スクウェア・エニックスより4月23日に発売されたニンテンドー3DS用ソフト「ブレイブリーセカンド」の特集企画最終回となる今回は、本作の特徴的なゲームシステムを紹介する。

目次
  1. 独創的な新システムを多数搭載
  2. 前作で好評を博したおなじみのシステムも健在
  3. 戦略の幅を広げる新たなジョブ&アビリティ

ついに発売となったスクウェア・エニックスのRPG「ブレイブリーセカンド エンドレイヤー」の特集第六回。今回の特集では本作のシステムや新たに登場するジョブなどをまとめて紹介。いずれもやり込み要素たっぷりなので、シリーズのファンはもちろん、初めてプレイする人も楽しめること間違いなしだ。

前作「フォーザ・シークウェル」をベースに新たな機能が多数追加されている。

独創的な新システムを多数搭載

まずは「ブレイブリーセカンド」で新たに搭載されたシステムの数々を紹介していく。より経験値などを稼げる「連続チャンス」やイデアを中心に展開していく「バーターサブシナリオ」など、本作ならではの斬新かつユニークなシステムがてんこもり。これらの仕組みや機能を理解して、新しくなった「ブレイブリー」の世界を存分に楽しもう。

報酬を大幅に増やせる「連続チャンス」

敵を1ターンで倒すと、新たな敵と続けて戦う「連続チャンス」が発生する。勝利すればバトル終了時にもらえる報酬がアップ。連戦を続けるほど報酬が増加していくので、より経験値やお金を稼ぐことができる。ただし、戦闘終了時のBPはそのまま持ち越されてしまう。全員のBPがマイナスの状態で終了した場合、次の戦闘ではスタート時に誰も行動できなくなるなど、無理に戦い続けると全滅の恐れがあることも踏まえておこう。

続けて戦うか選べるので、苦戦しそうなときは無理せず撤退しよう。

イデアが主役となる「バーターサブシナリオ」

イデアを中心として展開するサブシナリオだ。前作で敵対したアスタリスク所持者たちが登場し、さまざまなテーマで対立。それぞれの主張を聞いて、どちらを支持するか選択することになる。支持する相手を選ぶと、選ばなかった相手とのバトルに突入。勝利すると相手の持つジョブを使用できるようになる。支持したほうの持つアスタリスクは入手できないため、双方の主張はもちろん、それぞれのジョブも大きな判断材料になるのだ。

「主張には共感できるが相手の持つジョブは捨てがたい」と、かなり悩むことになる。

さまざまな特典が得られる「月面基地復興ゲーム」

マグノリアの故郷である月面基地の復興を目指すミニゲームだ。復興したい施設に人を割り振っていくというもので、施設のレベルが上がるたびにアイテムや必殺技のパーツなどを入手できる。もちろん、前作のノルエンデ復興と同じく3DSのすれちがい通信も利用可能。すれちがうたびに人口を増えていくので、復興作業にかかる時間を短縮できる。

1人だと復興に1時間かかるものも、2人なら半分の30分で作業を完了できる。
どのように人員を割り振るかはプレイヤーの自由だ。

魔王討伐をサポートする「バスターシップ」

Wi-Fi通信で配信される魔王を弱体化させることができる月面基地の施設。砲撃によって魔王のレベルを下げるというもので、他の施設と同じく施設レベルを上げることが可能。レベルアップすれば砲撃力が上がり、弱体化にかかる時間をさらに短縮できる。また、所持できるのは1機のみだが、フレンド登録したプレイヤーのバスターシップが使用可能になっているので、友だちを増やせば多数の船で攻撃を仕掛けられるようになるのだ。

魔王の詳細は下の「通信を介して魔王とバトル」を参照してほしい。

ミニゲーム「カプカプメーカー」

4人のメンバーで裁断、綿入れ、接着、仕上げの作業を分担してぬいぐるみを生産していくユニークなミニゲームだ。完成したぬいぐるみを売却することで、「カプ」という特別な通貨を入手することが可能。売却額が特定の額に達するたびにBGMが解放され、カプカプメーカー内で自由に聴けるようになる。

