダーランズ2」のDLCについて

「ボーダーランズダブルデラックスコレクション」の“ボーダーランズ2”は、大規模な追加キャンペーンから季節のイベントにフォーカスした中規模ミッション、大量の新スキンなど、45種にも及ぶDLCを同梱しています。特に、大規模な追加キャンペーンやキャラクターのレベル上限を引き上げるアップグレードパックは、“Vaultハンター”達の戦いと物語、そして高レベル帯のエンドコンテンツに多大な影響を与えるDLCとなっています。

今回はこの中から、代表的な追加キャンペーンに加えて、数百時間を軽く超えるディープな“ボーダーランズ2”体験をもたらすアップグレードパックDLCの概要をまとめてご紹介しましょう。

“キャプテン・スカーレットと海賊の秘宝”

パンドラに広がる砂漠“パイレート・ベイ”を舞台に、砂漠の海賊“キャプテン・スカーレット”と謎の秘宝を巡る冒険を描く第1弾のDLCキャンペーン。レベル15程度からプレイ可能だが、仲間との協力が求められる強大なボスや“セラフ”と呼ばれる強力な装備カテゴリが導入される。

“Mr.Torgueのキラートーナメント”

“ボーダーランズ”シリーズの人気キャラクター“Mr.Torgue”が主催するトーナメントをテーマに描く第2弾のキャンペーンDLC。強力なTorgue社製のエクスプローシブ武器や“セラフ”の新武器、さらに強力なボスが登場する。ヘッドハンターズDLCの第2弾“腹ペコWattleGobbler”と併せて、Mr.Torgueファンにはたまらない筋肉と爆発、激しい戦闘が楽しめる。

“SirHammerlockと行くハンティング紀行”

「ボーダーランズ2」本編終了後の物語を描く第3弾DLC。続く“ボーダーランズプリシークエル”にも登場する悪のカリスマ“プロフェッサーNAKAYAMA”が初めてその姿を見せる。ストーリーの性格上、開始推奨レベルが高く、仲間との協力が必要な強大な新ボスに加え、乗り物や多数の強力なお宝など、大量の新コンテンツが導入される。

“TinyTinaとドラゴンの城塞”

“ボーダーランズ”シリーズ最大の規模となる第4弾DLCキャンペーン。シリーズの人気キャラクター“タイニー・ティナ”の生い立ちや成長を軸に、“ボーダーランズ2”の壮大な物語が迎える大団円を描く。本DLCも“ボーダーランズ2”本編終了後の物語を描いており、開始推奨レベルが高く、他のDLCと同様に新ボスや強力な装備など、大量の追加コンテンツを導入する。これら、DLCのプレイを通じて得られる一部の装備は非常に強力で、今回ご紹介した“Vaultハンター”6人のプレイスタイルをさらに拡張する優れた選択肢の1つとなるだろう。

“Ultimate Vault Hunterアップグレードパック”

最大50だった“ボーダーランズ2”本編のレベルを最大で61まで解放し、3周目のゲームプレイを導入するDLC。最大レベルの上昇により、キャラクターが得られるスキルポイントが11増加し、多彩なキャラクタービルドがさらに拡張可能となる。また、3周目の“UltimateVaultHunterMode”には新しい武器レアリティも追加され、ここから数百時間規模を軽く超える最もハードコアな“ボーダーランズ2”体験が始まる。腕に覚えのあるハンターはさらなるプレイスタイルの追求とお宝を求め、奥深い“ボーダーランズ2”のエンドコンテンツへと踏みだそう。

“Ultimate Vault Hunterアップグレードパック2”

レベル61の解放に続いて、最大レベルを72まで拡張し、新たなレジェンダリ装備やマップを導入する第2弾のアップグレードパック。“ボーダーランズ2”のさらなる高みとして、レベル72を超えて80レベルの装備品やレベル82の敵が登場する究極のエンドコンテンツ“Overpowerアップグレード”が導入される。最強の“Vaultハンター”を目指すプレイヤーは自身のキャラクターが最高レベルの敵に通用するか、是非その目で確かめてみてほしい。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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