工画堂スタジオより2015年4月30日に発売されるPS Vita用ソフト「白衣性愛情依存症」。ここでは、発売前に本作の序盤をプレイしてみて感じた、ゲームの魅力を紹介する。

目次
  1. 大人でも子供でもない、等身大の女の子たちが描かれる
  2. 専門用語へのフォローや遊び心が満載
  3. 「白衣性愛情依存症」出演声優サイン色紙をGamer読者にプレゼント!

「白衣性愛情依存症(以下、白愛)」は、女性同士の友情や絆、つながりを描く「百合」をモチーフに、工画堂スタジオの“しまりすさんちーむ”が贈るキラ☆ふわ看護学生アドベンチャーゲーム。看護学校に入ったばかりの看護師のたまごである大幸あすかを主人公に、大人になりきれていない、でも、周囲からは大人の女性として扱われてしまう女の子たちが、学園生活や恋を通じて少女の殻を破り、一人の女性に成長していく姿が描かれる。

Gamerでは「白愛」の魅力を紹介する特設サイトを通して、これまでゲームの前日譚的なエピソードが楽しめるショートストーリーや、同じく百合を題材とした「FLOWERS」開発者との対談などを掲載してきた。いよいよ発売を間近に控えた今回は、本作を一足早く遊んでみた筆者によるプレイインプレッションをお届けしよう。

大人でも子供でもない、等身大の女の子たちが描かれる

本作は、あいまいな理由で看護師を目指すことになったゆるふわポンコツ系の主人公・大幸あすかの目線で、あすかの妹で自称“お姉ちゃんの特効薬”の大幸なお、才色兼備であるものの悪戯好きな天藤いつき、気位の高さと真摯な姿勢を併せ持つお嬢様の武田さくや、元看護師で天然風味なクラス担任の大原かえでの4人と交流を深めていくこととなる。

作中ではあすかの語り口調で状況が描かれていくのだが、自身を“クラゲ”と評する彼女の言動はかなり独特。特に時折見せる汚い言葉づかいに年頃の女の子らしさが現れており、着飾った部分のない等身大の主人公像が垣間見える点が読んでいて面白い。

そして、あすかの目から見ることができる他のキャラクターたちもかなり個性が強い。発売前の情報で知っているキャラクターの印象以上に面食らう場面も多々あるかと思うので、今のうちからぜひ楽しみにしておいてほしい。

共通ルートで描かれるのは、看護師になるための授業の数々や学校行事などを通しての学園生活。ここは職業としての看護師を描いた前作「白衣性恋愛症候群」とは違い、あくまでも“看護学生”としての目線で描かれるので、目標である看護師は漠然としたものとして表現されており、プレイヤーは骨の名称やベッドメーキングなどの基礎知識を、あすかの目線で見て学ぶことができる。

とはいえ、そのあたりの描写は比較的シンプルなものに留まっており、やはりメインとなるのはあすかとキャラクターたちの交流。ゲームの進行はオーソドックスに選択肢を選んでいくアドベンチャーゲームなので、気になるキャラクターとのイベントを楽しみつつ、ゲームを進めていくのがいいだろう。

なお、本作は百合をテーマに女性間の恋愛を描いているが、女性同士が恋人関係になることは比較的自然なものとして描かれている。筆者がその点を踏まえて感じたのは、そういった“禁忌”としての百合を描かないことでよりダイレクトに恋愛関係が描かれるということ。例えば、あすかがさくやを意識した時にいつきという恋人がいることが壁になったりと、普段イメージするような男女間の恋愛観と同じような感覚で、かつ女性同士の繊細な関係性が描かれていく点はポイントと言えるだろう。

そして共通ルートの後には、いよいよ物語の核心に迫る各キャラクターとの個別ルートが待ち受けている。ここでその内容に触れることは遠慮しておくが、実際に読み進めていくと、いろんな意味で前半とのギャップに驚かされることだろう。ぜひ注目してもらいたい。

作中では気になる用語もところどころで登場する。前作をプレイしている人は、このあたりも注目してもらいたい。

専門用語へのフォローや遊び心が満載

加えて、本作ならではのポイントとして筆者が挙げたいのは、ところどころに用意されたプレイヤーへの気配りだ。

まず最初に紹介するのは、前作にも用意されていた、専門用語を解説する「豆知識」。今回も作中で疑問に思った時にいつでも確認できるような、シンプルなかたちで実装されているので、必要な場面で活用するといいだろう。

画面右上のお豆さんが表示された時に、△ボタンを押そう。 幅広い医療用語が丁寧に説明されているので、勉強になる。
豆知識のポップアップは、設定で変更することも可能だ。 医療用語だけでなく、さまざまな用語をフォロー。

また、システム音はデフォルトのものの他、設定でキャラクターのボイスに変更することが可能。ゲーム開始時にはあすかのみとなるが、ゲーム進行に応じて開示されていき、各キャラクターならではのシステム音が楽しめるので、ぜひ試してみてほしい。

そしてもう一つ、イベント間のアイキャッチで挿入されるキャラクターのセリフも注目ポイントのひとつ。以前お届けした浅倉さん、加隈さんへのインタビューでも話していたタイトルコールをはじめ、筆者個人としてはいつきのセリフに思わず吹いたりと、遊び心が加えられているのでそちらをひとつひとつチェックするというのもいいかもしれない。

発売前ということでネタバレは控えるかたちでお届けしたが、いかがだったろうか。今作から遊ぶという人はもちろん、前作をプレイした人にとっても確実に楽しめる内容になっていることは、自信を持ってお伝えしたいと思う。

白衣性愛情依存症

工画堂スタジオ

PSVitaパッケージ

  • 発売日:2015年4月30日
  • 15歳以上対象
白衣性愛情依存症

白衣性愛情依存症

工画堂スタジオ

PSVitaダウンロード

  • 発売日:2015年4月30日
  • 15歳以上対象

「白衣性愛情依存症」出演声優サイン色紙をGamer読者にプレゼント!

本作の発売を記念して、「白衣性愛情依存症」の出演声優5名のサイン色紙を1枚ずつ、Gamer読者にプレゼント! 下記の専用フォームよりぜひご応募ください!

賞品

浅倉杏美さん(大幸あすか役)サイン色紙
加隈亜衣さん(大幸なお役)サイン色紙
原由実さん(天藤いつき役)サイン色紙
田村ゆかりさん(武田さくや役)サイン色紙
今井麻美さん(大原かえで役)サイン色紙

提供

株式会社工画堂スタジオ

当選数

各1名(抽選)

応募期間

2015年4月28日~2015年5月6日

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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