施設内では作業用のアイテムが売られており、カプを使ってこれらを購入すれば作業効率がアップ。レアなぬいぐるみを生産したり、作業時間を短縮したりすることができる。また、ぬいぐるみを作るごとに上昇する「差し入れゲージ」が満タンになった場合にも、作業効率を大幅にアップさせる「差し入れ」を行うことができる。

パックが満杯だったり特定の種類のカプカプを含んでいたりすると、売却時にボーナスが付くのだ。

前作で好評を博したおなじみのシステムも健在

行動回数を前借りしたり、貯めたりできる「ブレイブ&デフォルト」をはじめとする、おなじみの機能の数々も紹介しておこう。いずれもシンプルながら奥が深く、これらを利用することで戦略的なバトルを楽しむことができる。

ブレイブ&デフォルト

本作を象徴する戦闘システムが、この「ブレイブ&デフォルト」だ。コマンドを入力してキャラクターを行動させるには「BP」というポイントが必要で、「ブレイブ」を選択するとBPを消費することによって行動数が増加、「デフォルト」を選ぶと防御に徹してBPを貯めることができる。これらを利用すればデフォルトで敵の攻撃に耐えつつBPを貯め、ブレイブで連続攻撃を仕掛けるといった戦いかたができるわけだ。

BPがゼロの状態でもブレイブすることは可能だが、数値がマイナスになるとゼロに戻るまで行動することはできない。たとえばBPがゼロの状態で2回ブレイブしたとすると、数値が-2となって次の2ターンは行動できなくなるのだ。BPを前借りして一気に勝負を決めにかかるか、それとも貯めておいてチャンスをうかがうか。戦闘のさまざまな局面でプレイヤーの判断が問われるのだ。

ブレイブとデフォルトをどのタイミングで使うかが戦闘の大きなポイントになる。

ブレイブリーセカンド

「SP」というポイントを消費することで戦闘の時間を止め、自分たちだけ行動できるようにするというものだ。相手のターン中に割り込むことも可能なので、戦闘における強力な切り札となる。

発動に必要となるSPは8時間ごとに1回復。前作ではスリープモードにしないと回復しなかったが、今回はプレイ中も蓄積されていくようになっている。また、ニンテンドーeショップで購入できる「SPドリンク」で回復することも可能だ。

今回も保持できるSPは最大3となっている。
ムダ使いはせず、ここぞというときに使おう。

必殺技

剣や槍など武器の系統ごとにそれぞれ4種類の必殺技が用意されており、一定の条件をクリアすると発動することができる。敵に大ダメージを与えたり、味方全員の体力を大幅に回復したりと効果はさまざま。さらに、月面基地の復興を進めていけば、必殺技のカスタマイズもできるようになる。「暗闇」や「沈黙」といった特定の効果を付けるだけでなく、技の名前や使用時のセリフも編集可能なので、オリジナルの必殺技を作り出すことができる。

前作と同じく、フレンド召喚で受信したプレイヤーの技を使用することも可能だ。

難易度とエンカウント率の操作

戦闘の難易度とエンカウント率も自由に調整できる。特に便利なのがエンカウント率の操作で、数値をゼロにすればダンジョンの最深部などにも一気に到達することができる。もちろん、エンカウント率を上げて敵に出会いやすくすることで、経験値やお金を稼ぎやすくするといった使い方も可能。また、オートバトル機能も利用可能になっているので、ストレスなく攻略を進められる。

オートバトルとエンカウント率の操作ウィンドウはRボタンで呼び出せるので、いつでも手軽に調整できる。

通信を介して魔王とバトル

今回もWi-Fi通信を介して強力な戦闘力を誇る「魔王」が月面基地に出現する。いずれ劣らぬ難敵だが、撃破に成功すればレアなアイテムを入手できる場合があるので挑戦のしがいがある。もちろん、下で紹介している4体以外の魔王も多数登場してくる予定だ。また、これらの魔王はすれちがい通信で他のプレイヤーに配信したり、別のプレイヤーから受信したりすることもできる。

体験版にも登場した第五天魔王;雲丹(左)と第四天魔王;蝶尾(デザイン:増田セバスチャン)
左は第一天魔王;白鳩(デザイン:増田セバスチャン)、
右は体験版でも配信された第六天魔王;白山(デザイン:ノロ・ドゥルジアク)だ。

