アメリカ・ロサンゼルスにて6月16日(現地時間)より開催されている「Electronic Entertainment Expo(E3) 2015」。ここでは、スクウェア・エニックス主催のE3カンファレンスについてレポートしていく。

現地時間で本日より開始されたE3の開幕よりも一足早く、スクウェア・エニックス主催のプレス向けカンファレンスがJWマリオット・ロサンゼルスL.A.ライブにて開かれた。

イベントの開幕を飾ったのは、前作から約5年ぶりとなるシリーズの最新作「Just Cause 3」。爆発につぐ爆発がスピード感と爽快感を喚起させる本作では、アクションと破壊における表現の次世代を目指しつつ、過去作品で人気のあった要素の導入、空を制するパラシュート動作の安定化、さまざまな利用法が生み出せるワイヤーアクションなど、プレイングの幅も大きく広げられている。

なお、本作は海外向けに2015年12月1日に発売されるが、現時点での国内の発売は未定とされている。

次はこちらも約5年ぶり、「NieR」シリーズを受け継ぐ新作タイトル「NieR New Project(仮称)」が発表された。本作は開発にプラチナゲームズ、プロデューサーに「DQX」「NieR」「アストロノーカ」などを手がけた齋藤陽介氏、キャラクターデザインは「FF14」「ブレイブリー」シリーズでお馴染みの吉田明彦氏、ディレクターは「NieR」シリーズを担当しているヨコオタロウ氏が携わっている。

なお、現段階ではゲームのイメージカットのみの発表となり、サブタイトルについても不明だ。しかし、プラチナゲームズは開発スタッフに「NieR好き」が揃っていることから、万全の体制で開発に望むとのこと。

ちなみに続報は本年度の秋ごろに明かされる予定なので、衰退した文明社会を思わせる風景や、銀髪の少女と、その前に置かれたオブジェクトの意味など、意味深な記号に想像をふくらませておくのもいいだろう。

続いては昨日開かれたMS、SCEのカンファレンスで、断崖絶壁で繰り広げられる壮絶なアクションシーンが話題を博した「RISE OF THE TOMB RAIDER」より、トレーラーならびに開発メイキング映像が届けられた。

トレーラーでは次世代機ならではのダイナミックな表現や、周囲の環境から武器を作り上げ、敵を欺いて道無き道を進む、シリーズ伝統の力強さが披露。メイキング映像にはララ・クロフトの精細なモデル、演出表現の細やかさや、開発スタッフのコメンタリーなどが収録されており、ゲーム発売に向けた意気込みの高さが伺えた。

さらに、冒険の楽しみを手軽にワンタッチで提供することを目的としたモバイルゲーム「LARA CROFT GO」もあわせて発表。こちらについても随時続報を公開していくとのことだ。

そして、SCEのカンファレンスにて先んじて発表された「ファイナルファンタジーVII」の関連情報として、PC「ファイナルファンタジーVII インターナショナル」のiOS版が今夏に配信されること、PS4版が今冬発売に変更されることが発表。現地でも大きな反響を呼んでいる人気タイトルとあって、これからFF7熱がより加速していくことが予想される。

加えて、「ワールド オブ ファイナルファンタジー」の紹介や、現在日本国内で配信中の「ファイナルファンタジー ポータルアプリ」が北米でも展開されることも決定した。

そして、ウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオとスクウェア・エニックスの共同企画「キングダム ハーツ」シリーズの最新展開第1弾として、新たに「塔の上のラプンツェル」の世界が登場するPS4/Xbox One「キングダム ハーツIII」の正体が判明。本日初披露となったトレーラーでは、ソラたちの新たな物語の幕開けと、ゼアノートとエラクゥスの意味深な会話シーン、ディズニーにちなんだバリエーション豊かなアクションが紹介され、KHのさらなる世界が切り開かれている。

また、スマートフォンアプリ「キングダム ハーツ アンチェインド」が北米にて配信されることもあわせて発表された。

自分だけの暗殺の美学を追求できるPS4/Xbox One/PC「HITMAN」のトレーラームービーでは、暗殺の方法も、仕事の成否も、すべての選択が結果を変える一度きりのアサシネーションの魅力が表現されていた。

世界中のエキゾチックなロケーションの中で、力押しで遂行するも、綿密な計画を立てるも、全てはプレイング次第。要人暗殺を体験できる数百ものミッション、そしてコミュニティから生まれる幾千もの任務も備わるなど、次世代タイトルならではの自由度の高さが形作られている。

また、スクウェア・エニックス×トライエースの人気シリーズ「スターオーシャン」の最新作、「スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness」の紹介では、映像では初公開となるバトルシーンを目にすることができた。

物語の盛り上げとゲームプレイとの境が課題になりがちなRPGジャンルに対し、シームレス環境をもってプレイ感覚の向上を目指すという本作では、リアルタイムアクションバトルはもちろんのこと、既存のRPGではあまり例を見ない人数で編成されたパーティなど、先進的な挑戦が取り込まれている。

なお、本作は日本国内において今冬の発売が予定されているが、会場では欧州・北米向けに2016年に発売されることも明かされた。

さらに、次世代のゲームエンジン「The Done Engine(ザ・ドーン エンジン)」を搭載し、前作スタッフを集結して練り上げられている「DEUS EX MANKIND DIVIDED」のトレーラー紹介では、新たな武器やそれらの利用法など、プレイ中のアクションが結末を左右する、有機的に動くゲームコンセプトについても触れられた。

また、本日よりゲームのプレオーダーが開始されることも発表された。

そして、世界中のRPGファンに支えられ、ここまで成長してきたと謝辞を述べるスクウェア・エニックスの代表取締役社長・松田洋祐氏より、「New RPG Project“SETSUNA”」なる完全新規展開がお披露目されることに。開発を担当するのは、新設されたJRPG専門の開発スタジオ・Tokyo RPG Factoryだ。

今回会場で公開されたのはいくつかのイメージカットのみであったが、切なさや郷愁といった繊細な表現を感じさせるビジュアルの妙に期待が高められるばかりだ。

今回は国内外に向けた大型タイトルが多数ラインナップされたこともあり、今後の同社の展開には一層の期待がかかるといっていいだろう。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連ワード
  • E3 2015