Uの手帳

主人公のユウの持つ手帳で、発生したイベントを見直すことができる「イベントビューワー」のほか、倒したモンスターのデータが記録される「モンスター図鑑」や旅で得た情報を確認できる「雑記」などが利用可能になっている。ちなみに、前作に登場した「Dの手帳」は物語の根幹に関わる重大な記述が見られるようになっていたが、今回は果たして……。

モンスター図鑑は同じ敵を繰り返し倒すと、ユウ以外の仲間たちの記述も追加されていくようになっているので
続きが気になる人はコンプリートしよう。

戦略の幅を広げる新たなジョブ&アビリティ

豊富なジョブとアビリティを組み合わせて、自由にキャラクターをカスタマイズできるのも本作の魅力のひとつ。ジョブの種類は前作をはるかに超えており、これまで以上に幅の広いキャラメイキングを楽しむことができる。特に、以下で紹介する新たなジョブは、いずれも個性的なアビリティを持っているものばかりだ。

もちろん、ヴァルキリー、狩人、暗黒騎士など前作に登場したジョブも多数登場する。一部の能力は改変されているものの習得できる魔法やアビリティはどれもほとんど同じなので、前作と同じ感覚で使用できる。

ヴァルキリーのクレセントムーンや暗黒騎士のサガク剣などおなじみのアビリティを今回も使用できる。

トマホーク

銃の扱いにたけたアタッカータイプで、全体攻撃のほかさまざまな補助効果を付与することができる。

パティシエ

毒、麻痺、沈黙といった効果を与えたり、敵のステータスを下げたりするアビリティを数多く持つサポート型のジョブだ。

ねこ使い

特定のモンスターが使う技をラーニングし、「ねこ技」として使用する。「ねこ奥義」という強敵からしかラーニングできない強力なアビリティもあるという。

占星術師

対象の攻撃力、防御力、属性などをアップさせる補助系アビリティを駆使する。確率系アビリティの成功率を上げる技も使えるなどサポート役に適したタイプ。

ガーディアン

霊力を操ることで強力な攻撃を繰り出したり、能力を強化したりすることができる。さらに、他人の持つアビリティも使用できるという。

エクソシスト

指定したキャラクターを数ターン前の状態に戻す「アンドゥ」をはじめ、サポート系のアビリティを数多く持つ新たなタイプのヒーラージョブだ。

ウィザード

新体系の魔法「精霊魔法」を操る。BPを消費することで、魔法にさまざまな追加効果を付与する「修飾句」は終盤まで活用できる強力なアビリティだ。

チャリオット

通常攻撃のたびに武器の適正がアップする「戦闘民族」、武器を敵全体に投げる「乱れなげ」、3つの武器を装備できる「三刀流」など物理攻撃に特化したアビリティを持つ。

フェンサー

防御力が上昇する構えから「バイソンホーン」、行動速度が上がる構えから「ファルコンクロウ」を繰り出すなど、構えを変えることで使用できる剣技が変化する。

ビショップ

基本的な回復魔法はもちろん、デフォルト中のダメージでHPを回復させる「ディバインナイト」など、さまざまな新魔法が使えるヒーラー。同じ魔法を2度唱えることで効果を強化するジョブ特性「二言」も持つ。

最後にニンテンドーeショップにて配信中の体験版「無料で遊べる三銃士編」を簡単に紹介しておこう。製品版とは異なるオリジナルのシナリオを楽しめるもので、基本的なシステムや新ジョブの使い方、主人公たちの性格などを理解することができる。購入しようか迷っている人は、まずこちらをプレイしてみるといいだろう。

体験版で特定の条件をクリアしていると、製品版でアイテムをもらうことができる。

ブレイブリーセカンド エンドレイヤー コレクターズパック

スクウェア・エニックス

3DSパッケージ

  • 発売日:2015年4月23日
  • 15歳以上対象
  • スクウェア・エニックス e-STORE専売

ブレイブリーセカンド エンドレイヤー

スクウェア・エニックス

3DSダウンロード

  • 発売日:2015年4月23日
  • 15歳以上対象
  • ニンテンドーeショップ ダウンロード版

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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